物理

平面内の運動 — 放物運動・相対速度

速度・加速度のベクトルとしての扱い、水平投射・斜方投射、平面内の相対速度(雨・川渡り)を扱います。

全 48 問(★基礎 12・★★標準 12・★★★応用 8・★★★★難関 8・最難関編 8)

問1 変位ベクトルと平均の速度 ★ 基礎ベクトル変位

人が東へ 歩き、続けて北へ 歩いた。移動全体に 秒かかった。(1) 変位の大きさ (2) 平均の速度の大きさ (3) 平均の速さ をそれぞれ求めよ。

問2 速度の変化と平均の加速度 ★ 基礎ベクトル加速度

東向きに で動いていた物体が、 秒後には北向きに で動いていた。この間の (1) 速度の変化 の大きさ (2) 平均の加速度の大きさ をそれぞれ求めよ。

問3 水平投射(時間と水平距離) ★ 基礎水平投射

高さ の崖の上から、水平に速さ で小球を投げ出した。重力加速度の大きさを とする。(1) 地面に達するまでの時間 (2) 落下点までの水平距離 をそれぞれ求めよ。

問4 水平投射(着地の速度) ★ 基礎水平投射速度の合成

高さ の崖の上から、水平に速さ で小球を投げ出した。地面に達する直前の速さを求めよ。重力加速度の大きさを とする。

問5 斜方投射の初速度の分解 ★ 基礎斜方投射ベクトルの分解

地面から、水平とのなす角 の向きに速さ で小球を投げ出した。初速度の水平成分と鉛直成分をそれぞれ求めよ。 とする。

問6 斜方投射の最高点 ★ 基礎斜方投射最高点

初速度の水平成分が 、鉛直成分が となるように小球を投げ出した。重力加速度の大きさを とする。(1) 最高点に達するまでの時間 (2) 最高点の高さ をそれぞれ求めよ。

問7 斜方投射の滞空時間と水平到達距離 ★ 基礎斜方投射到達距離

初速度の水平成分が 、鉛直成分が となるように、地面から小球を投げ出した。重力加速度の大きさを とする。(1) 地面に戻ってくるまでの時間 (2) 落下点までの水平距離 をそれぞれ求めよ。

問8 45°投射の到達距離 ★ 基礎斜方投射到達距離

地面から、水平とのなす角 の向きに速さ で小球を投げ出した。落下点までの水平距離を求めよ。重力加速度の大きさを とする。

問9 放物運動の対称性(同じ高さの 2 つの時刻) ★ 基礎斜方投射対称性

初速度の鉛直成分 で小球を投げ上げた(滞空時間は 秒)。投げてから 秒後と 秒後の高さをそれぞれ求め、比較せよ。重力加速度の大きさを とする。

問10 雨滴の見かけの向き(相対速度) ★ 基礎相対速度

雨が鉛直に速さ で降っている。水平に速さ で走る電車の中から見ると、雨は鉛直からどれだけ傾いて見えるか。また、見かけの雨の速さを求めよ。 とする。

問11 川渡り(流されながら渡る) ★ 基礎相対速度川渡り

川幅 、流れの速さ の川を、静水上で で泳げる人が、岸に対して垂直な向きに泳ぎ続けて渡る。(1) 対岸に着くまでの時間 (2) その間に下流へ流される距離 (3) 岸から見た泳ぐ速さ をそれぞれ求めよ。

問12 水平投射と自由落下の同時着地 ★ 基礎水平投射運動の独立性

同じ高さ から同時に、小球 A を静かに落とし(自由落下)、小球 B を水平に で投げ出した。(1) A、B が地面に達するまでの時間をそれぞれ求めよ。(2) 先に着地するのはどちらか。重力加速度の大きさを とする。

問13 水平投射の軌道の式 ★★ 標準水平投射軌道

原点から水平に速さ で小球を投げ出した。水平方向に 軸、鉛直下向きに 軸をとる。重力加速度の大きさを とする。(1) 時間 を用いずに、軌道の式( で表した式)を導け。(2) の位置での落下量 を求めよ。

