数学A / 図形の性質

チェバとメネラウスの併用

★★★ 応用チェバの定理メネラウスの定理

問題

で、辺 上に となる点 、辺 上に となる点 をとる。線分 の交点を とする。

PABCDE
AD と BE の交点 P。三角形を選んでメネラウスを2回使う

(1) を求めよ。

(2) を求めよ。

ヒントを見る

(1) を直線 が横切っていると見る。(2) は を直線 が横切ると見る。どちらもメネラウス。分点の比を一周する順にかけて

解答・解説

方針

は2本の線分 の交点。それぞれの比を出すには、うまい三角形を1つ選んで、その三角形を横切る直線としてメネラウスの定理を使う。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 線分の交点の比を求めたい。使う道具は、その交点を含む三角形と、それを横切る直線を選んでメネラウスを当てることだ。

図の中から舞台となる三角形を選び出す構想力が主役になる。

つの交点につき、適切な三角形を 回見つける。方針を立ててから式に入る。

定理メネラウスの定理:1直線が三角形の3辺(延長を含む)を切るとき、比のかけ算は

を求める。 を直線 が横切るとみる。

、辺 の延長を 、辺 で切る。

ここで辺 上には に加えて、その延長上の がのっている。 なので、長さを とおくと 。よって 。また から

よって

を求める。今度は を直線 が横切るとみる。

、辺 (延長)、辺 で切る。

( なので )、

よって

まとめ:2直線の交点の比は、片方の直線を「横切る線」とみて、もう一方を含む三角形にメネラウス。どの三角形の・どの3辺を切るかを図で先に決めてから比を書くと、順番を間違えない。

発展 — 一歩先へ。 交点の比が分かると、面積比もすぐ出る。三角形 は底辺 が共通で、高さの比は からの距離の比になる。 に分け、 上(高さ )だから、 の高さは 。よって となる。

こうした比は、三角形の形にはよらない。分点の比だけで決まる。長さや角度を変えても分点の比は保たれるからだ。だから計算しやすい特別な三角形で調べれば、一般の三角形でも同じ答えになる。

(1) (2)

別解

別解 — 位置ベクトルで交点を一気に出す(得意な人向けの視点)。 を原点にとり、 とおく。

に分けるから に分けるから

上と 上の両方で表す。 と、 から だけ進んだ の係数を比べて

これを解くと の割合だから の割合だから

メネラウスを使わず、連立 次方程式を解くだけで本解と同じ に着く。

ポイント

  • 2直線の交点の比は、片方の直線を『横切る線』と見て、もう一方を含む三角形にメネラウス。
  • どの三角形・どの3辺を切るかを図で先に決めると、比の順番を間違えない。

よくある間違い

  • メネラウスの比で、延長上にくる点(ここでは )がのる辺の分母・分子を取りちがえる。
  • どの三角形にどの直線を当てるかを決めずに式を書き始め、比の対応を崩す。
  • (1)と(2)で同じ三角形を使い回そうとして、 回目にどの辺を切っているかを見失う。