数学I / 集合と命題

ド・モルガンの法則の利用

★★ 標準ド・モルガンの法則補集合

問題

以下の自然数全体を全体集合 とし、 の部分集合

とする。

(1) を求めよ。

(2) ド・モルガンの法則を利用して、 を求めよ。

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(1)は を出してその補集合。(2)は と同じ(ド・モルガン)なので、 を出して補集合を取るだけで済む。

解答・解説

方針

(1)は を出して補集合をとる。(2)はド・モルガンの法則を『使って』ラクをする。

ド・モルガン を使うと、 を別々に出さなくても、『 を求めて補集合をとる』だけで済む。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 (2)を正面からやると、 を別々に作って和集合をとる。補集合を2回作る手間だ。

ド・モルガンの法則は「計算をラクにする乗り換え規則」である。 に乗り換えられる。

こちらなら を1回求めて補集合をとるだけ。面倒な形を見た瞬間に、楽な形に書き換えられないか疑う。それがこの法則の使いどころだ。

ABU4, 6, 82, 101, 53, 7, 9
色部分が A∪B の補集合 = {3, 7, 9}

は1〜10、

(1) (どちらか一方でも)は

その補集合(以外)は

(2) を、 を別々に出さずに求める。ド・モルガンの法則

を使う。まず (両方に入る)は

その補集合をとって

まとめ:ド・モルガンを使うと、補集合を2つ作る手間が省ける。 が入れかわる点に注意しよう。

発展 — 一歩先へ。 ド・モルガンの法則は、集合だけでなく論理でも同じ形で成り立つ。「 かつ 」の否定は「 でない、または でない」。

集合の と、論理の「かつ・または・でない」は同じ構造の表裏だ。あとで学ぶ「すべて・ある」の否定の規則も、この仲間に加わる。

(1) (2)

別解

ド・モルガンを使わず、 を別々に出して和集合をとってもよい。

同じ答えになる。ド・モルガンは、この手間を短くする道具だ。

ポイント

  • ド・モルガン (∪と∩が入れかわる)
  • を求めて補集合』のほうが手間が少ない
  • 補集合は全体 の中で考える

よくある間違い

  • と取り違える(棒を分けたら は必ず入れかわる)
  • を混同する
  • (2)で を別々に書き出す遠回りをして時間を失う(法則を使えば 1回で済む)