問14 崖からの水平投射 ★★ 標準水平投射

高さ の崖の上から、水平に速さ で小球を投げ出した。重力加速度の大きさを とする。(1) 落下時間 (2) 崖の下端から落下点までの水平距離 (3) 着地直前の速度の鉛直成分 をそれぞれ求めよ。

問15 30°の斜方投射 ★★ 標準斜方投射到達距離

地面から、水平とのなす角 の向きに速さ で小球を投げ出した。重力加速度の大きさを とする。(1) 滞空時間 (2) 水平到達距離 をそれぞれ求めよ。

問16 最高点での速度と加速度 ★★ 標準斜方投射最高点加速度

地面から、水平とのなす角 の向きに速さ で小球を投げ出した。 とする。(1) 最高点での小球の速さ (2) 最高点での加速度の大きさと向き をそれぞれ答えよ。

問17 ビルの上からの斜方投射 ★★ 標準斜方投射高低差

高さ のビルの屋上から、初速度の水平成分 、鉛直成分(上向き) で小球を投げ出した。重力加速度の大きさを とする。(1) 地面に達するまでの時間 (2) ビルの真下の点から落下点までの水平距離 (3) 地面から測った最高点の高さ をそれぞれ求めよ。

問18 同じ高さを通る 2 つの時刻から初速を求める ★★ 標準斜方投射対称性

地面から斜めに投げ上げた小球が、投げてから 秒後と 秒後に同じ高さを通過した。初速度の鉛直成分を求めよ。重力加速度の大きさを とする。

問19 雨の速さを見かけの角度から求める ★★ 標準相対速度

水平に速さ で走る電車の窓から見ると、鉛直に降っている雨が、鉛直から 傾いて降っているように見えた。地面に対する雨の速さを求めよ。

問20 川渡り(真っ直ぐ対岸に渡る) ★★ 標準相対速度川渡り

川幅 、流れの速さ の川を、静水上で で泳げる人が、岸に対して垂直に(流されずに)渡りたい。(1) 泳ぐ向きを、上流側に傾ける角 について の値で答えよ。(2) 岸から見た泳ぐ速さ (3) 渡り切るまでの時間 をそれぞれ求めよ。

問21 川渡りの 2 つの作戦の比較 ★★ 標準相対速度川渡り

川幅 、流れの速さ の川を、静水上で で泳げる人が渡る。(1) 岸に垂直な向きに泳ぎ続けるとき、渡り切るまでの時間と、下流に流される距離を求めよ。(2) 最短の時間で渡りたいときは、どちらの作戦(垂直に泳ぐ/上流に傾けて泳ぐ)をとるべきか。理由とともに答えよ。

問22 平面内の相対速度(2 物体) ★★ 標準相対速度

船 A は東向きに 、船 B は北向きに で進んでいる。B から見た A の相対速度の大きさを求めよ。

問23 飛行機からの投下 ★★ 標準水平投射運動の独立性

高度 を水平に速さ で等速飛行する飛行機から、物資を静かに(飛行機に対して初速 で)落とした。重力加速度の大きさを とする。(1) 物資が地面に達するまでの時間 (2) 投下点の真下から着地点までの水平距離 (3) 着地の瞬間、飛行機はどこにいるか。

問24 斜面への水平投射 ★★ 標準水平投射斜面

水平とのなす角 の斜面の上端の点 O から、水平に速さ で小球を投げ出した。小球は斜面に沿って離れ、やがて斜面上の点 P に落ちた。重力加速度の大きさを とする。(1) 投げてから P に達するまでの時間 (2) O から P までの水平距離 を求めよ。

問25 斜方投射の一般式(滞空時間・到達距離) ★★★ 応用斜方投射文字式

地面から、水平とのなす角 の向きに速さ で小球を投げ出す。重力加速度の大きさを とする。(1) 滞空時間 で表せ。(2) 水平到達距離 で表せ。(3) が一定のとき、 が最大になる を求めよ。

