数学A

確率 — 独立試行・条件付き確率・期待値

確率の基本性質、余事象、独立試行と反復試行、条件付き確率、期待値を扱います。

全 56 問(★基礎 12・★★標準 12・★★★応用 8・★★★★難関 8・実戦編 8・最難関編 8)

問1 2個のサイコロの確率 ★ 基礎確率の定義サイコロ

大小2個のサイコロを同時に投げる。

(1) 出た目の和が 7 になる確率を求めよ。

(2) 出た目の積が偶数になる確率を求めよ。

問2 玉を同時に取り出す確率 ★ 基礎確率の定義組合せ

赤玉4個、白玉3個が入った袋から、同時に2個の玉を取り出す。

(1) 2個とも赤玉である確率を求めよ。

(2) 赤玉と白玉が1個ずつである確率を求めよ。

問3 和事象・排反事象の確率 ★ 基礎和事象排反

1 から 10 までの番号が書かれた10枚のカードから1枚を引く。

(1) 偶数または3の倍数のカードを引く確率を求めよ。

(2) 3 以下または 8 以上のカードを引く確率を求めよ。

問4 余事象の確率(少なくとも) ★ 基礎余事象サイコロ

1個のサイコロを3回投げる。少なくとも1回は6の目が出る確率を求めよ。

問5 カードを3枚選ぶ確率 ★ 基礎確率の定義余事象

1 から 9 までの番号が書かれた9枚のカードから、同時に3枚を選ぶ。

(1) 3枚とも奇数である確率を求めよ。

(2) 少なくとも1枚は偶数である確率を求めよ。

問6 独立な試行の確率(くじ) ★ 基礎独立試行

当たりくじを引く確率が の袋 A と、当たりくじを引く確率が の袋 B がある。A, B からそれぞれ1本ずつくじを引く。

(1) 両方とも当たる確率を求めよ。

(2) 少なくとも一方が当たる確率を求めよ。

問7 反復試行の確率(サイコロ) ★ 基礎反復試行

1個のサイコロを4回投げる。1の目がちょうど2回出る確率を求めよ。

問8 反復試行の確率(コイン) ★ 基礎反復試行

表と裏が等しい確率で出るコインを5回投げる。表がちょうど3回出る確率を求めよ。

問9 条件付き確率(基本) ★ 基礎条件付き確率

あるクラス40人のうち、男子は24人で、そのうち自転車通学は18人である。女子16人のうち自転車通学は10人である。このクラスから1人を選んだところ、自転車通学の生徒だった。この生徒が男子である確率を求めよ。

問10 くじ引きと乗法定理(非復元) ★ 基礎乗法定理くじ引き

当たりくじ3本、はずれくじ7本の合計10本のくじがある。A, B の2人がこの順に1本ずつ引く。引いたくじはもとに戻さない。

(1) A が当たる確率を求めよ。

(2) A も B も当たる確率を求めよ。

(3) B が当たる確率を求めよ。

問11 期待値の計算(賞金) ★ 基礎期待値

10本のくじがあり、賞金は 300 円が1本、100 円が3本、残り6本は0円(はずれ)である。この中から1本を引くとき、受け取る賞金の期待値を求めよ。

問12 点の移動の確率 ★ 基礎点の移動反復試行

数直線上の原点に点 P がある。コインを投げて、表が出れば P を正の向きに 1、裏が出れば負の向きに 1 だけ動かす。コインを4回投げたとき、P が原点にある確率を求めよ。

