点 O で固定された軽い棒の、O から 離れた点に、棒と垂直に大きさ の力を加えた。この力の、点 O のまわりの力のモーメントの大きさを求めよ。
物理
剛体のつり合い — 力のモーメント・重心
力のモーメント、剛体のつり合いの条件、偶力、重心の計算、倒れる・すべる条件を扱います。
全 48 問(★基礎 12・★★標準 12・★★★応用 8・★★★★難関 8・最難関編 8)
点 O で固定された長さ の軽い棒の先端に、棒とのなす角 の向きに大きさ の力を加えた。この力の、点 O のまわりの力のモーメントの大きさを求めよ。
支点 O で支えられた軽い棒がある。O から左に の点に重さ のおもりを下げた。O から右に距離 の点に重さ のおもりを下げて棒を水平につり合わせるには、 をいくらにすればよいか。
長さ の軽い棒 AB を、A から の点 O で支える。A 端に重さ のおもりを下げたとき、B 端に何 N のおもりを下げれば棒は水平につり合うか。
長さ の軽い棒 AB の、A から の点に重さ の荷物を下げ、A 端と B 端を 2 人で水平に支えた。A、B それぞれの人が棒に加える力(鉛直上向き)の大きさを求めよ。
長さ 、重さ の一様な棒が床に置いてある。B 端を床につけたまま、A 端を鉛直上向きの力でゆっくり持ち上げる。持ち上げるのに必要な力の大きさを求めよ。
長さ 、重さ の一様な棒 AB の中央に、重さ のおもりを下げ、A 端と B 端を支えて水平に保った。A、B の支える力をそれぞれ求めよ。
棒の 2 点に、大きさがどちらも で互いに逆向きの平行な力を、 離して加えた(偶力)。(1) 2 力の合力の大きさを求めよ。(2) この偶力のモーメントの大きさを求めよ。
長さ の軽い棒の両端 A、B に、質量 と の小球をそれぞれ取り付けた。この系の重心は A から何 m の位置にあるか。
支点 O で支えられた軽い棒に、O から左 の点に 、左 の点に のおもりを下げた。O から右に距離 の点に のおもりを下げて水平につり合わせたい。 を求めよ。
幅 、高さ の一様な直方体を、水平から 傾いたあらい斜面の上に置く(すべらないものとする)。この直方体は倒れるか、倒れないか。理由とともに答えよ。 とする。
長さ の軽い棒 AB の A 端が、壁にちょうつがいで取り付けられている。B 端には鉛直上向きに張力 の糸が付けられ、A から の点に重さ のおもりが下げられ、棒は水平に静止している。(1) 張力 (2) ちょうつがいが棒に加える力(鉛直成分)をそれぞれ求めよ。
長さ 、重さ の一様な棒 AB を A 端と B 端で支え、A から の点に重さ のおもりを下げて水平に保った。A、B の支える力 、 をそれぞれ求めよ。
長さ 、重さ の一様な棒を、テーブルの端から水平に張り出して置く。棒の張り出した先端に重さ のおもりを載せるとき、棒が傾かずにいられる張り出しの長さの最大値を求めよ。
長さ 、重さ の一様な棒 AB の A 端が壁にちょうつがいで取り付けられ、B 端と壁の上方を糸で結んで、棒を水平に保った。糸と棒のなす角は である。(1) 糸の張力 (2) ちょうつがいが棒に加える力の水平成分と鉛直成分 をそれぞれ求めよ。 とする。
長さ 、重さ の一様なはしごを、なめらかな壁に床と をなすように立てかけた。床はあらい。(1) 壁がはしごを押す力 (2) 床の摩擦力 (3) はしごがすべらないための静止摩擦係数の最小値 をそれぞれ求めよ。
長さ 、重さ の一様なはしごを、なめらかな壁に床と をなすように立てかける。重さ の人が、はしごに沿って下端から の点まで登った。(1) 壁がはしごを押す力 (2) はしごがすべらないために必要な静止摩擦係数の最小値 をそれぞれ求めよ。
厚さと材質が一様な L 字形の板がある。この板は、縦 ×横 の長方形(左下の角が原点、縦長)と、縦 ×横 の長方形(縦長部分の右side、下をそろえて接続)を組み合わせた形である。全体の重心の座標を求めよ。座標は左下の角を原点に、右向きに 軸、上向きに 軸をとる。
半径 の一様な円板から、中心が円板の中心 O から だけ離れた半径 の円をくり抜いた。残った部分の重心は、O からどちら側にどれだけ離れた位置にあるか。また、 のときの距離を求めよ。
幅 、高さ 、重さ の一様な直方体が水平な床に置かれている。床との静止摩擦係数は である。直方体の上端に水平な力 を加え、徐々に大きくしていく。(1) すべり出す の値 (2) (下端の角のまわりに)倒れ始める の値 を求め、(3) この物体は先にすべるか、先に倒れるか答えよ。
幅 、高さ の一様な直方体を台の上に置き、台を水平からゆっくり傾けていく。直方体と台の間の静止摩擦係数は である。(1) 倒れ始める傾きの角 について を求めよ。(2) すべり出す傾きの角 について を求めよ。(3) 傾けていくと、先に起こるのは「倒れる」「すべる」のどちらか。
長さ 、重さ の一様な棒 AB の A 端が壁にちょうつがいで取り付けられ、B 端と壁の上方を糸で結び、棒を水平に保つ。B 端に重さ の荷物を下げた。糸と棒のなす角は である。(1) 糸の張力 (2) ちょうつがいが棒に加える力の水平成分と鉛直成分 をそれぞれ求めよ。 とする。
長さ 、重さ の一様な板を、左端の支点 A と、右端から 内側の支点 B の 2 点で水平に支えた(板は B から右へ 張り出している)。重さ の人が B を越えて張り出し部分を右へ歩いていく。板が傾き始めるのは、B から何 m の点に来たときか。
