数学A / 確率
出た目の積が4の倍数になる確率
問題
を自然数とする。1個のサイコロを 回投げ、出た目の積を とする。 が4の倍数になる確率を を用いて表せ。
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正面から「4の倍数」を数えると場合が多すぎる。反対側は2通りに割れる — 積が2で一度も割れないときと、ちょうど1回だけ割れるとき。各回の目を「2で何回割れるか」で分類できないか。
解答・解説
方針
「積が4の倍数」を正面から数えず、余事象を「積が2で一度も割れない」「ちょうど1回だけ割れる」の排反な2つに分ける。各回の目を、2で割れる回数(0回: 1,3,5/1回: 2,6/2回: 4)の3タイプに分類すると見通しが立つ。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 積が4の倍数かどうかは、目の値そのものではなく、素因数2が全部で何個集まるかだけで決まる。そこで各回の目を「2で割れる回数」で翻訳する。0回(1,3,5)、1回(2,6)、2回(4)の3タイプだ。
「合計2個以上」を直接数えるのは大変だから、余事象へ回る。合計が0個(全部奇数)か、ちょうど1個(2か6が1回だけで残りは奇数)か。排反な2つの場合で尽くせる。
① 目を3タイプに分類する。 1回投げたとき、奇数 は確率 。2で1回だけ割れる は 。2で2回割れる は 。積が4の倍数にならないのは、素因数2の合計が0個または1個のときだ。
② 合計0個(積が奇数)。 回すべて奇数だから
③ 合計ちょうど1個。 どこか1回だけ が出て、残り 回はすべて奇数(4が1回でも出たら、その時点で2個になるので不可)。場所の選び方が 通りだから
④ 余事象で仕上げる。 2つの場合は排反だから
確かめ: なら (4の目が出るときだけ)で正しい。 なら 。
まとめ: 「4の倍数」を素因数2の個数に翻訳し、目を割れる回数でタイプ分けする。余事象は「0個」「ちょうど1個」の排反2場合で尽くせて、それぞれ反復試行の形になる。
発展 — 一歩先へ。 を大きくすると、補集合 は指数の勢いで0へ向かう。つまり 。「回数を重ねれば、積はそのうちほぼ確実に4の倍数になる」という直感が、式の形でそのまま見える。
別解
個数で数える(確率の掛け算が不安な人へ)。 確率の積の代わりに、目の列そのものを数えてもよい。全体は 通り。
積が4の倍数にならない列を数える。
- 全部奇数: 各回3通りだから 通り
- 2か6がちょうど1回、残り奇数: 場所が 通り、その回の目が2通り、残りが 通りで 通り
合わせて 通り。よって
( で約分した。)本解と同じ答えだ。
確率の掛け算( を 乗する等)と、場合の数の掛け算(3通りを 乗する)は同じことの2つの顔。どちらの言葉が手になじむかで選べばよい。
ポイント
- 目を「2で割れる回数」で3タイプに分類する(確率 )。
- 余事象 = 素因数2の合計が0個または1個(排反)。
- 。
よくある間違い
- 余事象を「積が奇数」だけと思い込む。2がちょうど1個(2か6が1回)の場合も4の倍数にならない。
- 「ちょうど1個」の場合に目の4を許してしまう。4は素因数2を一気に2個持ち込むから、この場合には入らない。
- での検算を省く。(4の目のみ)と式が合うかで、係数のミスがすぐ見つかる。