問26 モンキーハンティング ★★★ 応用斜方投射落体の融合

水平距離 、高さ の位置にある的をねらって、地上の点から的の方向に速さ で弾を発射する。発射と同時に、的は自由落下を始める。重力加速度の大きさを とする。(1) 弾の初速度の水平成分と鉛直成分を求めよ。(2) 弾が的の真下・真上の鉛直線(水平距離 の位置)に達する時刻を求めよ。(3) その時刻の弾の高さと的の高さを計算し、弾が的に命中することを確かめよ。

x [m]y [m]O的(発射と同時に落下)25 m/s照準線4030
的をねらって発射し、同時に的が落下を始める(設定)
問27 最高点で速さが半分になる投射角 ★★★ 応用斜方投射最高点

地面から速さ 、水平とのなす角 ()で小球を投げ上げたところ、最高点での速さが になった。(1) を求めよ。(2) このとき、最高点の高さ と水平到達距離 の比 を求めよ。

問28 30°と 60°の投射の比較 ★★★ 応用斜方投射対称性

地面から速さ で、水平とのなす角 の 2 通りで小球を投げ出す。重力加速度の大きさを とする。(1) それぞれの水平到達距離を求め、比較せよ。(2) それぞれの滞空時間を求め、その比を答えよ。

問29 流れが速い川を渡る(最小の流され距離) ★★★ 応用相対速度川渡り

川幅 、流れの速さ の川を、静水上で で泳げる人が渡る。流れの速さが泳ぐ速さより大きいため、流されずに渡ることはできない。(1) 上流に向けて角度をつけても垂直に渡れないことを、速度の成分を用いて説明せよ。(2) 下流に流される距離を最小にするように泳ぐとき、その最小距離を求めよ。ただし、泳ぐ向きを上流方向から測った角 とすると、流され距離が最小になるのは のときであることを用いてよい。

問30 崖からの投射と走るトラック ★★★ 応用水平投射融合

高さ の崖の上から、水平に速さ で小球を投げ出す。投げ出すと同時に、崖の真下の地点から、小球と同じ向きにトラックが の一定の速さで走り出した。小球がトラックの荷台(高さは無視する)にちょうど落ちるための を求めよ。重力加速度の大きさを とする。

x [m]y [m]Ov₀5.0 m/sトラック19.6 m
投射と同時に真下からトラックが走り出す。荷台に落とすには?
問31 到達距離と最高点の高さが等しい投射角 ★★★ 応用斜方投射文字式

地面から速さ 、水平とのなす角 で小球を投げ上げたところ、水平到達距離 と最高点の高さ が等しくなった。 の値を求めよ。

問32 指定した点を指定した時刻に通す ★★★ 応用斜方投射逆算

地面の点 O から小球を投げ出し、投げてから 秒後に、O から水平距離 、高さ の点 P を通過させたい。重力加速度の大きさを とする。(1) 初速度の水平成分と鉛直成分を求めよ。(2) 初速度の大きさと、水平とのなす角を求めよ。

問33 天井のある部屋で最も遠くへ投げる ★★★★ 難関斜方投射最大値制約つき最大

天井の高さが の体育館の中で、床の高さから速さ でボールを投げる。投げ出しの角は自由に選べる。空気の抵抗は無視し、ボールは点とみなす。重力加速度の大きさを とする。

(1) 天井がないとき、最も遠くへ届く投げ出しの角と、そのときの水平到達距離を求めよ。

(2) その投げ方をすると、ボールは天井に当たってしまうか。最高点の高さを求めて判断せよ。

(3) 天井に当たらない範囲で最も遠くへ投げるとき、投げ出しの角の と水平到達距離を求めよ。

(4) 天井の高さがいくら以上あれば、(1) の投げ方をそのまま使えるか。

3.6 m天井14 m/s角は自由に選べる
天井のある体育館の中で、床から速さ 14 m/s で投げる。投げ出しの角は自由に選べる
問34 速度が初速と垂直になる瞬間 ★★★★ 難関斜方投射ベクトル内積

