数学A / 図形の性質
弧の比と円周角
問題
円周上に3点 、、 があり、弧 、弧 、弧 (いずれも他の点を含まないほう)の長さの比が である。
の3つの内角 、、 を求めよ。
ヒントを見る
弧全体で 。これを に分けると各弧の中心角が出る。 が見ているのは、 の向かいにある弧 だ。円周角はその弧の中心角の半分。
解答・解説
方針
円周角は、それが見ている弧の大きさに比例する。まず弧全体()を に分けて各弧の中心角を出し、円周角はその半分。どの角がどの弧を見ているかに注意。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 円周角は、見ている弧の大きさに比例する。弧の比が与えられたら、角の比も同じだ。
注意はただ1点、「どの角がどの弧を見ているか」。 が見るのは、 を含まない向かいの弧 である。
まず弧全体 を に配分して中心角を出し、円周角はその半分。対応さえ間違えなければ、機械的に終わる。
弧全体は 。これを (合計 )に分けると、各弧の中心角は
各頂点の角は、その頂点の「向かい」にある弧を見た円周角(中心角の半分)だ。
確かめると で内角の和に合う。
発展 — 一歩先へ。 「弧の比=円周角の比」は、円周角の定理のいちばん実用的な読み方だ。弦の長さの比はこうはいかない(弦は を通じて弧と結びつく。正弦定理の世界)ので、「比例するのは弧まで」という限界も知っておきたい。
円周上に点を増やした問題(円周を 等分した点から作る三角形の内角、鋭角・直角・鈍角三角形の個数など)も、全部この「弧の配分」の発想で数えられる。
別解
中心角を経由せず、内角の和 を直接配分する近道もある。
3つの内角 は、それぞれ弧 を見ている。円周角は弧に比例するから
(弧の比 を、向かいの角に付け替えた並びだ。)
内角の和は 。これを に配分して
を配って半分にする本解と、 を配る別解。半分の操作を先に済ませるか後で済ませるかの違いで、答えはもちろん一致する。対応の付け替え()さえ確実なら、この直行便が最短だ。
ポイント
- 円周角 = 見ている弧の中心角 ÷ 2。弧の比 = 円周角の比。
- 頂点の角が見る弧は、その頂点の「向かい」の弧。
よくある間違い
- が弧 を見ていると取り違える(見るのは向かいの弧 )
- の配分と の配分を混ぜて、半分の操作を2回やってしまう
- 答えの3つの角の和が になるかの検算をしない