数学I / 集合と命題
共通部分の条件から集合を決定する
問題
を実数の定数とし、2つの集合
について、 が成り立つとする。このとき の値を求めよ。また、そのときの を求めよ。
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は『 は両方に入り、それ以外の共通要素はない』。まず のどの要素が になれるかで の候補を絞る。候補ごとに 、 を書き、共通が本当に だけか検算(余計な一致がないか)。
解答・解説
方針
とは『 と の共通部分が4だけ』。まず4が両方に入る条件を考える。 には4があるので、 の要素()のどれかが4になる、と考えて の候補を出す。
候補が出たら、実際に を書き出して『共通部分が本当に4だけか』を検算する。他の要素も一致すると条件を満たさない。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 という条件は、 つの情報を同時に含んでいる。
つは「 が両方に入る」。もう つは「 以外に共通の要素はない」。
この つを一度に扱おうとすると混乱する。そこで前半だけで の候補を出し、後半で候補をふるいにかける、という 段構えを最初に決める。
は『共通部分が4だけ』。 には4がある。 の要素のどれかが4になる を探す。
なら 。 なら 、 で または 。候補は 。それぞれ を書いて検算する。
のとき:
共通部分は 。4だけではないので不適(1も共通)。
のとき:
共通部分は だけ。OK。
のとき:
共通部分は だけ。OK。
よって または 。それぞれの は
まとめ:候補を出して終わりではなく、必ず『共通部分が4だけか』を検算する。 のように、他の要素も一致してしまう場合を除くのが大事だ。
発展 — 一歩先へ。 この問題で が脱落したのは、 の要素 と の要素 の中で が両方に現れ、共通部分が になってしまうからだ。
パラメータ を含む集合では、候補が多めに出てくる。そこから「要素どうしがぶつかる( 退化する)値」を除くひと手間が、いつも最後に効く。
この「候補を出したあとに退化を除く」流れは、方程式の重解を別あつかいする場面や、定義域から除外点を抜く場面など、後で何度も出会う。集合を で書くと重複は自動で消えるので、個数を数えるときこそ要素が相異なるかに注意したい。
のとき 、 のとき
別解
別解 — 個数の関係で検算する(得意な人向けの視点)。 はどちらも 要素の集合だ。個数について、次の関係がいつでも成り立つ。
いま なら だから、 でなければならない。
そこで候補ごとに、 に並ぶ 個の値がちょうど 種類の相異なる値になるか(重複は だけか)を数える。
のとき、 個の値は 。相異なる値は の 種類しかない。 となり に足りない。つまり共通部分が 個あり、 と両立しない。
では値が で相異なるのは 種類、重複は だけ。 でも で同じく 種類、重複は だけ。どちらも条件を満たす。
共通部分を書き出すかわりに「相異なる値の個数」を数えても、 をはじく理由がはっきり見える。本解と同じ にたどり着く。
ポイント
- は『共通部分が4だけ』
- の要素が4になる の候補を出す
- 候補ごとに を書き、共通部分が4だけか必ず検算(他の一致を除く)
よくある間違い
- 候補 を出しただけで検算せず、共通部分が にならない まで答えに含める。
- を と解くとき、 か の一方を落とす。
- で 、 を書いても、共通が と の 個あることに気づかず と早合点する。