数学I

集合と命題 — 必要条件・十分条件・証明法

集合の記法と演算、命題の真偽、必要条件・十分条件、対偶法・背理法による証明を扱います。

全 56 問(★基礎 12・★★標準 12・★★★応用 8・★★★★難関 8・実戦編 8・最難関編 8)

問1 集合の表し方(要素の列挙と条件) ★ 基礎集合の表し方

次の問いに答えよ。

(1) の正の約数全体の集合 を、要素を書き並べる方法で表せ。

(2) を満たす整数 全体の集合 を、要素を書き並べる方法で表せ。

(3) 集合 を、 の形(要素の満たす条件を用いた表し方)で表せ。

問2 部分集合の判定と書き出し ★ 基礎部分集合

とする。

(1) は成り立つか。理由をつけて答えよ。

(2) は成り立つか。理由をつけて答えよ。

(3) 集合 の部分集合をすべて書き出せ。

問3 共通部分・和集合・補集合 ★ 基礎集合の演算補集合

以下の自然数全体の集合を全体集合 とする。 の部分集合 を、 の正の約数全体の集合、 の正の約数全体の集合とするとき、次の集合を求めよ。

(1)

(2)

(3)

(4)

問4 数直線上の集合の共通部分・和集合 ★ 基礎集合の演算数直線

実数全体の集合を全体集合とする。 とするとき、次の集合を求めよ。

(1)

(2)

(3)

問5 ド・モルガンの法則の確認 ★ 基礎ド・モルガンの法則補集合

以下の自然数全体の集合を全体集合 とする。 の部分集合を ( の中の偶数全体)、( の中の の倍数全体)とする。

(1) を求めよ。

(2) を求めよ。

(3) (1)と(2)の結果を比べ、そこで確かめられるド・モルガンの法則を等式で書け。

問6 命題の真偽と反例 ★ 基礎命題反例

は実数、 は自然数とする。次の命題の真偽を調べよ。偽の場合は反例を1つ挙げよ。

(1) ならば

(2) ならば

(3) の倍数ならば の倍数

(4) ならば

問7 命題の真偽と集合の包含関係 ★ 基礎命題と集合包含関係

実数 に関する条件

とし、 を満たす 全体の集合をそれぞれ とする。

(1) のどちらが成り立つか。

(2) (1)の包含関係を用いて、命題「」と「」の真偽を答えよ。偽の場合は反例を1つ挙げよ。

問8 必要条件・十分条件の判定 ★ 基礎必要条件・十分条件

次の空欄に当てはまるものを、下の(ア)〜(エ)から1つずつ選べ。ただし は実数、 は自然数とする。

(1) は、 であるための( )。

(2) は、 であるための( )。

(3) は、 であるための( )。

(4) の倍数であることは、 の倍数であるための( )。

(ア) 必要十分条件である (イ) 必要条件であるが十分条件でない (ウ) 十分条件であるが必要条件でない (エ) 必要条件でも十分条件でもない

問9 逆・裏・対偶 ★ 基礎逆・裏・対偶

を実数とする。命題「 ならば 」について、次の問いに答えよ。

(1) この命題の逆・裏・対偶をそれぞれ述べよ。

(2) もとの命題と、(1)で作った逆・裏・対偶の真偽をそれぞれ調べよ。偽の場合は反例を1つ挙げよ。

問10 対偶を利用する証明 ★ 基礎対偶法証明

を整数とする。命題「 が奇数ならば、 は奇数である」を、対偶を利用して証明せよ。

問11 背理法による証明 ★ 基礎背理法無理数

が無理数であることは、証明なしで用いてよい。このとき、 が無理数であることを、背理法を用いて証明せよ。

問12 「すべて」と「ある」の否定 ★ 基礎否定全称と存在

次の問いに答えよ。

(1) 命題「すべての実数 について 」の否定を述べよ。また、もとの命題とその否定のどちらが真か、理由をつけて答えよ。

(2) 命題「ある自然数 について 」の否定を述べよ。また、もとの命題とその否定のどちらが真か、理由をつけて答えよ。

(3) 実数 に関する条件「 かつ 」の否定を述べよ。

問13 集合の要素の列挙と条件による表現 ★★ 標準集合の表し方

次の問いに答えよ。

(1) の正の約数全体の集合 を、要素を書き並べる方法で表せ。

(2) 集合 を、要素を書き並べる方法で表せ。

(3) 集合 を、(2) のように要素の満たす条件を用いた方法で表せ。

問14 共通部分・和集合・補集合 ★★ 標準集合の演算補集合

以下の自然数全体を全体集合 とする。 の部分集合 を、 の正の約数全体の集合、 以下の の倍数全体の集合とする。次の集合を、要素を書き並べる方法で表せ。

(1)

(2)

(3)

(4)

