数学I / 集合と命題

部分集合となる条件から定数を求める

★★ 標準部分集合集合と定数

問題

は実数の定数とする。2 つの集合

について、 が成り立つとき、 の値を求めよ。

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なら の各要素が に入る。 の要素 のどれかと一致するはず — の中で候補になれるのはどれか( は定数なので…)。求めた は必ず元の条件で検算。

解答・解説

方針

とは、 の要素が全部 に入ること。 の要素2と が、両方 に入る条件を考える。

から、 の中に2があるはず → 。ここから の候補を出し、 に入るかを確かめる。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 を、方程式の集まりに翻訳する。「 の各要素が、 のどれかと一致する」ということだ。

狙い目は動かない要素から。 は固定で、 には一致できない。だから しかない。

ここから の候補が出る。候補は必ず元の集合に戻して検算する。もう1つの要素 が本当に に入るか、要素の重複が起きないか。この検分までが1セットだ。

は、 の要素が両方 に入ること。

まず を考える。 の要素1, 3, のうち、2になれるのは だけ( は2でない)。だから

これを解くと

それぞれ、 に入るか確かめる。

のとき: に3は入る。OK

のとき: は入らない。不適

よって

まとめ:候補を出したら、必ず元の条件(ここでは )を満たすか検算する。これを忘れると、不適な まで答えてしまう。

発展 — 一歩先へ。 文字入りの集合では、「集合の要素は互いに異なる」という約束と「候補は必ず検算」の2つが最後の関門になる。式の上で辻褄が合っても、集合として成立しないことがあるからだ。

「必要条件で候補を絞り、十分性を検算で確かめる」という今回の流れは、方程式の応用問題全般の基本形でもある。絞る段階と確かめる段階を分けて書けると、答案の説得力が上がる。

別解

もう1つの要素 の行き先を軸に、場合を尽くすルートもある。 の3つの要素のどれかと一致するはずだ。

  • のとき となり、 が成り立たない。不適。
  • のとき 。両要素とも に入る。適する。
  • のとき 。この では となり( なら だが、これは を満たさない)、 の中に がいなくなる。不適。

どの道でも生き残るのは だけ。

一致の相手で場合を尽くす攻め方は、手数は増えるが「見落としがない」ことを自分で保証できる。答えの一意性まで確かめられるのが利点だ。

ポイント

  • は『 の要素が全部 に入る』
  • の中で特定の値になれる要素から、方程式を立てる
  • 求めた候補は、必ず元の条件で検算する(不適を除く)

よくある間違い

  • を検算せず、そのまま答えに含めてしまう( のどの要素とも一致しない)
  • だけで満足し、もう1つの要素 の確認を忘れる
  • 要素が重なって集合が縮む場合( なら になる)への注意を忘れる