数学A

図形の性質 — 五心・チェバ・メネラウス・円

三角形の五心、チェバ・メネラウスの定理、円の性質(円周角・接弦定理・方べきの定理)、空間図形を扱います。

全 56 問(★基礎 12・★★標準 12・★★★応用 8・★★★★難関 8・実戦編 8・最難関編 8)

問1 中点連結定理 ★ 基礎中点連結定理平行線と比

で、辺 の中点をそれぞれ とする。

ABCMNMNBC
M・N は AB・AC の中点。MN は BC と平行で長さは半分

(1) のとき、 の長さを求めよ。

(2) のとき、 を求めよ。

問2 角の二等分線と辺の比 ★ 基礎角の二等分線辺の比

とする。 の二等分線が辺 と交わる点を とする。

ABCD6432
∠A の二等分線 AD。BD:DC = AB:AC = 6:4

(1) を求めよ。

(2) の長さを求めよ。

問3 三角形の重心 ★ 基礎重心中線

の3本の中線の交点を とする。辺 の中点を とする。

GABCM21
重心 G は中線を 2:1 に分ける(AG:GM = 2:1)

(1) 中線 のとき、 の長さを求めよ。

(2) のとき、中線 の長さを求めよ。

問4 内接円と接線の長さ ★ 基礎内接円接線の長さ

の内接円が、辺 とそれぞれ点 で接している。 とする。

IABCPQR756
内接円と接点 P・Q・R。同じ頂点からの接線は等しい

の長さを求めよ。

問5 外心と中心角 ★ 基礎外心中心角と円周角

の外心(外接円の中心)である。 とする。

80°40°OABC
外心 O。∠BOC(中心角)は ∠BAC(円周角)の2倍

を求めよ。

問6 チェバの定理 ★ 基礎チェバの定理

の内部の点で3本の線 が1点で交わっている。ここで は辺 上、 は辺 上、 は辺 上の点である。

ABCDEF
3本の線 AD・BE・CF が1点で交わる(チェバの定理)

のとき、 を求めよ。

問7 メネラウスの定理 ★ 基礎メネラウスの定理

を1本の直線が横切り、辺 、辺 、辺 の延長を で交わっている。

ABCFED
直線 FED が三角形を横切る(D は BC の延長上)

のとき、 を求めよ。

問8 円周角の定理 ★ 基礎円周角の定理

の周上に3点 がある。弧 (点 を含まないほう)に対する中心角 とする。

100°50°OABC
同じ弧 BC の中心角 100°、円周角 50°

円周角 を求めよ。

問9 円に内接する四角形 ★ 基礎内接四角形

四角形 が円に内接している。 とする。

ABCD85°95°
円に内接する四角形。向かい合う角の和は 180°

を求めよ。

問10 接弦定理 ★ 基礎接弦定理

の周上の点 で接線 を引く。 から円周上の点 へ弦 を引くと、接線 と弦 のなす角が であった。点 は、この角と反対側の弧の上にある。

65°65°TAB
接線 ℓ と弦 TA のなす角 = 反対側の弧の円周角 ∠TBA

円周角 を求めよ。

問11 方べきの定理 ★ 基礎方べきの定理

円の2つの弦 が円の内部の点 で交わっている。 とする。

PABCD263PD
2弦の交点 P。PA·PB = PC·PD

の長さを求めよ。

問12 オイラーの多面体定理 ★ 基礎オイラーの多面体定理正多面体

正十二面体は、正五角形の面が 枚集まってできた立体である。

頂点 8・辺 12・面 6
立方体で確かめると v=8、e=12、f=6 で 8−12+6=2

(1) 辺の数 を求めよ。

(2) 頂点の数 を求めよ。

問13 平行線と線分の比 ★★ 標準平行線と比

3本の平行な直線 に、2本の直線が交わっている。1本目の直線上では、上から順に長さ に分けられ、2本目の直線上では上の部分が である。

nmABCDEF346EF
平行線 ℓ・m・n は横断線を同じ比 3:4 に切る

2本目の直線の下の部分 の長さを求めよ。

問14 内角・外角の二等分線 ★★ 標準角の二等分線内分と外分

とする。 の内角の二等分線が と交わる点を 、外角の二等分線が の延長と交わる点を とする。

ABCDE64
内角の二等分線 AD(内分)と外角の二等分線 AE(外分)

