数学A / 確率

折った棒が三角形になる確率(幾何確率と積分の融合)

実戦編確率幾何確率定積分三角形の成立条件単元横断

問題

長さ の棒の上に、互いに独立に一様な 点をとって折り、 本の棒に分ける。この 本で三角形が作れる確率を求めよ。

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3片のうち最も長いものが 未満なら三角形になる(各片 他の2片の和)。折る2点 を正方形上の点とみて、条件を満たす領域の面積が確率。

解答・解説

方針

折る2点を ( 一様独立)とし、3片の長さを求める。三角形の成立条件(各辺 残り2辺の和 各片 )を領域に直し面積を出す。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 折る 点を とすると、 は単位正方形 上に一様に散らばる。だから確率は「条件を満たす領域の面積」そのものになる。

三角形が作れる条件も言い換えておく。『どの辺も他の 辺の和より短い』は、周の長さが だから『どの片も 未満』と同じ。

あとは 片の長さを で書き、 つの不等式の領域を正方形の中に描いて面積を測るだけだ。連続の確率が面積計算に化ける典型である。

重要 が三角形をなす 最大辺 他の 辺の和 (周が なら) すべてが 未満

片を書く。 の場合、 片は 。三角形の条件は ② 領域の面積を求める。 の場合も対称。下の図で、条件を満たすのは色をつけた つの三角形。

三角形三角形1/21/2XY
折る2点 (X,Y) は単位正方形に一様。3片すべてが 1/2 未満(=三角形)になるのは色の2つの三角形で、合計面積 1/4。

側の領域は を頂点とする直角三角形で、面積は 側も対称で ③ 確率。 全体(正方形)の面積は だから

まとめ 「棒を折って三角形」は、折る点を正方形上の一様点とみて“面積 確率”。三角形の成立条件を『各片 』と言い換え、領域の三角形2つ(合計 )を数える。幾何確率と三角形の成立条件の融合。答えは

発展 — 一歩先へ。 折る点を 個に増やして 片にしても、別解の論法がそのまま通る。どれかの片が 以上になる事象は排反で、各確率は 通り。よって 角形が作れる確率は と、片数が増えるほど作りやすくなる。

折る点 を単位正方形上の一様点とみる。三角形の成立(各片 )の領域は面積

別解

別解 — 「できない確率」を対称性で数える(得意な人向けの高い視点)。 三角形が「できない」のは、 片のどれかが 以上のとき。しかも つの片が同時に 以上になることはない(足すと全長 を超えてしまう)。

だから“できない確率”は、 つの排反な事象の和になる。

  • 左の片が 以上 点とも右半分にある。確率は
  • 右の片が 以上 点とも左半分。同じく
  • 真ん中の片が 以上 点の間隔が 以上。正方形の の部分は直角三角形 つで、面積

合計 が「できない」確率。よって求める確率は と、領域を細かく塗らずに出せる。 つの事象がどれも同じ になる対称性が美しい。

ポイント

  • 折る2点 は単位正方形に一様。確率は領域の面積。
  • 三角形の成立 3片すべてが 未満。
  • 条件領域は面積 の三角形2つで、合計

よくある間違い

  • 三角形の成立条件を「どれかの片が長すぎなければよい」と曖昧なまま使う(正確には最大辺 残り 辺の和 各片 )。
  • と勝手に決めて面積 を答えにする(順序を仮定したら、最後に対称な 側を足す)。
  • 片を と書いたまま の側まで塗ってしまい、負の長さの“片”が現れて混乱する。