数学I / 集合と命題
数直線上の集合の共通部分・和集合
問題
実数全体の集合を全体集合とする。、 とするとき、次の集合を求めよ。
(1)
(2)
(3)
ヒントを見る
、 の範囲を数直線に2本かく。 は重なった部分、 は合わせた部分、 は 以外。端が か か(●か○か)を正確に写そう。
解答・解説
方針
範囲で決まる集合( の不等式)は、数直線にかいて考える。
(共通部分)は2つの範囲の重なり、(和集合)は2つを合わせた範囲、(補集合)は 以外の範囲だ。端が含まれるか(●か○か)に注意する。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 範囲で決まる集合( の不等式)は、数直線に描くのが第一手。
と を、上下 段に矢印で描く。端は白丸(、含まない)と黒丸(、含む)を区別して。
- は 本の重なり
- は 本を合わせた範囲
- は 以外
端の等号は、絵の丸の色をそのまま写せばよい。補集合では丸の色が反転する(含む ↔ 含まない)ことに注意。
、 を数直線にかいて考える。
(1) 共通部分は、2つの範囲が重なるところ。 は から の手前、 は より右から 。重なりは より右で の手前。
(2) 和集合は、2つを合わせた範囲。(含む)から (含む)まで全部つながる。
(3) 補集合 は、 以外の範囲。 より左(= 未満)と、 以上。
まとめ:補集合は端の含む・含まないが入れかわる( は で含んだので では含まない、 は で含まなかったので では含む)。数直線をかくと、この入れかわりも目で見える。
発展 — 一歩先へ。 数直線の集合は「連立不等式()」「または()」と同じもの — 前の単元で解いた という答えが、ここでは という集合として再登場する。不等式を解く行為は、実は「解の集合を求める」ことだった、と視点が上がる。
補集合が「または」で つに割れるのは、絶対値の不等式 が つの範囲になるのと同じ構造。内側の かたまり ↔ 外側の つという双対は、この単元のド・モルガンの法則( と が補集合で入れ替わる)そのものの現れである。
(1) (2) (3) または
別解
端の等号を間違えないための、境界での代入チェックを身につけよう。
疑わしい境界の値を、実際に条件に入れて を判定する。
の端 : は なので は入らない(×)。だから にも入らない — 答えの右端は (白丸)。
の端 : に は入る(●)。だから にも入る — 左端は (黒丸)。
の端 : に が入らない ⟹ 補集合には入る(●)。 は に入る ⟹ 補集合には入らない(○)。
補集合をとると、丸の色が必ず反転する — 「 で含む端は補集合では含まない、 で含まない端は補集合では含む」。この反転の規則を知っていれば、 の等号は考えずに機械的に書ける。
境界 点の 判定 — たった 回の代入で、答案の減点要因(等号の取り違え)がほぼ全部消える。
ポイント
- 範囲の集合は数直線にかく。は重なり、は合わせ、はA以外
- 端が含まれるか(≦か<か)を1つずつ確認
- 補集合では、端の含む・含まないが入れかわる
よくある間違い
- 共通部分と和集合を取り違える
- 補集合で端の等号(含む・含まない)を、そのままにしてしまう
- を 本の不等式で書こうとする( つの範囲を「または」でつなぐ)