物理 / 平面内の運動

水平投射と自由落下の同時着地

★ 基礎水平投射運動の独立性

問題

同じ高さ から同時に、小球 A を静かに落とし(自由落下)、小球 B を水平に で投げ出した。(1) A、B が地面に達するまでの時間をそれぞれ求めよ。(2) 先に着地するのはどちらか。重力加速度の大きさを とする。

ヒントを見る

B の水平の速さは、落ちる速さに影響するだろうか。鉛直方向だけを取り出すと、A と B の運動はどう見えるかを比べてみよう。

解答・解説

方針

鉛直方向の運動は、水平に投げても投げなくても同じ自由落下。落下時間は高さだけで決まるので、A と B は同時に着く。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 水平方向の運動と鉛直方向の運動は互いに影響しない(独立)。B は水平に動きながら落ちるが、鉛直方向だけを見れば A と全く同じ自由落下である。だから落下時間は同じになるはずだ。

① 時間を計算する。 どちらも鉛直方向は初速 の自由落下だから

A も B も 秒。

② 結論。 同時に着地する。 B は横へ 進んだ場所に落ちるが、落ちるタイミングは変わらない。

x [m]y [m]OAB同時刻では同じ高さ
A(自由落下)と B(水平投射)。鉛直方向は同じ運動で、着地も同時

まとめ 「速く投げたほうが長く空中にいる」ように感じるのは錯覚で、滞空時間を決めるのは鉛直方向だけである。この運動の独立性が、平面内の運動全体を支える大黒柱になる。

(1) どちらも 秒 (2) 同時に着地する

別解

1 コマずつ比べるルート(直感派向け)。 秒後、A は 落ちている。B も鉛直には同じ 落ちていて、横に ずれているだけ。

どの瞬間を切り取っても 2 球は同じ高さにいる。ストロボ写真のように各時刻を並べると、水平の動きが鉛直の落下に影響していないことが目で確認できる。

ポイント

  • 水平と鉛直の運動は独立
  • 落下時間は高さだけで決まる
  • どの瞬間も 2 球は同じ高さ

よくある間違い

  • 「B は速いから先に落ちる/遠くへ飛ぶから遅れる」と考える
  • 10 m/s を落下時間の式に入れてしまう
  • 同時と答えつつ理由を「たまたま」で済ませる(独立性が理由)