数学A / 図形の性質
中線定理と面積
問題
で 、、 とする。 は辺 の中点、 は重心である。
(1) 中線 の長さを求めよ。
(2) の面積が のとき、 の面積を求めよ。
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(1) 中線 の長さは、3辺だけから出せる公式がある。 を使う。(2) 重心 は中線を に分ける。 の高さは の高さの何分のいくつかを考えよう。
解答・解説
方針
(1) は中線の長さを出す公式(中線定理)を使う。(2) は重心が三角形を面積の等しい6つに分けることから、 が全体の何分の1かを考える。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 (1)は3辺と中線の関係、中線定理の出番だ。 に数値を流し込む。
(2)は重心の性質で決まる。重心は各中線を に分けるから、 の高さは の高さの 。底辺 は共通だ。
だから面積も で、。「重心は三角形を面積3等分する」と覚えてよい。
定理中線定理: が の中点のとき
(1) 。公式に入れる。
(2) と は、底辺 が共通。高さの比を考える。
重心 は中線 を に分けるので、 から までの高さは、 から までの高さの 。
発展 — 一歩先へ。 重心は三角形を3等分するだけでなく、3本の中線で「面積の等しい6つの小三角形」に切り分けている。3等分はその6つを2個ずつまとめた姿だ。
中線定理は、数学IIの座標、数学Cのベクトル( の2乗)でも導ける。同じ事実に3つの言語(初等幾何・座標・ベクトル)からたどり着く、良い定点観測の題材である。
答
(1) (2)
別解
(1)は、中線定理を忘れても座標で押し切れる。
、 と置くと、。 は 、 から
差をとると で 、。
中線定理は、この座標計算を文字のまま一般化した結果でもある。「定理を忘れたら座標に置く」という避難路は、図形と計量・図形と方程式でも一貫して使える。
ポイント
- 中線の長さは中線定理で。3辺と だけで求まる。
- 底辺が同じ三角形は、面積の比 = 高さの比。重心で高さが になる。
よくある間違い
- 中線定理の右辺の 倍を忘れる()
- (2)で の比を逆にして、 を全体の とする
- に 全体の を入れてしまう(中点までの が正しい)