数学A / 図形の性質
スチュワートの定理(セビアンの長さ)
問題
三角形 の辺 上に点 をとり、 とする。 とするとき、 が成り立つことを示せ(スチュワートの定理)。
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と は補角で が符号違い。 と で余弦定理。 で が消える。
解答・解説
方針
を挟む 角が補角であることを使う。 つの小三角形で余弦定理を書き、補角で の符号が逆になることを利用して を消去する。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 求めたい は、2つの三角形 と の共通の辺だ。それぞれで余弦定理を書けば、どちらにも が現れる。
ただし未知の角も入り込む。ここで点 の配置が効く。 と は一直線上で隣り合うから、和が (補角)。 の値は符号だけが逆になる。
符号が逆なら、2本の式をうまく重み付けして足せば が消える。消えた後に残るのが求める等式だ。
① 各小三角形で余弦定理。 とすると 。 ② を消去。 第 式を 倍、第 式を 倍して足すと、 の項 が消え ③ について解く。 両辺を で割って
まとめ の 角が補角で が符号違い → つの余弦定理を重み付けして を消すと 。余弦定理とセビアンの計量の融合。 なら中線定理になる。
発展 — 一歩先へ。 (中線)とすると で中線定理になる。 が角の二等分線の足なら、 を代入して整理すると 。スチュワートの定理は、こうした「線分の長さの公式」たちの親玉である。
とすると 。三角形 で余弦定理:、。 を消去( 第1式 第2式)して整理すると得られる。
別解
別解 — 座標に置いて式変形だけで示す(計算で確かめたい人向け)。 、、、 とおく。
各辺は 、、。示すべき式の右辺を計算する。
分子を展開すると 。 で割れば 。
と合わせると 。ぴったり一致した。
補角の工夫(本解)は鮮やかだが、座標なら機械的な展開だけで着地する。試験中の検算にも使える安心のルートだ。
ポイント
- の 角は補角で が符号違い。
- つの余弦定理を 倍・ 倍して足すと が消える。
- 。
よくある間違い
- 補角で の符号が逆になることを使い忘れ、 がいつまでも消えない。
- 余弦定理を書くとき、どの角の向かいがどの辺かの対応を取り違える。
- 重みのたすき掛けを逆にする( に付くのは遠い側の 。 の対応を図で確かめる)。