数学A / 図形の性質

交わる2弦と方べき

★★★ 応用方べきの定理2次方程式

問題

円の2つの弦 が円の内部の点 で交わっている。 で、弦 の長さは である。

PABCD64
交わる2弦。PC·PD = PA·PB = 24、PC+PD = 11

の長さを求めよ(ただし )。

ヒントを見る

方べきの定理から が出る。一方 上にあるので 。和と積がそろったら、 を解とする2次方程式を作る。

解答・解説

方針

方べきの定理で の値がわかる。さらに 。和と積がわかれば、2次方程式にして解ける。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 方べきの定理から、積 が分かる。弦の長さから、和 が分かる。

和と積が揃えば、 数は 次方程式の解として復元できる。

「和と積 → 次方程式」という対称式の定跡が、幾何の中に埋め込まれている構図だ。

定理方べきの定理:2つの弦が点 で交わるとき

まず積を出す。

は弦 上の点なので、和は

、積 の2数が 。これらを解とする2次方程式は

因数分解して

まとめ: なので

発展 — 一歩先へ。 「和 ・積 数」は の解で、実数として存在するのは判別式 、つまり のときだ。これは相加平均・相乗平均の不等式そのものである。

本問は で、 を満たしている。もし弦 がこれより短ければ、積が になる点 は取れない。等号のときは 、つまり が弦の中点になる。

別解

別解 — 積 ・和 数を探す(苦手な人向けの実験ルート)。 次方程式を解く代わりに、条件に合う数の組を直接さがす。

方べきの定理から は弦 上だから

積が になる正の整数の組を書き出し、和が になるものを選ぶ。

  • … 和
  • … 和
  • … 和 (これ)
  • … 和

和が になるのは だから 。公式を解かず、積と和の数さがしだけで本解と同じ答えに着く。

ポイント

  • 方べきで『積』、弦の長さで『和』。和と積 → 2次方程式。
  • 解と係数の関係:和 ・積 なら

よくある間違い

  • 方べきで積は出せても、和 に気づかず手が止まる。
  • の条件を見落とし、 と大小を逆に答える。
  • 次方程式 の因数分解で、和 ・積 になる組を取りちがえる。