数学A / 確率
3個のサイコロの最大値
問題
3個のサイコロを同時に投げる。出た目の最大値がちょうど 4 である確率を求めよ。
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『最大値がちょうど4』=『3個とも4以下』−『3個とも3以下』。それぞれ独立なのでかけ算で確率を出し、差をとる。
解答・解説
方針
『最大値がちょうど4』を直接数えるのは難しいが、『最大値が4以下』と『最大値が3以下』の差でとらえると、一気にラクになる。
最大値が4以下 ⇔ 3個とも4以下、最大値が3以下 ⇔ 3個とも3以下。この2つはどちらも、各サイコロが別々に条件を満たすので簡単に計算できる。その差が『ちょうど4』だ。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 「最大値がちょうど 」は、「全部 以下」から「全部 以下」を引いた差だ。
個のサイコロで使った差分の発想を、そのまま 個で使う。
「ちょうど」を「以下の差」に置き換える翻訳が、身についているかを試す問題だ。
『最大値がちょうど4』を、『最大値が4以下』から『最大値が3以下』を引く形でとらえる。
『最大値が4以下』は、3個のサイコロがすべて4以下( のどれか)の場合だから
『最大値が3以下』は、3個ともすべて3以下()の場合で
『最大値がちょうど4』は、4以下ではあるが3以下ではない(=少なくとも1個は4)場合なので、差をとって
まとめ:『ちょうど 』を『 以下 以下』の差にする考えは、最大値・最小値の確率を扱うときの万能の手だ。直接『少なくとも1個が4で、残りは4以下』と数えると重複が出やすいが、差でとらえれば重複の心配がない。
発展 — 一歩先へ。 「以下の差」は、累積分布の差で確率を取り出す操作だ。 個のサイコロなら、最大値がちょうど になる確率は と書ける。
この形のうまさは、 から まで足すと途中が次々に消えて( と が打ち消し合って)、 になることだ。確率の合計が になることが、式の上で自動的に保証される。
標本の最大値・最小値・中央値などの分布(順序統計量)は、どれもこの「累積で読み替えて差をとる」手法で系統的に求められる。
別解
別解 — の個数で場合分けして直接数える(苦手な人向けの数え上げ)。 「最大値がちょうど 」は、「 を少なくとも 個含み、残りは 以下」だ。重複を出さないため、 がちょうど何個かで排反に分ける。
- がちょうど 個: 通り。
- がちょうど 個: どの 個が かで 通り、残り 個は の 通りで 通り。
- がちょうど 個: どの 個が かで 通り、残り 個は の 通りで 通り。
合わせて 通り。全体は 通りだから
「以下の差」を使わなくても、 の個数で排反に分ければ重複なく数えられる。本解と同じ答えだ。
ポイント
- 最大値ちょうど = (最大値 以下) − (最大値 以下)
- 最大値が 以下 ⇔ 全部が 以下
- 差でとらえると、重複なく数えられる
よくある間違い
- 「少なくとも 個が 」と「残りは 以下」を掛けて、 が複数個の場合を重複して数える。
- 「 以下」の から「 以下」の を引き忘れ、 のまま答える。
- 「ちょうど 」を「 以上」と取り違え、最大値が の場合まで含めてしまう。