物理 / 平面内の運動
崖からの投射と走るトラック
問題
高さ の崖の上から、水平に速さ で小球を投げ出す。投げ出すと同時に、崖の真下の地点から、小球と同じ向きにトラックが の一定の速さで走り出した。小球がトラックの荷台(高さは無視する)にちょうど落ちるための を求めよ。重力加速度の大きさを とする。
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小球が空中にいる時間はもう決まっている(高さから出る)。その時間の終わりに、小球とトラックが同じ水平位置にいればよい。それぞれの水平移動距離を式にして等しいと置こう。
解答・解説
方針
落下時間 2.0 秒は高さだけで決まる。着地までにトラックが進む距離と小球の水平移動距離が等しい、という出会いの条件を立てる。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 「当てる」問題は、同時刻に同じ位置という条件を式にするだけである。時刻は小球の落下時間で固定されるから、あとは水平位置の一致を要求すればよい。
① 落下時間。 高さ より
② 出会いの条件。 着地の瞬間( 秒)の水平位置をそろえる。
- 小球:
- トラック:
まとめ トラックと同じ速さで投げればよい、という結果は振り返れば当然で、水平方向には小球もトラックも等速だから、最初に同じ速度なら水平位置はずっと一致し続ける(s11 の飛行機と同じ構造)。空中の時間を決めるのは鉛直、位置合わせは水平、という分業がここでも貫かれている。
答
別解
相対速度で見るルート。 トラックから見た小球の水平速度は 。荷台に落ちるには、トラックから見て小球が真上から真っ直ぐ落ちてくる必要がある(水平にずれてはいけない)。
よって 、すなわち 。相対速度の立場に乗り換えると、計算がほぼ消えてしまう。「動く相手に合わせる」問題の強力な見方である。
ポイント
- 当てる=同時刻に同位置
- 時間は鉛直(高さ)が決める
- トラック基準では相対水平速度 0 が条件
よくある間違い
- トラックの移動距離を落下時間と別の時間で計算する
- v₀ を求めるのに斜方投射の式を持ち出す(水平投射である)
- 「速く投げるほど届く」とだけ考えて条件式を立てない