水平な地面から、水平と の角をなす向きに速さ でボールを投げ上げる。 とし、空気の抵抗は無視する。重力加速度の大きさを とする。

(1) 投げてから地面に落ちるまでの時間を求めよ。

(2) 飛んでいる途中で、速度の向きが投げ出したときの向きと垂直になる瞬間がある。その時刻を求めよ。

(3) そのときの速さを求めよ。

(4) 投げ出しの角が より小さいと、この瞬間は空中では起こらない。その理由を示せ。

v₀ = 19.6 m/sθsinθ = 0.80
水平な地面から、水平と θ の角をなす向きに投げ上げる
問35 斜面に垂直に投げ出す ★★★★ 難関斜方投射斜面軸の取り方

水平から だけ下に傾いた長い斜面がある。 とする。斜面上の点 P から、斜面に垂直な向き に速さ で小球を投げ出した。空気の抵抗は無視し、重力加速度の大きさを とする。

(1) 斜面に沿う向きと斜面に垂直な向きに分けたとき、初速と重力加速度の成分をそれぞれ書け。

(2) 小球が再び斜面に達するまでの時間を求めよ。

(3) その落下点は P から斜面に沿って何 m 離れているか。

(4) 飛んでいるあいだに、小球が斜面から最も離れる距離を求めよ。

αP9.8 m/s斜面に垂直な向きに投げ出す
下り斜面の上の点 P から、斜面に垂直な向きに投げ出す
問36 走るトラックの荷台から真上に投げる ★★★★ 難関相対運動運動の独立性斜方投射

まっすぐな水平の道を、トラックが一定の速さ で走っている。荷台に立った人が、ボールを 荷台から見て真上 に速さ で投げ上げた。空気の抵抗は無視し、重力加速度の大きさを とする。

(1) ボールが投げた高さに戻るまでの時間と、上がった高さを求めよ。

(2) 地上に立って見ている人には、ボールはどんな速さ・どんな向きに投げ出されたように見えるか。また、そのあいだにボールは水平にどれだけ進むか。

(3) ボールは投げた人の手に戻るか。理由とともに答えよ。

(4) 同じことを、トラックが一定の加速度 で加速しながら走っているときに行った。ボールは投げた人からどれだけ離れた場所に落ちるか。また、手に戻すには荷台から見てどの向きに投げればよいか。

7.35 m/s9.8 m/s荷台から見て真上
一定の速さで走るトラックの荷台から、荷台から見て真上に投げ上げる
問37 場所によって流れの速さが違う川を渡る ★★★★ 難関相対速度川渡りグラフの面積

のまっすぐな川がある。流れの速さは岸で 、中央で最も速く で、岸から中央までは距離に比例して増え、中央から向こう岸までは同じ割合で減る。

人は水に対して、つねに岸に垂直な向きに速さ で泳ぐ。

(1) 向こう岸に着くまでの時間を求めよ。

(2) 向こう岸に着いたとき、真向かいの点からどれだけ下流にずれているか。

(3) もし流れがどこでも で一様だったら、(2) はどうなるか。

(4) 川のちょうど中央に達した時点で、すでに流された距離はいくらか。

3.0 m/s2.0 m/s幅 40 m
川を上から見た図。流れは岸で 0、中央で最も速い。人はつねに岸に垂直な向きに泳ぐ
問38 通った2点から初速と角を復元する ★★★★ 難関斜方投射軌道の式逆問題

地面の点 O からボールを投げたところ、水平距離 の地点では高さ 、水平距離 の地点では高さ を通過した。時刻は測っていない。空気の抵抗は無視し、重力加速度の大きさを とする。