問15 ド・モルガンの法則の利用 ★★ 標準ド・モルガンの法則補集合

以下の自然数全体を全体集合 とし、 の部分集合

とする。

(1) を求めよ。

(2) ド・モルガンの法則を利用して、 を求めよ。

問16 命題の真偽と反例 ★★ 標準命題反例

次の命題の真偽を調べよ。偽であるものについては反例を 1 つ挙げよ。ただし、 は実数、 は自然数とする。

(1) ならば である。

(2) の倍数ならば、 の倍数である。

(3) ならば、 かつ である。

(4) がともに無理数ならば、積 は無理数である。

問17 集合の包含関係による真偽判定 ★★ 標準命題と集合包含関係

は実数とする。次の命題の真偽を、条件を満たす 全体の集合の包含関係を調べることで判定せよ。偽の場合は反例を 1 つ挙げよ。

(1) ならば である。

(2) ならば である。

問18 必要条件・十分条件の判定 ★★ 標準必要条件十分条件

は実数、 は自然数とする。次の (1)〜(4) のそれぞれについて、 であるための「十分条件であるが必要条件ではない」「必要条件であるが十分条件ではない」「必要十分条件である」「必要条件でも十分条件でもない」のいずれであるかを答えよ。

(1) : :

(2) : の倍数 : の倍数

(3) : かつ : かつ

(4) : :

問19 逆・裏・対偶とその真偽 ★★ 標準逆・裏・対偶

は整数とする。命題「 の倍数ならば、 の倍数である」について、逆・裏・対偶をそれぞれ述べよ。また、もとの命題・逆・裏・対偶の真偽をそれぞれ調べ、偽の場合は反例を 1 つ挙げよ。

問20 対偶を利用する証明 ★★ 標準対偶証明

は整数とする。命題「 が偶数ならば、 は奇数である」を、対偶を利用して証明せよ。

問21 背理法による無理数の証明 ★★ 標準背理法無理数

が無理数であることを用いて、 が無理数であることを背理法により証明せよ。

問22 「すべて」と「ある」の否定 ★★ 標準否定全称と存在

次の命題の否定を述べよ。また、もとの命題とその否定のどちらが真であるかを、理由とともに答えよ。

(1) すべての実数 について である。

(2) ある自然数 について である。

(3) すべての実数 について である。

問23 部分集合となる条件から定数を求める ★★ 標準部分集合集合と定数

は実数の定数とする。2 つの集合

について、 が成り立つとき、 の値を求めよ。

問24 十分条件・必要条件となる定数の範囲 ★★ 標準必要条件・十分条件集合と定数

は実数、 は実数の定数とする。 に関する条件 を次のように定める。

(1) であるための十分条件となるような の値の範囲を求めよ。

(2) であるための必要条件となるような の値の範囲を求めよ。

問25 共通部分の条件から集合を決定する ★★★ 応用集合の演算集合と定数

を実数の定数とし、2つの集合

について、 が成り立つとする。このとき の値を求めよ。また、そのときの を求めよ。

問26 絶対値で定められた集合の包含関係 ★★★ 応用集合の演算数直線集合と定数

を実数の定数とし、2つの集合を

と定める。

(1) となる の値の範囲を求めよ。

(2) となる の値の範囲を求めよ。

問27 十分条件・必要条件となる定数の範囲 ★★★ 応用必要条件・十分条件集合と定数

を正の定数とし、実数 に関する2つの条件

を考える。

(1) であるための十分条件となる の値の範囲を求めよ。

(2) であるための必要条件となる の値の範囲を求めよ。

問28 必要条件・十分条件の判定(反例の発見) ★★★ 応用必要条件・十分条件反例

次の各場合について、 であるための「必要十分条件である」「十分条件であるが必要条件でない」「必要条件であるが十分条件でない」「必要条件でも十分条件でもない」のうち、どれに当てはまるかを答えよ。

