数学I / 集合と命題
共通部分・和集合・補集合
問題
以下の自然数全体の集合を全体集合 とする。 の部分集合 を、 は の正の約数全体の集合、 は の正の約数全体の集合とするとき、次の集合を求めよ。
(1)
(2)
(3)
(4)
ヒントを見る
まず (10の約数)と (8の約数)を書き出す。 は『両方に入る』、 は『どちらかに入る』、 は『全体のうち に入らない』。定義どおりに拾おう。
解答・解説
方針
3つの記号を確認する。(共通部分)は『両方に入る』、(和集合)は『どちらか一方でも入る』、(補集合)は『Aに入らない(全体の中で)』。
ベン図をかいて、、 の要素を書き込むと、どの記号もすぐ読み取れる。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 つの記号の意味を確認する。
- (共通部分): 両方に入る
- (和集合): どちらか一方でも入る
- (補集合): 全体集合 の中で、 に入らない
まず と の要素を書き出し、ベン図に配置する。、。図さえ描けば、どの記号も読み取るだけになる。
は10の約数 、 は8の約数 。全体 は1〜10。
(1) 共通部分(両方に入る)は、1と2。
(2) 和集合(どちらか一方でも入る)は、 と の要素を全部集めて(ダブりは1回だけ)
(3) 補集合 ( に入らない、 の中の要素)は
(4) は『 に入り、かつ に入らない』。 から、 に入る1,2を除いて
ベン図に要素を書き込めば、どの記号も目で見て拾える。
発展 — 一歩先へ。 要素の個数にも法則がある。、、 のとき
単純に足すと、重なりの 個を 回数えてしまうので 回分引く — これが包除原理で、場合の数(数A)の中心道具になる。今回の答え( 個)と一致する。
部屋の仕分け表は、集合が つになると 部屋()に増える。ベン図が複雑になっても、表なら機械的に扱える — 「図で直感、表で確実」の 刀流が、集合の問題の実戦的な構えである。
(1) (2) (3) (4)
別解
全体集合 の要素を、 つの部屋に仕分けると、どの問いにも即答できる表ができる。
各要素について「 に入るか」「 に入るか」を で判定する。
| 部屋 | 要素 | ||
|---|---|---|---|
| 両方 | ○ | ○ | |
| だけ | ○ | × | |
| だけ | × | ○ | |
| どちらでもない | × | × |
個の要素が、ちょうど 部屋に散った( ✓ — この合計チェックが仕分けもれを検出する)。
あとは部屋を選ぶだけ。
- = 両方の部屋 =
- = 「どちらでもない」以外の 部屋 =
- = に○がつかない部屋( だけ、どちらでもない)=
- = だけの部屋 =
ベン図の つの領域が、表の 行に対応している — 図が苦手なら表。どんな複雑な記号の組み合わせも、「どの部屋を選ぶか」に翻訳すれば機械的に答えが出る。
ポイント
- は両方、はどちらか一方でも、はAに入らない全体の要素
- ベン図に要素を書き込むと読み取りやすい
- は『Aに入り、Bに入らない』
よくある間違い
- でダブる要素(1,2)を2回書いてしまう
- 補集合で、全体集合 の範囲を忘れる
- を と読み違える(記号のかかる範囲を確認)