数学A / 図形の性質

角の二等分線の長さ

★★★ 応用角の二等分線長さ

問題

とする。 の二等分線が と交わる点を とする。

ABCD8643
∠A の二等分線 AD。AD² = AB·AC − BD·DC

(1) の長さを求めよ。

(2) の長さを求めよ。

ヒントを見る

(1) を配分する。(2) 二等分線の長さには という公式がある。

解答・解説

方針

(1) は角の二等分線が に分けることから。(2) は二等分線の長さの公式 を使う。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 (1)は二等分線が辺を に分ける定理を使う。(2)は二等分線の長さの公式を使う。小問ごとに道具が階段状に上がる。

長さの公式は という形をしている。まず(1)で を求める。

それを部品として(2)の公式に入れる。この依存関係を先に設計してから計算に入る。

公式角の二等分線の長さ:

(1) 二等分線は に分ける。 を配分して

ついでに

(2) 公式に入れる。

発展 — 一歩先へ。 二等分線の長さの公式は、任意のチェバ線に成り立つスチュワートの定理の特別な場合だ。 上の点 ()への線分 について、 が一般に成り立つ。

が二等分線の足なら で、この式が に簡約される。 が中点なら で、中線の長さ になる。 つの定理から、二等分線も中線もまとめて出る。

(1) (2)

別解

別解 — 余弦定理を 回使って を出す(得意な人向けの三角比の視点)。 長さの公式を覚えていなくても、角度をはさんで計算できる。

まず(1)と同じく から

三角形 で頂点 の余弦を余弦定理で求める。

次に三角形 で、同じ角 をはさんで から余弦定理。

よって 。二等分線の長さの公式を使わず、余弦定理だけで本解と同じ に着く。

ポイント

  • 二等分線が分ける比は 。まず を出す。
  • 二等分線の長さ:

よくある間違い

  • 二等分線が分ける比を と逆に取り、 としてしまう。
  • 長さの公式 を足し算にする。
  • で止めて、平方根を取り にするのを忘れる。