問13 反復試行(2回以上) ★★ 標準反復試行余事象

1個のサイコロを5回投げる。1の目が2回以上出る確率を求めよ。

問14 ちょうど何回目に条件が達成されるか ★★ 標準反復試行

1個のサイコロを繰り返し投げる。3回目に、ちょうど2度目の6の目が出る確率を求めよ。

問15 非復元抽出と条件付き確率 ★★ 標準条件付き確率乗法定理

赤玉5個、白玉3個が入った袋から、玉を1個ずつ2回続けて取り出す。取り出した玉はもとに戻さない。

(1) 1回目が赤である確率を求めよ。

(2) 2回目が赤である確率を求めよ。

(3) 2回目が赤であったとき、1回目も赤であった条件付き確率を求めよ。

問16 独立な試行の複合(的当て) ★★ 標準独立試行

A は的に当てる確率が 、B は である。A, B が的に向かって1回ずつ矢を射る。

(1) 2人とも当てる確率を求めよ。

(2) 少なくとも1人が当てる確率を求めよ。

(3) ちょうど1人だけが当てる確率を求めよ。

問17 反復試行で最も確からしい回数 ★★ 標準反復試行最大確率

1個のサイコロを10回投げる。1の目が出る回数を とするとき、確率 が最大となる の値を求めよ。

問18 3人のじゃんけん ★★ 標準じゃんけん

3人が1回じゃんけんをする。グー・チョキ・パーは、それぞれ同じ確率 で出すものとする。

(1) あいこになる確率を求めよ。

(2) ちょうど1人だけが勝つ確率を求めよ。

問19 点の移動(原点に戻る) ★★ 標準点の移動反復試行

数直線上の原点に点 P がある。コインを投げて、表なら正の向きに 1、裏なら負の向きに 1 だけ P を動かす。コインを6回投げたとき、P が原点にある確率を求めよ。

問20 くじ引きの順番と乗法定理 ★★ 標準乗法定理くじ引き

当たりくじ2本、はずれくじ4本の合計6本のくじを、A, B, C がこの順に1本ずつ引く。引いたくじはもとに戻さない。

(1) A が当たり、B がはずれる確率を求めよ。

(2) C が当たる確率を求めよ。

問21 2個のサイコロの目の和の期待値 ★★ 標準期待値

大小2個のサイコロを同時に投げ、出た目の和を得点とする。得点の期待値を求めよ。

問22 期待値による有利・不利の判断 ★★ 標準期待値判断

次のゲームがある。参加料 300 円を払ってサイコロを1回投げ、出た目の数の 100 倍の金額(円)を受け取る。このゲームに参加することは、得か損か。受け取る金額の期待値を用いて判断せよ。

問23 復元抽出の反復試行 ★★ 標準反復試行

赤玉3個、白玉2個が入った袋から玉を1個取り出して色を見て、もとに戻す。この操作を3回繰り返す。赤玉がちょうど2回出る確率を求めよ。

問24 格子上の点の移動 ★★ 標準点の移動反復試行

座標平面上の原点に点 P がある。コインを投げて、表なら P を右に 1(x 方向に +1)、裏なら上に 1(y 方向に +1)だけ動かす。コインを6回投げたとき、P が点 (4, 2) にある確率を求めよ。

問25 原因の確率(ベイズの考え方) ★★★ 応用条件付き確率原因の確率

ある製品は、機械 A で全体の 60%、機械 B で 40% が作られる。不良品の割合は、A の製品では 3%、B の製品では 5% である。製品を1個取り出したところ不良品であった。この製品が機械 A で作られたものである確率を求めよ。

