数学A / 確率
出た目が増える順に並ぶ確率
問題
1個のサイコロを4回投げる。出た目を順に とするとき、 となる確率を求めよ。
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4つの数の列を順に場合分けすると果てしない。条件を満たす列は、出た目の「内訳」を決めるとただ1通りに並ぶ — 数えるべきものを、列そのものから内訳に取り換えられないか。
解答・解説
方針
条件を満たす目の列は「どの目が何回出たか」という内訳だけで1通りに決まる。だから条件を満たす列は、1〜6から重複を許して4個選ぶ選び方と1対1に対応する。列を数える問題を組合せを数える問題に取り換える。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 「増える順に並んでいる列」を先頭から場合分けして数えると、手に負えない。
逆向きに見る。出た目の内訳(1が何回、2が何回、…)を決めれば、それを に並べる方法はただ1通りしかない。つまり「条件を満たす列」と「1〜6から重複を許して4個選ぶ選び方」は、1対1に対応する。
数える対象を、列から重複組合せに取り換える。これが急所だ。
① 1対1対応を確かめる。 たとえば内訳が「1が1回、3が2回、6が1回」なら、条件を満たす列は の1通りだけ。逆に、条件を満たす列からは内訳がただ1つ決まる。だから
(条件を満たす列の数)=(1〜6から重複を許して4個選ぶ選び方の数)
② 個数を数える。 ○4個(選んだ目)と仕切り5本(目1〜6の部屋の境目)の並べ替えだから
③ 確率にする。 目の列は全部で 通りあり、どの列も等確率で現れる。よって
まとめ: 数えにくい対象は、個数の等しい数えやすい対象に1対1対応で取り換える。「並べ方が1通りに決まる」ことが、数え漏れも二重数えもない(対応が崩れない)理由になっている。
発展 — 一歩先へ。 同じ計算で、 回なら 。また条件を厳密増加 に変えると、重複が許されなくなって 通り、確率 。「以下」と「未満」で答えの姿がどう変わるか、対で見ると理解が深まる。
別解
ずらして「すべて異なる」に変える(得意な人向け)。 重複組合せの公式を覚えていなくても、次の変換で普通の組合せに帰着できる。
条件を満たす列 に対し
とずらすと、「以下」が「未満」に変わって 、しかも は から の範囲を動く。逆にそのような の列から の列がただ1つ復元できる(1対1対応)。
つまり、数えるべきものは「1〜9から異なる4個を選ぶ」選び方で
○と仕切りの公式そのものを、この「ずらし」が生み出している。等号つきの並びを等号なしに変換する一手は、数え上げの各所で再利用できる。
ポイント
- 条件を満たす列 ⟺ 目の内訳(重複を許した選び方)の1対1対応。
- 個数は 通り。
- 。
よくある間違い
- 1対1対応の理由(内訳を決めれば並べ方は1通り)を書かずに を天下りに使う。対応の確認が答案の心臓部。
- の当てはめで とする。 なら 。
- 分母まで組合せの数にしてしまう。分母は順序つきの全事象 (どの列も等確率になるのはこちら)。