数学A / 図形の性質
交わる2弦と方べき
問題
円の2つの弦 、 が円の内部の点 で交わっている。、 で、弦 の長さは である。
、 の長さを求めよ(ただし )。
ヒントを見る
方べきの定理から が出る。一方 は 上にあるので 。和と積がそろったら、 を解とする2次方程式を作る。
解答・解説
方針
方べきの定理で の値がわかる。さらに 。和と積がわかれば、2次方程式にして解ける。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 方べきの定理から、積 が分かる。弦の長さから、和 が分かる。
和と積が揃えば、 数は 次方程式の解として復元できる。
「和と積 → 次方程式」という対称式の定跡が、幾何の中に埋め込まれている構図だ。
定理方べきの定理:2つの弦が点 で交わるとき
まず積を出す。
は弦 上の点なので、和は
和 、積 の2数が 、。これらを解とする2次方程式は
因数分解して
まとめ: なので 、。
発展 — 一歩先へ。 「和 ・積 の 数」は の解で、実数として存在するのは判別式 、つまり のときだ。これは相加平均・相乗平均の不等式そのものである。
本問は 、 で、 を満たしている。もし弦 がこれより短ければ、積が になる点 は取れない。等号のときは 、つまり が弦の中点になる。
答
別解
別解 — 積 ・和 の 数を探す(苦手な人向けの実験ルート)。 次方程式を解く代わりに、条件に合う数の組を直接さがす。
方べきの定理から 。 は弦 上だから 。
積が になる正の整数の組を書き出し、和が になるものを選ぶ。
- と … 和
- と … 和
- と … 和 (これ)
- と … 和
和が になるのは と 。 だから 、。公式を解かず、積と和の数さがしだけで本解と同じ答えに着く。
ポイント
- 方べきで『積』、弦の長さで『和』。和と積 → 2次方程式。
- 解と係数の関係:和 ・積 なら 。
よくある間違い
- 方べきで積は出せても、和 に気づかず手が止まる。
- の条件を見落とし、 と大小を逆に答える。
- 次方程式 の因数分解で、和 ・積 になる組を取りちがえる。