数学A / 確率

最大値の分布と条件付き確率

★★★★ 難関条件付き確率最大値

問題

から までの番号が つずつ書かれた 枚のカードから、同時に 枚を取り出す。取り出した 枚の番号の最大値を 、最小値を とする。

(1) となる確率を求めよ。

(2) となる確率を求めよ。

(3) であったとき、 である条件付き確率を求めよ。

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『最大がちょうど 』は『 以下』から『 以下』を引く — または『 を含み、残りは 以下』。(3)では分母が変わる:世界は『最大 』の場合だけに縮む。

解答・解説

方針

最大値の問題は「 枚とも 以下」と読み替えるのが基本。「ちょうど 」は「 以下」−「 以下」または「 を含み残り 枚は 以下」。(3)は世界が「 通り」に縮んだ中での割合を数える。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 最大値 の問題は、「 枚とも 以下」と読み替えるのが基本だ。

(1) は「 枚とも 以下」、 枚から 枚選ぶので 通り。

(2) 「ちょうど 」は「 以下」 以下」、または「 を必ず含み残り 枚は 以下」 通り。

(3) は条件付き確率。世界が「 通り」に縮んだ中で、さらに ( 枚とも 以上、かつ最大 )の割合を数える。

① (1) 「最大 」を読み替える。 枚とも から取り出されている。

② (2) 「ちょうど 」は差で取る。 かつ でない、だから

(別の数え方: を必ず含み、残り 枚を から選ぶ 通り — 一致する。)

③ (3) 世界を縮めて数え直す。 条件付き確率では、分母が「 通り」に変わる。その中で となるのは、 以外の 枚を から選ぶ場合だから 通り。

まとめ:最大値・最小値の確率は「以下・以上への読み替え」と「ちょうど=差」の つで処理する。条件付き確率は「分母の世界の縮小」— 公式に代入するより、縮んだ世界( 通り)の中で直接数えるほうが速く、間違いも少ない。

発展 — 一歩先へ。 最大値 の分布は (累積分布)で、差をとれば 。順序統計量(標本の最大・最小・中央値など)の分布は、この「 で読み替える」手法で系統的に求まる。統計で「 個中の最大値」を扱うときの基本テクニックだ。

(1) (2) (3)

別解

別解 — 最小値・最大値の同時分布を“枠”で数える(得意な人向けの視点)。 (3) を、最大 ・最小 の同時条件として直接数える。

かつ を必ず含み、残り 枚は から」。 は確定、残り 枚を 枚から選ぶので 通り。

」は を含み残り 枚を から、 通り。

だから条件付き確率は

全部 以下」で最大値を攻める本解に対し、最小値との同時条件は「 を含み、残りを という枠に収める」と枠で数えると速い。 は「 を上端に固定し、下端を 以上に制限した窓」の中の選び方だ。

ポイント

  • ⟺ 全部 以下。「ちょうど」は差または「 を含み残りは 以下」。
  • 条件付き確率=縮んだ世界( 通り)での割合。

よくある間違い

  • 最大値 を「 全部 以下」と読み替えず、直接数えて煩雑になる。
  • 「ちょうど 」を「 を含む」()でなく「 以下」で数える。
  • (3) の条件付き確率の分母を全体 にする(分母は )。