(1) は実数とする。 かつ かつ

(2) は整数とする。 の倍数 の倍数

(3) は実数とする。

(4) は実数とする。 は有理数 はともに無理数

問29 対偶を利用する証明の応用 ★★★ 応用対偶法証明

次の命題を、対偶を利用して証明せよ。

(1) 実数 について、 ならば「 または 」である。

(2) 整数 について、 が奇数ならば は偶数である。

問30 背理法による無理数の証明 ★★★ 応用背理法無理数証明

(1) が無理数であることを、背理法を用いて証明せよ。ただし、整数 について「 が偶数ならば は偶数である」ことは証明なしに用いてよい。

(2) (1)の結果を用いて、 が無理数であることを証明せよ。

問31 「すべて」の命題の真偽と否定 ★★★ 応用否定全称と存在命題の真偽

を実数の定数とし、命題

を考える。

(1) 命題 が真となる の値の範囲を求めよ。

(2) 命題 の否定 を述べよ。また、 が真となる の値の範囲を求めよ。

問32 有理数・無理数と係数決定 ★★★ 応用背理法無理数有理数

が無理数であることは証明なしに用いてよい。

(1) 有理数 について、 ならば であることを証明せよ。

(2) 有理数

を満たすとき、 の値を求めよ。

問33 補集合の条件から2つの集合を決定する ★★★★ 難関集合ド・モルガン補集合

全体集合を とし、 の部分集合 が次を満たす。

このとき、 を求めよ。

問34 必要条件・十分条件の判定(範囲に直す) ★★★★ 難関必要条件十分条件集合の包含

実数 に関する条件 について、 であるための何条件か(十分条件・必要条件・必要十分条件・いずれでもない のいずれか)を答えよ。

(1) 、 

(2) 、 

(3) 、 

問35 対偶と余りによる整数の証明 ★★★★ 難関証明対偶整数剰余

整数 について、 の倍数ならば、 はともに の倍数であることを証明せよ。

問36 背理法による無理数の証明(和の無理数) ★★★★ 難関背理法無理数証明

が無理数であることを用いて、 が無理数であることを証明せよ。

問37 集合の等式の証明(分配法則) ★★★★ 難関集合証明分配法則

任意の集合 について、次の等式が成り立つことを証明せよ。

問38 入れ子の量化命題の否定と真偽 ★★★★ 難関すべて・ある否定真偽

次の命題 について、その否定を述べ、 それぞれの真偽を調べよ。

:すべての実数 に対して、ある実数 が存在して となる。

:ある実数 が存在して、すべての実数 に対して となる。

問39 逆・裏・対偶とその真偽(整数の偶奇) ★★★★ 難関逆・裏・対偶真偽整数

整数 についての命題「 が奇数ならば は偶数である」の逆・裏・対偶を述べ、それぞれの真偽を調べよ。偽のものは反例を挙げよ。

問40 命題が恒真となる条件(区間の包含) ★★★★ 難関命題集合の包含絶対値

命題「 ならば 」が、すべての実数 について成り立つような実数 の値を求めよ。

問41 平方数でも立方数でもない数の個数(包除原理) 実戦編集合と命題包除原理数え上げ整数の性質単元横断

から までの整数のうち、平方数でも立方数でもないものの個数を求めよ。

問42 log₂3 が無理数であること(背理法) 実戦編集合と命題背理法無理数整数の性質単元横断

が無理数であることを示せ。

問43 51個の数から割り切る対がある(鳩の巣原理) 実戦編集合と命題鳩の巣原理整数の性質数え上げ単元横断

から までの整数から 個を選ぶと、その中に一方が他方を割り切る 数が必ず存在することを示せ。

問44 √p が無理数であること(背理法) 実戦編集合と命題背理法無理数素数単元横断

を素数とする。 が無理数であることを示せ。

問45 素数は無限に存在する(ユークリッドの背理法) 実戦編集合と命題背理法素数整数の性質単元横断

素数は無限に存在することを示せ。

問46 つねに正となる条件(全称命題と判別式) 実戦編集合と命題全称命題2次関数判別式単元横断

「すべての実数 に対し 」が成り立つような定数 の値の範囲を求めよ。

問47 対偶を用いる整数の証明(3の倍数) 実戦編集合と命題対偶整数の性質剰余単元横断

整数 について、「 の倍数ならば の倍数である」ことを対偶を用いて示せ。

問48 共通部分の要素数の最大・最小(集合と数え上げ) 実戦編集合と命題集合要素数最大・最小単元横断

全体集合 の要素数を 、部分集合 の要素数をそれぞれ とする。共通部分 の要素数のとりうる最大値と最小値を求めよ。

問49 5つの整数から3つ選んで和を3の倍数に 最難関編鳩の巣原理場合分け

どのような5つの整数からも、うまく3つを選べば、その和が3の倍数になるようにできることを示せ。

問50 調和数は整数にならない 最難関編背理法偶奇の論証

を2以上の整数とするとき、 は整数でないことを示せ。

問51 円 x²+y²=3 上に有理点はない 最難関編背理法余りの場合分け

(1) 整数 について、 が3の倍数ならば、 はともに3の倍数であることを示せ。

(2) 円 上に、 座標と 座標がともに有理数である点は存在しないことを示せ。

問52 3つの集合すべてに属する人数の最小 最難関編集合の要素数補集合

100人の生徒のうち、A を満たす者が80人、B を満たす者が75人、C を満たす者が65人いる。A, B, C のすべてを満たす者の人数として考えられる最小値を求めよ。

問53 x²−x と x³−x が有理数なら x は有理数 最難関編有理数と無理数恒等式の発見

実数 について、 がともに有理数ならば、 は有理数であることを示せ。また、「 が有理数ならば は有理数」は正しいか — 正しければ証明し、正しくなければ反例をあげよ。

問54 2つの有理数の間には無理数がある 最難関編無理数存在の構成

を満たすどんな有理数 に対しても、 を満たす無理数 が存在することを示せ。

問55 三角不等式の等号条件 最難関編必要十分条件絶対値

実数 について、次を示せ。

問56 存在命題が真になる条件 最難関編存在命題絶対値と距離

を実数の定数とする。命題

「ある実数 が存在して

が真となるような の値の範囲を求めよ。

集合と命題の解説 — つまずきやすい点と学習の順序