数学I / 集合と命題
集合の要素の列挙と条件による表現
問題
次の問いに答えよ。
(1) の正の約数全体の集合 を、要素を書き並べる方法で表せ。
(2) 集合 を、要素を書き並べる方法で表せ。
(3) 集合 を、(2) のように要素の満たす条件を用いた方法で表せ。
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(1)は約数をペア()で漏れなく。(2)は に から順に代入。(3)は平方数()の形に気づけば速い。
解答・解説
方針
集合の書き方は2通り。要素を全部並べる書き方と、条件で表す書き方だ。
(1)は24の約数を並べる。数え落としを防ぐには、 とペアで見つけるとよい。(2)は条件『()』から要素を計算して並べる。(3)は逆に、 が2乗の数だと見抜いて条件でまとめる。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 列挙の問題の敵はただ1つ、「もれ」だ。
だから、数え上げの秩序を先に決めてから書き始める。約数はかけ算のペアで拾う。条件式の集合は に順に代入する。
(3)は逆向きの翻訳だ。 を眺めて「2乗の数だ」と正体を見抜き、条件の形にまとめる。
(1) 24の約数を、かけて24になるペアで拾うと数え落としがない。
これで8個の約数がそろう。
(2) 条件 に を入れて計算する。
よって
(3) の各要素は、2乗の数だ。
だから条件で表すと
並べる書き方と条件で表す書き方、どちらも自由に行き来できるようにしよう。
発展 — 一歩先へ。 集合の2つの書き方(列挙と条件)は、翻訳の練習でもある。条件の書き方は、要素が無限にある集合(偶数全体など)には唯一の手段になる。
別解の「個数を先に予言する」考え方は、数学Aで約数の個数の公式として一般化される。列挙と計算、2つの道で同じ答えに着くことを確かめる習慣が、ミスへの一番の保険だ。
(1) (2) (3) 例:
別解
(1)は、列挙の前に「個数の予言」をしておくと、もれの検出が確実になる。
と素因数分解すると、約数の個数は 個と先に分かる( を 〜 個、 を 〜 個選ぶ組み合わせの数だ)。
列挙して 個そろえば完了、 個しかなければどこかにもれがある。
「答えのサイズを先に知ってから数える」。この二重チェックの習慣は、場合の数でも大活躍する。個数の公式そのものは、数学Aの整数の性質でくわしく学ぶ。
ポイント
- 約数はかけ算のペアで拾うと数え落とさない
- 条件式は を代入して要素を出す
- は2乗の数 →
よくある間違い
- 約数を数え落とす(かけ算のペアで確認する)
- (2)で に代入した計算を間違える
- (3)で の範囲を書き忘れる( とだけ書くと や も入ってしまう)