数学A / 図形の性質

2つの線分の交点の比

最難関編メネラウス線分比

問題

において、辺 AB を に内分する点を P、辺 AC を に内分する点を Q とする。線分 BQ と線分 CP の交点を R とするとき、 を求めよ。

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を横切る直線 CP に注目してメネラウスの定理を立てる。あるいは、頂点に「重さ」を置いて内分点で釣り合うように決めると、交点での比が重さの比で読める。

解答・解説

方針

と直線 CP(直線 CPR)にメネラウスの定理を用いる。または重さ(質点)をおいて釣り合いから比を出す。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 交点の比は、メネラウスの定理か、質点法(てこの釣り合い)で出せる。ここでは見通しのよい質点法で進める。

各頂点に重さを置き、内分点でちょうど釣り合うように重さを決める。すると2本の線分の交点は全体の重心になり、その位置(比)が重さの比で読める。

P は AB を 、Q は AC を に分ける。この条件から、A, B, C の重さを整合させればよい。

定理メネラウスの定理: を直線 -- が横切るとき

① 質点を置く。 P が AB を に分けるには、 の重さを にする(重い方に近い所で釣り合う)。Q が AC を に分けるには 。A の重さを両方でそろえるため、 とする。

② 交点 R の比。 R は BQ 上の点で、B(重さ )と Q(重さ )の釣り合い点。てこの原理で

③ メネラウスでの確認。 と直線 CPR:。また より 。よって

ABCPQR
△ABC で P は AB を2:1、Q は AC を1:2 に分ける点。線分 BQ と CP の交点 R は BQ を 3:4(BR:RQ)に分ける

まとめ: 質点法なら「内分比 → 重さ」「交点 → 重さの逆比」で機械的に進む。メネラウスでも同じ答え。2通りで一致を確かめられるのが強みだ。

発展 — 一歩先へ。 重さの組 の意味はもっと深い。交点は 、つまり重みつき平均そのものになっている(重心座標)。あらゆる「線分の交点の比」の問題が、この3つの数の割り算に還元される。

別解

座標でパラメータを解く(第3の道)。 比の道具をまだ信じ切れないときは、座標で交点を出してしまえばよい。

とすると、

直線 BQ 上の点は 、直線 CP 上の点は 。成分を等しくおいて

第2式から 。第1式に入れて 。よって

パラメータ が「B からどれだけ進んだか」の割合そのものなので、比が直接読める。しかも を検算すると質点法の重さ がそのまま現れる。3つの道具(質点・メネラウス・座標)が同じ1点を指す様子は壮観だ。

ポイント

  • 質点 (内分比から)。
  • R は BQ 上:(Q の重さ):(B の重さ)
  • メネラウスでも

よくある間違い

  • 質点の置き方を逆にする。釣り合いは「重い方に近い」— (P が B 寄り)なら B が重い。
  • メネラウスの3つの比を、頂点→分点→頂点の巡回順に取らずに崩す。三角形と横断線を図で確認してから式にする。
  • と混同する。分母は辺全体 CA( なら )。