物理 / 平面内の運動

雨の速さを見かけの角度から求める

★★ 標準相対速度

問題

水平に速さ で走る電車の窓から見ると、鉛直に降っている雨が、鉛直から 傾いて降っているように見えた。地面に対する雨の速さを求めよ。

ヒントを見る

b10 と同じ三角形を描き、今度はわかっている量とわからない量を入れ替えて読む。鉛直からの傾き 45° は、三角形の 2 辺についてどんな関係を意味するか。

解答・解説

方針

見かけの雨の速度=雨の速度−電車の速度。直角三角形で tan45°=(電車の速さ)/(雨の速さ) が成り立つので、そこから逆算する。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 見かけの雨の速度は 。これを図にすると、鉛直辺が雨の速さ 、水平辺が電車の速さ の直角三角形になり、鉛直からの傾き について が成り立つ。今回は が与えられ、 を求める逆問題である。

① 関係式を立てる。

② 解く。 だから

雨 v−v電車=14見かけ45°
鉛直から 45°=水平成分と鉛直成分が等しい → 雨の速さは 14 m/s

まとめ に見える=水平成分と鉛直成分が等しい、ということ。相対速度の問題は「与えられた量がどれで、三角形のどの辺・角にあたるか」を図に書き込んでしまえば、あとは三角比の読み取りである。

別解

1 秒間の移動で考えるルート。 車内から見た雨粒は、1 秒間に「後ろへ (電車が進んだ分)、下へ 」動いて見える。

この動きが なら、後ろと下の移動量が等しいはずだから 。速度の三角形を「1 秒間の移動の三角形」と読み替えると、tan の式を覚えていなくても図から直接読める。

ポイント

  • tanθ=電車の速さ/雨の速さ(θ は鉛直からの傾き)
  • 45° なら 2 成分が等しい
  • 与えられた量を三角形に書き込む

よくある間違い

  • tan の分母分子を逆にする(θ を水平から測るか鉛直から測るかで変わる。図で確認)
  • 雨の速さを 14√2 とする(それは見かけの速さ)
  • 相対速度の引き算の向きを誤り、前に傾くと答える