数学I / 集合と命題
集合の表し方(要素の列挙と条件)
問題
次の問いに答えよ。
(1) の正の約数全体の集合 を、要素を書き並べる方法で表せ。
(2) を満たす整数 全体の集合 を、要素を書き並べる方法で表せ。
(3) 集合 を、 の形(要素の満たす条件を用いた表し方)で表せ。
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(1)は を割り切る数を、、… とペアで漏れなく拾う。(2)は 以上 未満に入る整数を数直線で。(3)は『』の形なので を小さい順に代入。
解答・解説
方針
集合の書き方は2通りある。要素を全部並べる書き方 と、条件で表す書き方 だ。
(1)(2)は要素を並べる。まず条件に当てはまるものを1つずつ拾い出す。(3)は逆に、並んだ要素を『()』のように条件でまとめる。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 集合の書き方は 通り — 要素を全部並べるか、条件で表すか。
(1)(2)は並べる方。条件に当てはまるものを つずつ拾い出し、もれなく書く。
(3)は逆向き — 並んだ要素から規則を読み取り、条件の形にまとめる。 は「 の倍数を 個」だから 。 つの書き方を行き来する練習である。
(1) 18の正の約数(18を割り切る数)を、小さい順に全部拾う。。
(2) を満たす整数を並べる。 は含む(≦)、 は含まない(<)ことに注意。
(3) 要素 は、どれも の形。 なので、条件で表すと
まとめ: は『 という形の数を集めた集合』という意味。要素を並べる書き方と、条件で表す書き方、両方に慣れておこう。
発展 — 一歩先へ。 (2)の で、端の と の違いが要素の有無を決める — は入り、 は入らない。不等号の 文字が集合を変える。数直線の白丸・黒丸を必ず確認する癖は、この先の範囲の集合(共通部分・補集合)でも命綱になる。
条件で表す書き方 の強みは、無限集合も書けること。 なら の倍数全体(無限個)を有限の記号で表現できる — 並べる書き方では絶対に書けない集合が、条件なら 行で書ける。記号の発明が、扱える対象を広げている。
(1) (2) (3)
別解
(1)の約数をペアで拾うと、数え落としが構造的になくなる。
約数は必ず「かけて になる 数」のペアで現れる。小さい方から順に探す。
- ?( が割り切れない — 却下)
- ? 却下
- 次は を超える — ここで打ち切り
なぜ打ち切れるか — より大きい約数は、すでに相方として拾ったペアの中にいるからだ( はすべて出てきた)。
個。ペアで拾えば「 と自分自身を忘れる」という最頻ミスも起きない( が最初のペアだから)。
までで打ち切る技は、約数の個数を数える問題(数A)やプログラミングでも同じ理屈で使われる。「ペアで現れる」という構造に気づくと、素朴な数え上げが確実な作業に変わる。
ポイント
- 集合の書き方は2通り: 要素を並べる と、条件
- 要素を並べるときは、条件に合うものを1つずつ拾う
- は『 の形の数の集まり』
よくある間違い
- (2)で端(≦か<か)を取り違え、 や を含めるか間違える
- 約数を数え落とす(1と18自身も約数)
- (3)で の範囲を書き忘れる( だけでは無限個になる)