問26 反復試行と条件付き確率 ★★★ 応用反復試行条件付き確率

1個のサイコロを3回投げる。6の目が少なくとも1回出たとき、6の目がちょうど1回だけ出た条件付き確率を求めよ。

問27 じゃんけんが決着するまで ★★★ 応用じゃんけん期待値

2人がじゃんけんをして、勝負がつくまで繰り返す。あいこ(同じ手)のときは勝負がつかず、もう一度行う。

(1) ちょうど2回目で勝負がつく確率を求めよ。

(2) 勝負がつくまでにじゃんけんを行う回数の期待値を求めよ。

問28 数直線上の点の移動(位置と符号) ★★★ 応用点の移動反復試行

数直線上の原点に点 P がある。コインを投げて、表なら正の向きに 1、裏なら負の向きに 1 だけ P を動かす。コインを5回投げる。

(1) P が座標 3 の点にある確率を求めよ。

(2) P が正の側(座標が正)にある確率を求めよ。

問29 2個のサイコロの最大値の期待値 ★★★ 応用期待値

大小2個のサイコロを同時に投げ、出た2つの目のうち大きいほう(同じ目のときはその値)を とする。 の期待値を求めよ。

問30 当たりを引くまでの回数の期待値 ★★★ 応用期待値非復元

当たりくじ2本、はずれくじ3本の合計5本のくじがある。当たりを1本引くまで、1本ずつくじを引き続ける(引いたくじはもとに戻さない)。引く回数の期待値を求めよ。

問31 3個のサイコロの最大値 ★★★ 応用確率の定義最大値

3個のサイコロを同時に投げる。出た目の最大値がちょうど 4 である確率を求めよ。

問32 初めて成功するまでの回数の期待値 ★★★ 応用期待値反復試行

1個のサイコロを、1の目が出るまで繰り返し投げる。投げる回数の期待値を求めよ。

問33 完全順列(プレゼント交換) ★★★★ 難関包除原理順列

何人かで 個ずつプレゼントを持ち寄り、全員に 個ずつ無作為に配り直す。

(1) 人のとき、誰も自分のプレゼントを受け取らない確率を求めよ。

(2) 人のとき、誰も自分のプレゼントを受け取らない確率を求めよ。

問34 3回の結果から原因を推定する(ベイズ) ★★★★ 難関条件付き確率原因の確率

見た目が同じ つのつぼ A、B がある。A には赤玉 個と白玉 個、B には赤玉 個と白玉 個が入っている。 つのつぼから無作為に つを選び、そのつぼから玉を 個取り出して色を見て戻す操作を 回行ったところ、結果は順に赤・赤・白であった。選んだつぼが A である確率を求めよ。

問35 くじ引きの公平性の証明 ★★★★ 難関論証順列

本のくじの中に当たりが 本()入っている。 人が順に 本ずつくじを引き、引いたくじは戻さない。 番目()に引く人が当たりを引く確率は、 によらず であることを示せ。

問36 3人じゃんけんが ちょうど n 回目で決まる確率 ★★★★ 難関反復試行状態の推移

人でじゃんけんをし、負けた人は抜けていく。勝者が 人に決まるまで繰り返す(あいこのときは人数そのままでもう一度行う)。 を自然数とするとき、ちょうど 回目のじゃんけんで勝者が 人に決まる確率 を求めよ。

問37 正八角形の3頂点が作る三角形 ★★★★ 難関図形と確率数え上げ

正八角形の 個の頂点から異なる 個を無作為に選び、三角形を作る。

(1) 直角三角形になる確率を求めよ。

(2) 鈍角三角形になる確率を求めよ。

問38 最大値の分布と条件付き確率 ★★★★ 難関条件付き確率最大値

から までの番号が つずつ書かれた 枚のカードから、同時に 枚を取り出す。取り出した 枚の番号の最大値を 、最小値を とする。

(1) となる確率を求めよ。

(2) となる確率を求めよ。

(3) であったとき、 である条件付き確率を求めよ。

問39 原点に戻る経路(負にならない条件つき) ★★★★ 難関反復試行経路の数え上げ

数直線上の原点に点 P がある。硬貨を投げて、表なら 、裏なら だけ P を動かす。硬貨を 回投げるとき、「P が 回後に原点に戻り、かつ途中で一度も負の位置に来ない」確率を求めよ。

