物理 / 平面内の運動

飛行機からの投下

★★ 標準水平投射運動の独立性

問題

高度 を水平に速さ で等速飛行する飛行機から、物資を静かに(飛行機に対して初速 で)落とした。重力加速度の大きさを とする。(1) 物資が地面に達するまでの時間 (2) 投下点の真下から着地点までの水平距離 (3) 着地の瞬間、飛行機はどこにいるか。

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落とした瞬間、物資の速度はいくらだろうか。飛行機に乗っていたのだから、飛行機と同じ速度を持ったまま離れる。そのあと水平方向の速度は、物資と飛行機で違いが生まれるだろうか。

解答・解説

方針

「静かに落とす」でも物資は飛行機と同じ水平速度 50 m/s を持って離れる=水平投射。飛行機も物資も水平には同じ 50 m/s で進み続けるので、物資は常に飛行機の真下にいる。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 「静かに落とす」は初速 という意味ではない。飛行機に対して初速 、つまり地面から見れば物資は水平 を持ったまま離れる。以後は水平投射である。

① 落下時間。

② 水平距離。

③ 着地時の飛行機の位置。 空気抵抗を無視すれば、物資の水平速度は のまま変わらない。飛行機も で等速だから、水平方向には両者は常に同じ位置にいる。着地の瞬間、飛行機は物資の真上(投下点から 進んだ地点の上空)にいる。

x [m]y [m]O飛行機物資250
物資は常に飛行機の真下。着地は 5.0 秒後、投下点の 250 m 先

まとめ 「落とした物は置いていかれる」という直感は、空気抵抗のない世界では誤り。水平方向の運動は共有されたまま、鉛直方向だけが加わる。b12 の独立性を、動く乗り物という設定で言い直した問題である。

(1) 秒 (2) (3) 物資の真上(投下点から 先)

別解

飛行機に乗った人の立場で見るルート。 飛行機と一緒に動く観測者から見ると、物資は初速 で真下に落ちていく(ただの自由落下)。だから常に自分の真下にある。

地面の観測者から見ると、その「真下に落ちる運動」に水平 が上乗せされて放物線になる。どの立場で見るかで軌道の形は変わるが、起きていることは同じ。相対速度の考え方と放物運動が、ここでつながる。

ポイント

  • 「静かに落とす」=乗り物と同じ水平速度を持つ
  • 水平速度は共有されたまま(真下に居続ける)
  • 観測者によって軌道の見え方が変わる

よくある間違い

  • 物資の初速を 0 として真下に落とす
  • 「飛行機が先へ行く」と考える(両者の水平速度は同じ)
  • 122.5/9.8 から t=√12.5 とする(½ を忘れる)