数学I / 集合と命題

部分集合の判定と書き出し

★ 基礎部分集合

問題

とする。

(1) は成り立つか。理由をつけて答えよ。

(2) は成り立つか。理由をつけて答えよ。

(3) 集合 の部分集合をすべて書き出せ。

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は『 の要素が全部 に入る』という意味。1つでも にない要素があれば は不成立 — の各要素が に入るか1つずつ確認。(3)は空集合から順に、要素数ごとに数え上げる。

解答・解説

方針

(BはAの部分集合)』とは、Bの要素が全部Aにも入っている、という意味。1つでもAにない要素があれば、部分集合ではない。

(3)の部分集合を全部書くときは、要素0個(空集合)から順に、もれなく並べる。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。( の部分集合)」とは、 の要素が全部 にも入っていること。

判定は つずつ照合するだけ。 つでも にない要素があれば、その瞬間に部分集合ではない — (2)は だが なので不成立、と反例 で決着する。

(3)の書き出しは、要素の個数順( 個・ 個・ 個)に並べると、もれ・重複が防げる。

(1) の要素3と9は、どちらも に入っている。だから 成り立つ

(2) を見ると、 だが ( に8はない)。1つでも外れる要素があるので、成り立たない

(3) の部分集合を全部書く。要素0個から順に、もれなく。

ABC
B={3,9}⊂A(B は A の中)。C={1,5,8} は 8∉A なので C⊄A

まとめ:空集合 (要素0個)と、自分自身 も部分集合に入れるのを忘れずに。全部で4個ある。

発展 — 一歩先へ。 空集合 どんな集合の部分集合でもある — 「 の要素はすべて にも入っている」が、要素が つもないので自動的に成立するからだ(反例が作れない)。奇妙に見えるが、「 つでも外れたら不成立」という定義を裏返すと必然だ。

部分集合の判定を「反例 つで決着」と捉える目は、この後の命題の真偽(反例 つで偽)と同じ構造。集合の包含と命題の真偽が対応している、というのがこの単元の中心テーマで、その予告がここにある。

(1) 成り立つ (2) 成り立たない( だが ) (3) の4個

別解

(3)の部分集合の個数には、「入れる・入れない」の という見方がある。

の部分集合を作るとき、要素ごとに独立に決められる。

  • を入れる? → 入れる / 入れない( 通り)
  • を入れる? → 入れる / 入れない( 通り)

だから部分集合は 個 — 数える前に個数が分かる

通りを表にすると、書き出しももれなく終わる。

部分集合
× ×
×
×

(空集合)は「全部入れない」という選択、 自身は「全部入れる」という選択 — 忘れがちな つが、表では自然に現れる

一般に 個の要素をもつ集合の部分集合は 個( 要素なら 個、 要素なら 個)。これは場合の数(数A)の「積の法則」の最初の例で、 つずつ独立に 択、という構造がそのまま指数の を生んでいる。

ポイント

  • は『Bの要素が全部Aに入る』
  • 1つでもAにない要素があれば、部分集合ではない
  • 部分集合には、空集合と自分自身も含める

よくある間違い

  • 部分集合を書くとき、空集合 や自分自身を忘れる
  • で、1つでも外れれば不成立、を見落とす
  • (要素)と (部分集合)の記号を混同する( だが )