数学I / 集合と命題
共通部分・和集合・補集合
問題
以下の自然数全体を全体集合 とする。 の部分集合 を、 は の正の約数全体の集合、 は 以下の の倍数全体の集合とする。次の集合を、要素を書き並べる方法で表せ。
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ヒントを見る
まず 、 を書き出す。 は『 の要素のうち に入らないもの』— 言葉のとおりに拾えばよい。全体集合 が何かを忘れずに。
解答・解説
方針
(12の約数)と (3の倍数)の要素を書き出し、ベン図にすると読みやすい。
は両方、はどちらか、はAに入らない全体の要素。(4)の は『Aに入らず、かつBに入る』を拾う。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 要素を書き出せるサイズなら、まずベン図に全要素を配置してしまう。
そのあとの問いは、すべて図から読み取るだけの作業に変わる。
手を動かす順序は「書き出し → 配置 → 読み取り」。 は両方、 はどちらか、 は の外。記号を日常語に訳しながら読めば迷わない。
は12の約数、 は12以下の3の倍数。
(1) 共通部分(両方に入る)。
(2) 和集合(どちらか一方でも)。
(3) 補集合(Aに入らない、1〜12 の要素)。
(4) は『Aに入らず、かつBに入る』。 のうち、Aに入らないのは9だけ(3,6,12はAにも入る)。
まとめ: は『 の中で に入らないもの』と読むと速い。
発展 — 一歩先へ。 別解の所属表は、集合が増えても行を増やすだけで通用する。ベン図が描きにくい4集合以上でも使える、地味だが強い道具だ。
この先、数学Aの場合の数で「要素の個数」を数える段階に進むと、 という個数の法則が主役になる。今日の「要素を正確に仕分ける」作業は、その土台になっている。
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別解
ベン図の代わりに、「所属表」で機械的に処理する方法もある。
から を縦に並べ、各数に「 に入るか」「 に入るか」の○×を付けていく。
- も も○: (これが )
- どちらかが○: (これが )
- が×: (これが )
- が×で が○: (これが )
図を描くのが苦手でも、表なら全要素を確実に検分できる。要素の数が多いときや、集合が3つに増えたときは、ベン図よりこちらのほうが強いこともある。
ポイント
- は両方、はどちらか、はAに入らない全体の要素
- は『Bの中でAに入らないもの』
- ベン図に要素を書き込むと確実
よくある間違い
- 補集合をとるとき、全体集合 の範囲( 以下)を忘れる
- の条件を取り違える
- (4)を「 に入らない、または に入る」と読み違える( だから「入らず、かつ入る」)