(1) 軌道が の形に書けることを示し、 の値を求めよ。

(2) 投げ出しの角と初速の大きさを求めよ。

(3) O から着地点までの水平距離を求めよ。

(4) 最高点の水平距離と高さを求めよ。

x [m]y [m]O(2.0, 1.8)(12, 4.8)2.012
原点から投げたボールが通過した2点。時刻は測られていない
問39 流れのある川を往復するとどうなるか ★★★★ 難関相対速度往復

静水では速さ で進むボートがある。川はまっすぐで、流れの速さはどこでも 、川幅は である。

次の2つのコースを、いずれもボートの速さを最大にして往復する。

  • コース A: 岸に沿って上流へ 進み、出発点へ戻る。
  • コース B: 真向かいの岸へ 渡り、出発点へ戻る。

(1) コース A の往復にかかる時間を求めよ。

(2) コース B の往復にかかる時間を求めよ。

(3) 流れがまったくないとき、往復にかかる時間を求めよ。

(4) 一般に、静水での速さを 、流れの速さを ()、片道の距離を として、A と B の往復時間を表せ。また、どちらも流れがないときより長くなることを示せ。

流れ 3.0 m/s出発点AB川幅 120 m
2つの往復コース。A は岸に沿って上流へ、B は真向かいの岸へ渡る
問40 投げる角がずれると、飛距離はどれだけ変わるか ★★★★ 難関斜方投射到達距離最大値のふるまい

速さ でボールを投げる。空気の抵抗は無視し、重力加速度の大きさを とする。必要なら を用いよ。

(1) で投げたときの水平到達距離を求めよ。

(2) で投げたときの水平到達距離をそれぞれ求めよ。

(3) で投げたときの水平到達距離をそれぞれ求め、 から ずれたときの変化を、 から ずれたときの変化と比べよ。

(4) から だけずれた角で投げたときの水平到達距離が と書けることを示し、 の付近でずれの影響が小さい理由を説明せよ。

速さは 14 m/s のまま角だけを変える
同じ速さのまま、投げ出しの角だけを変えて投げる
問41 届く場所と届かない場所の境目 最難関編斜方投射判別式領域

原点から初速の大きさ で、鉛直面内のあらゆる向きにボールを投げられるとする。、空気抵抗は無視する。

投射角を とすると、軌道は

と書ける。

Oいろいろな角で投げる
同じ初速でいろいろな角に投げたときの軌道。

(1) を使い、上の式を についての 次方程式に整理せよ。

(2) 点 に届く投射角が存在する条件を、判別式から求めよ。

(3) (2) の等号が成り立つ点の集合(境界)は放物線になる。その式を求め、真上に投げたときの最高点と、水平な地面での最大射程が境界上にあることを確かめよ。

(4) 点 と点 は、それぞれ届くか届かないか。

問42 斜面を上に向かって投げる 最難関編斜方投射最大値斜面

水平から角 で上る斜面がある。斜面の下端から、初速の大きさ で、鉛直面内に角 (水平から測る)でボールを投げる。 とする。

Oα初速 v₀斜面に沿った距離 R
30° の斜面の下端から、角 θ で投げる。

(1) 斜面に落ちるまでの、斜面に沿った距離 で表せ。

(2) 積和の公式 を使って を変形し、 が最大になる を求めよ。

(3) (2) の は、斜面の向きと鉛直の向きのなす角をどう分けているか。

(4) 最大の を求めよ。また のときに、よく知られた結果が再現されることを確かめよ。

問43 同じ場所に落とす 2 通りの投げ方 最難関編斜方投射射程対称性

水平な地面から初速の大きさ でボールを投げ、 先の点に落としたい。 とする。

O19.6 mここに落としたい
19.6 m 先の点に落とす。初速の大きさは 19.6 m/s で決まっている。

(1) 射程の式 から、条件を満たす投射角をすべて求めよ。

(2) つの角のあいだにはどんな関係があるか。一般に成り立つ関係を示せ。

(3) それぞれの滞空時間を求め、 つの積が になることを確かめよ。

(4) それぞれの最高点の高さを求め、その和が になることを示せ。

問44 空中の 2 物体は必ず出会えるか 最難関編相対運動斜方投射相対加速度

地面の点 A から、高さ ・水平距離 の位置にある点 B に、小球 P がある。A から小球 Q を初速の大きさ で投げると同時に、P を静かに落とす。 とする。

