物理 / 平面内の運動

放物運動の対称性(同じ高さの 2 つの時刻)

★ 基礎斜方投射対称性

問題

初速度の鉛直成分 で小球を投げ上げた(滞空時間は 秒)。投げてから 秒後と 秒後の高さをそれぞれ求め、比較せよ。重力加速度の大きさを とする。

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2 つの時刻を、最高点の時刻(滞空時間の半分)と見比べてみよう。最高点をはさんでどういう位置関係にあるだろうか。計算で確かめる前に、予想を立ててから代入すると学びが深い。

解答・解説

方針

y=v₀yt−½gt² に t=1.0 と 3.0 を代入する。最高点(t=2.0 秒)を中心に対称な 2 時刻なので、同じ高さになる。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 放物運動は最高点を境に時間的にも空間的にも対称である。最高点は 秒。 秒後と 秒後は、最高点の「 秒前」と「 秒後」だから、同じ高さになるはず。それを式で確かめる。

① t=1.0 秒の高さ。

② t=3.0 秒の高さ。

確かに一致した。

t [s]y [m]Ot=1.0t=3.02.014.7
y-t グラフ。最高点 t=2.0 s をはさんだ t=1.0 と 3.0 は同じ高さ 14.7 m

まとめ 「同じ高さを通る 2 つの時刻は、最高点の時刻をはさんで対称」。逆に、2 つの時刻 で同じ高さなら最高点は とわかる。この読み替えは標準問題(s06)でそのまま武器になる。

どちらも で等しい()

別解

速さの対称で見るルート。 秒の鉛直速度は (上向き)、 秒では (下向き)。大きさが同じで向きが逆である。

同じ高さでは速さも同じ(向きだけ逆)、というのが対称性のもう 1 つの顔で、エネルギー保存とも整合している。高さ・速さ・時刻の 3 点セットで対称性を覚えておくとよい。

ポイント

  • 最高点をはさんで対称(t1+t2=2×最高点時刻)
  • 同じ高さでは速さも同じ(向きは逆)
  • 計算前に対称性で予想を立てる

よくある間違い

  • 3.0² の計算で 6.0 と誤り高さがずれる
  • 「3.0 秒後は下りだから低い」と思い込む
  • 対称の中心を滞空時間 4.0 秒と混同する(中心は 2.0 秒)