線分 の長さを求めよ。

問15 中線定理と面積 ★★ 標準中線定理重心面積比

とする。 は辺 の中点、 は重心である。

GABCM756
中線 AM と重心 G(G は AM を 2:1 に分ける)

(1) 中線 の長さを求めよ。

(2) の面積が のとき、 の面積を求めよ。

問16 内心と角の大きさ ★★ 標準内心角度

の内心である。

IABC
内心 I は角の二等分線の交点。∠BIC = 90° + ∠A/2

(1) のとき、 を求めよ。

(2) のとき、 を求めよ。

問17 外心と角の大きさ ★★ 標準外心角度

の外心で、 とする。

70°OABC
外心 O。OB=OC(半径)より △OBC は二等辺三角形

(1) を求めよ。

(2) を求めよ。

問18 チェバの定理と長さ ★★ 標準チェバの定理

の内部で3本の線 が1点で交わっている( 上、 上、 上)。 とする。

ABCDEF
3本の線が1点で交わる。BD:DC=2:3、CE:EA=4:1

(1) を求めよ。

(2) のとき、 の長さを求めよ。

問19 メネラウスの定理と中線 ★★ 標準メネラウスの定理中線

を辺 の中点とし、中線 を引く。辺 上に となる点 をとり、直線 が中線 と交わる点を とする。

PABCME
中線 AM と直線 BE の交点 P。△AMC で見るとメネラウス

を求めよ。

問20 弧の比と円周角 ★★ 標準円周角の定理弧と角

円周上に3点 があり、弧 、弧 、弧 (いずれも他の点を含まないほう)の長さの比が である。

ABC234
弧の比 2:3:4。円周角は向かいの弧の中心角の半分

の3つの内角 を求めよ。

問21 円に内接する四角形と外角 ★★ 標準内接四角形外角

四角形 が円に内接し、 とする。辺 の側に延長した半直線上に点 をとる。

ABCDE
内接四角形 ABCD。外角 ∠DCE は向かいの内角 ∠BAD に等しい

(1) を求めよ。

(2) を求めよ。

問22 接弦定理と三角形 ★★ 標準接弦定理内角の和

が円に内接している。点 での接線と弦 のなす角が であり、 である。

62°ABC
A での接線と弦 AB の角 = ∠ACB(接弦定理)

を求めよ。

問23 方べきの定理(接線と割線) ★★ 標準方べきの定理接線

円の外部の点 から接線 ( は接点)を引く。また から円を貫く割線を引き、円との交点を近いほうから とする。 とする。

PABT3PT
外部の点 P からの接線 PT と割線 PAB。PT² = PA·PB

(1) 接線 の長さを求めよ。

(2) 弦 の長さを求めよ。

問24 正八面体とねじれの位置 ★★ 標準正多面体オイラーの多面体定理ねじれの位置

(1) 正八面体は正三角形の面が 枚集まった立体である。辺の数 と頂点の数 を求めよ。

(2) 立方体 - で、辺 とねじれの位置にある辺は何本あるか。

ABCDEFGH
立方体。辺 AB とねじれの位置にあるのは CG・DH・FG・EH の4本
問25 チェバとメネラウスの併用 ★★★ 応用チェバの定理メネラウスの定理

で、辺 上に となる点 、辺 上に となる点 をとる。線分 の交点を とする。

PABCDE
AD と BE の交点 P。三角形を選んでメネラウスを2回使う

(1) を求めよ。

(2) を求めよ。

問26 内接円と外接円の半径 ★★★ 応用内接円外接円面積

とする。

ABC556
二等辺三角形の内接円(r)と外接円(R)

