数学I / 集合と命題
逆・裏・対偶とその真偽(整数の偶奇)
問題
整数 についての命題「 が奇数ならば は偶数である」の逆・裏・対偶を述べ、それぞれの真偽を調べよ。偽のものは反例を挙げよ。
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逆は仮定と結論の入れかえ、裏は両方を否定、対偶は入れかえて両方否定。対偶の真偽は元命題と必ず一致する。偽を疑うものは、偶奇の小さな例で反例を探す。
解答・解説
方針
元命題は真(和が奇数 ⟺ 一方が偶・他方が奇 ⟹ 積は偶)。対偶は元と真偽が一致するので真。逆・裏は互いに対偶の関係で、反例を つ挙げればともに偽と分かる。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 まず元の命題の真偽を確かめる。「 が奇数 は偶数」。 が奇数なら一方が偶・他方が奇、だから積 は偶数。元命題は真だ。
逆・裏・対偶の関係を整理する。対偶は元と真偽が一致するから、対偶も真。
逆と裏は互いに対偶の関係にあるので、真偽が一致する。片方の反例を つ見つければ、両方とも偽と分かる。逆「 偶 奇」の反例は ( 偶だが 偶)。
① 元命題と対偶。 が奇数 ⟺ の一方が偶数・他方が奇数。このとき積 は偶数(偶数を因数に含む)。よって元命題は真。ゆえに対偶「 が奇数ならば は偶数」も真。
② 逆。 「 が偶数ならば は奇数」。反例 :(偶)だが (偶)。よって偽。
③ 裏。 「 が偶数ならば は奇数」。反例 :(偶)だが (偶)。よって偽。(逆と裏は互いに対偶なので、ともに偽で整合。)
まとめ:逆・裏・対偶は「対偶は元と同じ真偽」「逆と裏は互いに同じ真偽」を使うと、 つ全部を個別に調べずに済む。偶奇の問題は の偶奇 通りを尽くせば必ず決着する。
発展 — 一歩先へ。 「元命題 対偶」「逆 裏」という同値関係は、 つの命題が 組のペアに分かれることを意味する。だから真偽は 通りだけ調べればよい。対偶をとって証明する(対偶法)のは、この「元 対偶」を利用した証明法。背理法とならぶ、間接証明の基本だ。
逆「 が偶数ならば は奇数」偽(例 )。裏「 が偶数ならば は奇数」偽(例 )。対偶「 が奇数ならば は偶数」真
別解
別解 — の偶奇の表( 通り)で一望する(苦手な人にも確実なルート)。 の偶奇の組合せ 通りで、 と の偶奇を表にする。
| 偶 | 偶 | 偶 | 偶 |
| 偶 | 奇 | 奇 | 偶 |
| 奇 | 偶 | 奇 | 偶 |
| 奇 | 奇 | 偶 | 奇 |
この表からすべて読める。
- 元命題「 奇 偶」: 奇の行(偶奇・奇偶)はどちらも 偶 → 真。
- 逆「 偶 奇」: 偶の行に「偶偶」があり、そこは 偶 → 偽(反例 )。
- 裏「 偶 奇」: 偶の行に「偶偶」があり 偶 → 偽(反例 )。
- 対偶「 奇 偶」: 奇の行(奇奇)は 偶 → 真。
行の表枚で、元・逆・裏・対偶の真偽と反例がすべて確定する。「対偶は元と一致・逆と裏は一致」という関係も、表の上で確かめられる。
ポイント
- 元命題は真 → 対偶も真。
- 逆・裏は互いに対偶(同じ真偽)。反例 つで両方偽と分かる。
よくある間違い
- 対偶の真偽を元と別に判定する(対偶は元と必ず一致。元が真なら対偶も真)。
- 逆と裏の真偽が一致することを使わず、両方に反例を探して手間取る(片方でよい)。
- 反例を挙げるべき「偽」の命題で、反例を示さず「偽」とだけ答える。