数学I / 集合と命題
命題が恒真となる条件(区間の包含)
問題
命題「 ならば 」が、すべての実数 について成り立つような実数 の値を求めよ。
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「 ならば がすべての で真」は、 の表す範囲が の範囲に含まれること。両方の区間の“幅”を比べると、 が絞られる。
解答・解説
方針
命題が恒真 ⟺ 集合の包含 。両区間の幅がともに なので、含むには一致するしかなく、端をそろえて 。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 「 ならば 」がすべての で成り立つ、を集合の包含に翻訳する。
は 。命題が恒真 区間 が区間 に含まれる。
ここで幅に注目。 の幅は 、 の幅も 。同じ幅の区間が含むには一致するしかない。端をそろえて 、、どちらからも 。
① 範囲に直す。 仮定 は区間 。結論 は 、区間 。命題が恒真 ⟺ 。
② 幅を比べる。 の幅は 、 の幅も 。幅の等しい区間が一方を含むには、両端がそろって一致するしかない。よって
③ 確認。 のとき結論の区間は で、仮定の区間と一致。確かに恒真。
まとめ:「ならば」が恒真 ⟺ 範囲の包含。ここでは含む区間と含まれる区間の幅が同じという特殊状況で、 がただ つに決まった。幅が違えば は範囲になる — 幅の比較が最初の着眼点。
発展 — 一歩先へ。 「区間 が区間 に含まれる」を の形(中心 ・半径 )で書くと、包含は「中心の距離 半径の差」で判定できる。この問題は 区間の幅(半径 )が等しく余裕ゼロなので、中心が一致する しかない。半径に余裕があれば に範囲が出る、という一般化につながる。
別解
別解 — 恒真の否定(反例が存在しない条件)から攻める(得意な人向けの視点)。 命題が“偽”になるのは「 なのに 」となる が存在するとき。恒真とは、この反例が つもないことだ。
区間 で が最も大きくなるのは、 が から最も遠い端。 が区間の中にあるとき、遠い端までの距離は「 から左端 」と「 から右端 」の大きい方。
反例が出ないためには、この最大距離が 以下でなければならない。
かつ 、すなわち かつ 。共通部分は のみ。
区間の包含(本解)を「幅が同じだから一致」で解くのに対し、こちらは「一番遠い端までの距離 」で攻める。両端への距離が同時に 以下になるのは、区間の中心 に が来たときだけ、と読める。
ポイント
- 恒真 ⟺ 。
- 幅がともに → 一致するしかなく 。
よくある間違い
- 恒真を集合の包含 に翻訳できない。
- 幅が等しい()ことを見落とし、 に幅のある範囲を答える(一致するので の点)。
- 端をそろえる 式 の一方だけ使う。