数学A / 図形の性質
円に内接する四角形と外角
問題
四角形 が円に内接し、、 とする。辺 を の側に延長した半直線上に点 をとる。
(1) と を求めよ。
(2) を求めよ。
ヒントを見る
(1) 向かい合う角の和は 。 の向かいは 、 の向かいは 。(2) と は一直線上でとなり合う。
解答・解説
方針
内接四角形は向かい合う角の和が 。これで(1)が出る。(2)の外角は、内接四角形の性質から「向かいの内角」に等しくなる。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 円に内接する四角形の武器は「向かい合う角の和が 」だ。
(1)は、この性質を2回使うだけ。、。
(2)の外角は、隣の内角と足して 。つまり で、結果は向かいの内角 と同じ値になる。「外角=内対角」という言い回しで覚えられている性質だ。
(1) 向かい合う角の和は なので
(2) 、、 は一直線上にあるので、 と をたすと 。
まとめ:これは向かいの内角 と一致する。内接四角形の外角は、向かいの内角に等しい。
発展 — 一歩先へ。 この性質は逆も成り立つ。「向かい合う角の和が なら、その四角形は円に内接する」。4点が同一円周上にあることを示す道具(共円条件)として、証明問題で頻繁に使われる。
「外角=内対角」も共円の判定に使える形だ。図の中に円が見えないのに角の条件だけが与えられたら、「隠れた円があるのでは」と疑う。その嗅覚がこの単元の応用力である。
(1) (2)
別解
「対角の和 」の出どころまで見える、弧で読む方法もある。
円周角は見ている弧の半分だった。 は、 の向かい側の弧 を見ているから、弧 。
すると残りの弧 は 。これを見るのが だから
向かい合う2つの角は、円周を2つに割った弧をそれぞれ半分ずつ見ている。だから和は必ず 。性質の証明そのものが、計算の中に現れた。
弧の言葉に降りると、内接四角形の性質・円周角・接弦定理が全部「弧の半分」という1つの文法で読めるようになる。
ポイント
- 向かい合う角の和 = 180°(内接四角形)。
- 外角(辺を延長してできる角)= 向かいの内角。
よくある間違い
- 「向かい合う角」の組( と 、 と )を取り違える
- 外角を「隣の内角と等しい」と誤る(等しいのは向かいの内角)
- 円に内接していない四角形にもこの性質を使ってしまう(内接が前提)