問40 出た目の種類の数 ★★★★ 難関数え上げ重複の処理

個のさいころを 回投げる。

(1) 出た目がすべて同じ( 種類)である確率を求めよ。

(2) 出た目がちょうど 種類である確率を求めよ。

問41 サイコロの和がちょうど n になる確率の極限(確率漸化式と保存量) 実戦編確率漸化式極限反復試行数列単元横断

1個のサイコロを繰り返し振り、出た目を順に足していく。ある段階での和がちょうど になることがある確率を とする。 を求めよ。

問42 表の枚数が3の倍数になる確率(1の3乗根の利用) 実戦編反復試行二項係数1の3乗根複素数単元横断

枚の硬貨を同時に投げる。表が出た枚数が の倍数( も含む)になる確率 を、 を用いて表せ。

問43 ちょうど半分が表になる確率の漸近(二項係数とウォリスの融合) 実戦編確率二項係数極限定積分単元横断

硬貨を 回投げるとき、表がちょうど 回出る確率を とする。

(1) を確かめ、 を示せ。

(2) を求めよ。

問44 自分の番号を引く人数の期待値と分散(指示関数の融合) 実戦編確率期待値分散指示関数単元横断

から までの番号札 枚を無作為に一列に並べる()。左から 番目に番号 の札が来ることを「一致」とよび、一致の総数を とする。 の期待値 と分散 を求めよ。

問45 4種のカードをそろえるまでの回数の期待値(期待値と調和数) 実戦編確率期待値数列調和数単元横断

1回引くごとに4種類 のカードのどれか1枚が等確率 で出る(引いたカードは戻し、毎回独立)。4種類すべてがそろうまでに引く回数の期待値を求めよ。

問46 持ち点が0かNになるまで(破産問題と2階漸化式) 実戦編確率確率漸化式2階線形漸化式ランダムウォーク単元横断

持ち点 ()から始める。1回ごとに確率 で持ち点が 増え、確率 減る。持ち点が になれば成功、 になれば失敗として終了する。持ち点 から出発して(失敗より先に)成功する確率 を求めよ。

問47 折った棒が三角形になる確率(幾何確率と積分の融合) 実戦編確率幾何確率定積分三角形の成立条件単元横断

長さ の棒の上に、互いに独立に一様な 点をとって折り、 本の棒に分ける。この 本で三角形が作れる確率を求めよ。

問48 表が2回続くまでの回数の期待値(期待値と状態の融合) 実戦編確率期待値漸化式反復試行単元横断

表と裏が等確率で出る硬貨を、表が 回続けて出るまで投げ続ける。投げる回数の期待値を求めよ。

問49 出た目の積が4の倍数になる確率 最難関編余事象反復試行

を自然数とする。1個のサイコロを 回投げ、出た目の積を とする。 が4の倍数になる確率を を用いて表せ。

問50 出た目が増える順に並ぶ確率 最難関編重複組合せ1対1対応

1個のサイコロを4回投げる。出た目を順に とするとき、 となる確率を求めよ。

問51 最大値と最小値を同時に指定する確率 最難関編最大値・最小値包除原理

を2以上の自然数とする。1個のサイコロを 回投げるとき、出た目の最大値が5、かつ最小値が2である確率を を用いて表せ。また、 のときのその値を求めよ。

問52 取り出した色と同じ玉を加える袋 最難関編全確率条件付き確率

袋の中に赤玉2個と白玉1個が入っている。袋から玉を1個取り出して色を確かめ、取り出した玉と、それと同じ色の新しい玉1個を、あわせて袋に戻す(操作のたびに袋の玉は1個増える)。この操作を繰り返す。

(1) 3回目の操作で赤玉を取り出す確率を求めよ。

(2) 2回目の操作で赤玉を取り出したとき、1回目の操作でも赤玉を取り出していた条件付き確率を求めよ。

問53 記録が更新される回数の期待値 最難関編期待値対称性

1から までの番号が1つずつ書かれた 枚のカードをよく混ぜて一列に並べる。左から順に見ていき、それまでに見たどのカードの番号よりも大きい番号のカードが現れたとき、そのカードを「記録」と呼ぶ(先頭のカードは必ず記録である)。

(1) のとき、記録の枚数の期待値を求めよ。

(2) 一般の について、記録の枚数の期待値を求めよ。

問54 立方体の頂点を動く点が戻る確率 最難関編対称性状態の推移

立方体 (底面が正方形 、上面が正方形 で、 が辺)の頂点 に点 がある。 は1秒ごとに、いまいる頂点と辺で結ばれた3つの頂点のいずれかへ、それぞれ確率 で移動する。6秒後に が頂点 にある確率を求めよ。

問55 表が出た硬貨を取り除く操作 最難関編独立視点の転換

枚の硬貨を同時に投げ、表が出た硬貨をすべて取り除く。硬貨が残っていれば、残った硬貨をすべて同時に投げ、表が出たものを取り除く。この操作を繰り返す。

(1) 2回目までの操作で硬貨がすべて取り除かれる確率を求めよ。

(2) ちょうど2回目の操作で初めて硬貨がすべて取り除かれる確率を求めよ。また、 のときのその値を求めよ。

問56 サイコロの目を係数とする3次方程式 最難関編数え上げ整数解

1個のサイコロを3回投げ、出た目を順に とする。 の3次方程式

が整数の解をもつ確率を求めよ。

確率の解説 — つまずきやすい点と学習の順序