数学I / 集合と命題
部分集合となる条件から定数を求める
問題
は実数の定数とする。2 つの集合
について、 が成り立つとき、 の値を求めよ。
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なら の各要素が に入る。 の要素 が のどれかと一致するはず — の中で候補になれるのはどれか( は定数なので…)。求めた は必ず元の条件で検算。
解答・解説
方針
とは、 の要素が全部 に入ること。 の要素2と が、両方 に入る条件を考える。
から、 の中に2があるはず → 。ここから の候補を出し、 も に入るかを確かめる。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 を、方程式の集まりに翻訳する。「 の各要素が、 のどれかと一致する」ということだ。
狙い目は動かない要素から。 の は固定で、 の と には一致できない。だから しかない。
ここから の候補が出る。候補は必ず元の集合に戻して検算する。もう1つの要素 が本当に に入るか、要素の重複が起きないか。この検分までが1セットだ。
は、 の要素が両方 に入ること。
まず を考える。 の要素1, 3, のうち、2になれるのは だけ( は2でない)。だから
これを解くと 、
それぞれ、 も に入るか確かめる。
のとき: 。 に3は入る。 でOK。
のとき: 。 に は入らない。不適。
よって
まとめ:候補を出したら、必ず元の条件(ここでは )を満たすか検算する。これを忘れると、不適な まで答えてしまう。
発展 — 一歩先へ。 文字入りの集合では、「集合の要素は互いに異なる」という約束と「候補は必ず検算」の2つが最後の関門になる。式の上で辻褄が合っても、集合として成立しないことがあるからだ。
「必要条件で候補を絞り、十分性を検算で確かめる」という今回の流れは、方程式の応用問題全般の基本形でもある。絞る段階と確かめる段階を分けて書けると、答案の説得力が上がる。
別解
もう1つの要素 の行き先を軸に、場合を尽くすルートもある。 は の3つの要素のどれかと一致するはずだ。
- のとき 。 となり、 が成り立たない。不適。
- のとき 。、。両要素とも に入る。適する。
- のとき 。この では となり( なら だが、これは を満たさない)、 の中に がいなくなる。不適。
どの道でも生き残るのは だけ。
一致の相手で場合を尽くす攻め方は、手数は増えるが「見落としがない」ことを自分で保証できる。答えの一意性まで確かめられるのが利点だ。
ポイント
- は『 の要素が全部 に入る』
- の中で特定の値になれる要素から、方程式を立てる
- 求めた候補は、必ず元の条件で検算する(不適を除く)
よくある間違い
- を検算せず、そのまま答えに含めてしまう( が のどの要素とも一致しない)
- だけで満足し、もう1つの要素 の確認を忘れる
- 要素が重なって集合が縮む場合( なら になる)への注意を忘れる