(1) 面積 を求めよ。

(2) 内接円の半径 を求めよ。

(3) 外接円の半径 を求めよ。

問27 交わる2弦と方べき ★★★ 応用方べきの定理2次方程式

円の2つの弦 が円の内部の点 で交わっている。 で、弦 の長さは である。

PABCD64
交わる2弦。PC·PD = PA·PB = 24、PC+PD = 11

の長さを求めよ(ただし )。

問28 内接四角形の対角線と相似 ★★★ 応用内接四角形方べきの定理相似

円に内接する四角形 で、対角線 の交点を とする。 とする。

PABCD
内接四角形の対角線の交点 P。△PAB ∽ △PDC

(1) の長さを求めよ。

(2) を求めよ。

問29 角の二等分線の長さ ★★★ 応用角の二等分線長さ

とする。 の二等分線が と交わる点を とする。

ABCD8643
∠A の二等分線 AD。AD² = AB·AC − BD·DC

(1) の長さを求めよ。

(2) の長さを求めよ。

問30 3本の中線でない線と面積比 ★★★ 応用面積比メネラウスの定理

の各辺を、 となるように点 ( 上)、( 上)、( 上)をとる。線分 で囲まれる内側の三角形の面積は、 の面積の何倍か。

ABCDEF
各辺を 1:2 に切る3本の線。内側の三角形は元の 1/7
問31 正四面体の高さと体積 ★★★ 応用空間図形正四面体

1辺の長さが の正四面体 がある。

ABCDG
正四面体。頂点 A の真下は底面 BCD の重心

(1) 頂点 から底面 に下ろした高さを求めよ。

(2) 体積を求めよ。

問32 サッカーボール型多面体 ★★★ 応用オイラーの多面体定理

サッカーボールの形は、正五角形 枚と正六角形 枚を組み合わせた多面体(切頂二十面体)である。

(1) 辺の数 を求めよ。

(2) 頂点の数 を求めよ。

問33 2本のチェバ線と面積比 ★★★★ 難関メネラウスチェバ面積比

三角形 の辺 に内分する点を 、辺 に内分する点を とする(それぞれ )。 の交点を とするとき、 と、三角形 の面積が三角形 の面積の何倍かを求めよ。

問34 接線と割線の方べきの定理 ★★★★ 難関方べきの定理接線

円の外部の点 から円に接線 ( は接点)を引くと、その長さは であった。また、 から円に引いた割線が円と で交わり( の順)、 であった。 の長さを求めよ。

問35 弧の比と円に内接する四角形の内角 ★★★★ 難関円周角内接四角形

円周上に がこの順にあり、弧 の長さの比が である。四角形 つの内角の大きさを求めよ。

問36 外心・重心・垂心が一直線上にある(オイラー線) ★★★★ 難関外心重心垂心オイラー線

座標平面上の三角形 とする。外心 、重心 、垂心 の座標を求め、この 点が一直線上にあること、および となることを確かめよ。

問37 内心と角の大きさ ★★★★ 難関内心角の二等分線

三角形 の内心を とする。 が成り立つことを示せ。

問38 正八面体の体積と二面角 ★★★★ 難関空間図形正多面体オイラー

辺の長さが の正八面体について、次を求めよ。

(1) 頂点の数 、辺の数 、面の数 を求め、(オイラーの多面体定理)を確かめよ。

(2) 体積を求めよ。

問39 外接する2円の共通接線の長さ ★★★★ 難関共通接線三平方

半径 の円と半径 の円が外接している。この 円の共通外接線(接点で分けられた線分)の、 つの接点のあいだの長さを求めよ。

問40 辺を2:1に内分した点で作る三角形の面積 ★★★★ 難関面積比内分点

三角形 の辺 を、それぞれ同じ向きに に内分する点を とする()。三角形 の面積は、三角形 の面積の何倍か。

