数学A / 図形の性質

傍接円の半径

最難関編傍接円面積

問題

の面積を とする。辺 BC の側にある傍接円(辺 BC に接し、他の2辺の延長に接する円)の半径 で与えられる。これを用いて、3辺が の三角形で、長さ の辺に接する傍接円の半径を求めよ。

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まず面積 をヘロンで求める。傍接円の公式 に、 を「」として代入する()。 の値を入れるだけ。

解答・解説

方針

面積を傍接円の中心から3辺(2辺は延長)への距離で分割して を導く。 の三角形は だから

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 傍接円の半径の公式 を使う問題だ。まず面積 をヘロンで確定し、 を「辺 」とみなして を計算し、代入する。

公式自体の出どころも押さえておきたい。傍接円の中心から3つの辺(うち2辺は延長線)への距離が等しく で、面積を符号つきで分割すると になる(別解で導く)。

公式傍接円の半径 ( は面積、 は周の半分)

① 面積(ヘロン)。

② 傍接円の半径。 長さ の辺を とすると

傍心BCA1412
13-14-15 の三角形と、辺 BC(=14)に接する傍接円。中心(傍心)は BC の下側にあり、辺 BC と、辺 AB・AC の延長(破線)に接する。半径は 12

まとめ: 面積をヘロンで出し、傍接円の公式 に代入する。内接円 と比べると、傍接円は の代わりに で割る。だから内接円よりずっと大きくなりうる(本問では3倍)。

発展 — 一歩先へ。 この三角形の4つの円の半径は 。掛けてみると 。実は一般に が成り立つ(ヘロンの公式の分解 そのもの)。4つの円が面積を通じて1本の式に結ばれている。

別解

公式を面積の分割で導く(種明かしルート)。 を、証明ごと手に入れよう。

傍接円の中心(傍心)を とする。 から辺 BC、および辺 AB, AC の延長線への距離は、すべて半径 だ。

三角形 ABC の面積を、 を頂点とする3つの三角形で符号つきに表す。 は BC の向こう側にいるから

(はみ出した2つから、余計に含んだ を引く。)整理して

これが公式の正体だ。内接円の は「3つの三角形を全部足す」、傍接円は「2つ足して1つ引く」。符号の違いが、分母の の違いにそのまま写っている。

ポイント

  • ヘロンで
  • とみて

よくある間違い

  • を取り違える。「接する辺」の長さが 。本問なら
  • 内接円の公式 と混同して を答える。それは内接円の半径。
  • 導出で3つの三角形を全部足してしまう。傍心は三角形の外にいるので、1つは引く(符号つき分割)。