AB(小球 P)24 m / 18 m静かに落とす
A から小球 Q を投げると同時に、B にある小球 P を静かに落とす。

(1) P から見た Q の相対加速度を求めよ。

(2) (1) から、P から見た Q はどんな運動をするか答えよ。

(3) Q を B の向きに投げると P に当たる。当たるまでの時間を求めよ。

(4) 当たる位置の高さを求めよ。また、Q が地面に落ちる前に当たることを確かめよ。

問45 横向きの力がはたらく中での投射 最難関編斜方投射合成加速度最大値

水平な地面の上で、強い風によってボールに水平方向の一定の加速度 (風下向き)が加わるとする。重力加速度は である。初速の大きさは とする。

重力 9.8風 7.35風は風下向き(図の右)へ一定の加速度を与える
ボールにはたらく 2 つの加速度。

(1) つの加速度を合成した「見かけの重力」の大きさと、鉛直からの傾きを求めよ。 とする。

(2) で風下に投げたときと、風上に投げたときの落下点を求めよ(地面は水平)。

(3) 風下への飛距離が最大になる投射角を求めよ。ヒント: 「見かけの上向き」と「地面の向き」を二等分する向きである。

(4) そのときの飛距離を求め、風がないときの最大射程と比べよ。

問46 崖の上から最も遠くへ投げる角 最難関編斜方投射最大値

高さ の崖の上から、初速の大きさ でボールを投げる。崖の下は水平な地面である。 とする。

h = 14.7 m初速 9.8 m/sここまでの距離を最大にしたい
高さ 14.7 m の崖の上から投げる。

(1) 投射角を とし、地面に落ちるまでの時間を で表せ。

(2) 着地の速さは によらないことを、エネルギーの考え方で示せ。値も求めよ。

(3) 水平到達距離を最大にする角は で与えられる。値を求めよ。 とする。

(4) そのときの水平到達距離を求め、 で投げた場合()と比べよ。

問47 2 隻の船はどこまで近づくか 最難関編相対速度最短距離平面

海上に船 A と船 B がいる。ある時刻に、B は A の真東 の位置にいる。A は東へ 、B は北へ で、どちらも一定の速度で進む。

AB20 m/s15 m/s500 m
ある時刻の 2 隻。A は東へ、B は北へ進む。

(1) A から見た B の相対速度を、東向き・北向きの成分で表し、大きさを求めよ。

(2) A から見た B の運動を図示するとどうなるか。言葉で説明せよ。

(3) 隻がもっとも近づくのは何秒後か。

(4) そのときの距離を求めよ。また、この結果を「垂線の長さ」として求める方法も示せ。

問48 空中で分裂しても重心は放物線 最難関編重心運動量保存斜方投射

質量 の花火が、水平方向の速度 、鉛直方向の速度 で打ち上げられた。、空気抵抗は無視する。

O最高点で分裂水平 10 m/s・鉛直 19.6 m/s
打ち上げられた花火。最高点で 2 つに分裂する。

(1) 最高点に達する時刻と、そのときの高さ・水平距離を求めよ。

(2) 分裂しなければ、どこに落ちるか。

(3) 最高点でちょうど質量 ずつの つに分裂し、一方の速度が になった(その場から真下に落ちた)。他方の速度を求め、 つの破片の落下地点を求めよ。

(4) つの落下地点の中点が (2) の落下点に一致することを確かめ、その理由を述べよ。

平面内の運動の解説 — つまずきやすい点と学習の順序