問41 内接円の接点までの長さ(s−a) 実戦編図形の性質内接円接線の長さ半周単元横断

三角形 の内接円が辺 と接する点をそれぞれ とする。 辺を 、半周を とするとき、 となることを示せ。

問42 方べきの定理で線分の長さ 実戦編図形の性質方べきの定理接線単元横断

から円に接線 ( は接点)を引き、 とする。同じ点 を通る直線が円と で交わり、 とする( に近い方)。線分 の長さを求めよ。

問43 円に内接する弦の長さ(円周角と正弦定理) 実戦編図形の性質円周角正弦定理単元横断

半径 の円において、弦 に対する円周角(弧 の上に立つ角)が であるとき、弦 の長さが であることを示せ。

問44 重心は中線を2:1に内分する 実戦編図形の性質重心中線座標単元横断

三角形 の頂点を 、辺 の中点を とする。 本の中線が 点で交わり、その点は各中線を頂点側から に内分することを、座標を用いて示せ。

問45 角の二等分線の長さ(方べき類似) 実戦編図形の性質角の二等分線円周角相似単元横断

三角形 の二等分線が辺 と点 で交わり、外接円と(再び)点 で交わるとする。 が成り立つことを示せ。

問46 スチュワートの定理(セビアンの長さ) 実戦編図形の性質余弦定理セビアン計量単元横断

三角形 の辺 上に点 をとり、 とする。 とするとき、 が成り立つことを示せ(スチュワートの定理)。

問47 円に内接する四角形の対角線(トレミーの定理) 実戦編図形の性質内接四角形円周角相似トレミー単元横断

円に内接する四角形 について、 が成り立つことを示せ(トレミーの定理)。

問48 三角形の面積を内接円・外接円半径で(S=abc/4R と S=rs) 実戦編図形の性質内接円外接円面積単元横断

三角形 の面積を 辺を 、外接円の半径を 、内接円の半径を 、半周を とする。 を用いて、 を示せ。また (正三角形)のとき の値を求めよ。

問49 内分点が作る三角形の面積比 最難関編面積比メネラウス

の辺 BC を に内分する点を D、辺 CA を に内分する点を E、辺 AB を に内分する点を F とする。 の面積は の面積の何倍か。

問50 2つの線分の交点の比 最難関編メネラウス線分比

において、辺 AB を に内分する点を P、辺 AC を に内分する点を Q とする。線分 BQ と線分 CP の交点を R とするとき、 を求めよ。

問51 接線と割線(方べきと接弦定理) 最難関編方べきの定理接弦定理

の外接円について、点 A における接線と直線 BC が点 P で交わっている。( の間)であるとき、接線の長さ と、比 を求めよ。

問52 内心と角の関係 最難関編内心角度

の内心を I とする。 が成り立つことを示せ。

問53 接点への線が1点で交わる 最難関編チェバの定理内接円

の内接円が辺 BC, CA, AB に接する点をそれぞれ D, E, F とする。3直線 AD, BE, CF が1点で交わることを、チェバの定理を用いて示せ。

問54 3中線の長さの2乗の和 最難関編中線定理計量

の3辺の長さを とし、各頂点から対辺の中点に引いた中線の長さを とする。 が成り立つことを示せ。

問55 正十二面体とオイラーの多面体定理 最難関編正多面体オイラーの定理

正十二面体( 個の正五角形の面をもつ正多面体)について、頂点の数 、辺の数 、面の数 を求め、(オイラーの多面体定理)が成り立つことを確かめよ。

問56 傍接円の半径 最難関編傍接円面積

の面積を とする。辺 BC の側にある傍接円(辺 BC に接し、他の2辺の延長に接する円)の半径 で与えられる。これを用いて、3辺が の三角形で、長さ の辺に接する傍接円の半径を求めよ。

図形の性質の解説 — つまずきやすい点と学習の順序