長さ 、重さ の一様な棒 AB を、A から の点 P と、A から の点 Q に付けた鉛直な 2 本の糸で吊るし、水平に保った。P、Q の糸の張力 、 をそれぞれ求めよ。
重さ の一様なはしごを、なめらかな壁に床と角 をなすように立てかける。床とはしごの間の静止摩擦係数を とする。(1) 壁がはしごを押す力 を 、 で表せ。(2) はしごがすべらないための条件を と の関係で表せ。(3) のとき、立てかけられる最小の角を求めよ。
長さ 、重さ の一様なはしごを、なめらかな壁に床と をなすように立てかける。床との静止摩擦係数は である。重さ の人は、はしごに沿って下端から何 m のところまで登れるか。
幅 、重さ の一様な直方体が水平な床に置かれている。床との静止摩擦係数は である。床から高さ の点に水平な力を加えて徐々に強くしていく。(1) すべり出すときの力の大きさを求めよ。(2) 高さ のとき、(下端の角のまわりに)倒れ始める力の大きさを の式で表せ。(3) 「先にすべる」か「先に倒れる」かの境目となる高さ を求めよ。
長さ 、重さ の一様な天板をもつ机がある。2 本の脚(それぞれ左右)は、天板の両端からそれぞれ 内側に付いている。重さ の人が天板の右端(脚より 外側)に腰かけた。左の脚は床から浮くか。浮くかどうかの境目であることを、モーメントの計算で示せ。
半径 、重さ の一様な円柱を、高さ の段差に乗り上げさせたい。円柱の軸(中心)に水平な力 を加えるとき、乗り上げ始めるのに必要な の最小値を求めよ。
重さ の一様なはしごを、あらい壁にあらい床から角 で立てかける。床・壁との静止摩擦係数はともに である。すべる寸前(床・壁とも最大摩擦力がはたらく)のはしごについて、(1) 床の垂直抗力 を で表せ。(2) 限界の角 について を求めよ。
長さ 、重さ の一様な板が 2 枚ある。テーブルの端から、下の板・上の板の順に重ねて水平に張り出させ、倒れない範囲で張り出しをできるだけ大きくしたい。(1) 上の板は、下の板の端から最大どれだけ張り出せるか。(2) そのとき下の板は、テーブルの端から最大どれだけ張り出せるか。(3) 上の板の先端は、テーブルの端から最大どれだけ出るか。
長さ 、重さ の一様なブーム(腕)AB の A 端が、支柱の根元にちょうつがいで取り付けられ、水平に保たれている。B 端と支柱の上部をワイヤで結び、ワイヤとブームのなす角は である。B 端から重さ の荷物を吊り下げた。(1) ワイヤの張力 (2) ちょうつがいが ブームに加える力の水平成分と鉛直成分 をそれぞれ求めよ。 とする。
外側の半径が 、糸を巻いた内側の軸の半径が の糸巻きが、水平な床の上に置かれている。糸は内側の軸の 下側 から出ていて、その先を手で引く。糸巻きは床の上をすべらずに転がるものとする。
(1) 糸を水平に引いたとき、糸巻きは手のほうへ転がるか、手から遠ざかるか。床との接触点のまわりのモーメントで判断せよ。
(2) 糸を真上に引いたときはどうか。
(3) 引く向きを水平から少しずつ立てていくと、あるところで糸巻きは転がらなくなる。その角 (水平から測る)を求めよ。
(4) (1) のように水平に引くとき、糸を 引き込むあいだに糸巻きは何 m 進むか。
長さ の一様でない棒を、両手の人さし指を左端と右端に当てて水平に支える。重心 G は左端から のところにある。棒と指のあいだの静止摩擦係数を 、動摩擦係数を とする。
この状態から、2本の指をゆっくり近づけていく。
(1) 最初、左右の指が棒から受ける垂直抗力の比を求めよ。
(2) 先にすべり始めるのはどちらの指か。理由とともに答えよ。
(3) すべる指が入れかわるのは、その指が G からどれだけの距離まで来たときか。
(4) 指を近づけ続けると、2本の指は最後にどこで出会うか。理由とともに答えよ。
同じ2本の棒(それぞれ長さ 、重さ )の上端をちょうつがいでつないで脚立を作り、水平でなめらかな床に立てた。2本の足の間隔は 、ちょうつがいの高さは である。左右の脚は、床から高さ のところを水平なロープでつないである。
いま、重さ の人がちょうつがいの真上に乗った。
(1) 床が片方の足を押す力の大きさを求めよ。
(2) ロープの張力を求めよ。
(3) 人が乗っていないときのロープの張力を求めよ。
(4) ロープを床すれすれ(高さ )に張り直すと、張力はどうなるか。
長さ のまっすぐな梁を、両端 A(左)と B(右)で支える。この梁に、左端では 、右端では となるように、位置に比例した荷重が一様に分布してかかっている。梁自身の重さははじめ無視する。
(1) 分布した荷重の合計を求めよ。
(2) この荷重は、どの位置に置いた1つの力で置きかえられるか。
(3) A と B が梁を支える力をそれぞれ求めよ。
(4) 同じ合計の荷重が一様に分布していた場合と比べよ。また、梁自身の重さ を考えに入れると (3) はどう変わるか。
ひじを直角に曲げ、前腕を水平にして手に荷物を持つ。ひじの関節を支点とすると、上腕の筋肉が前腕を引き上げる点は支点から 、手のひらは支点から の位置にある。前腕の重さは で、その重心は支点から の位置にある。手に持つ荷物の重さを とする。
(1) 筋肉が前腕を引き上げる力の大きさを求めよ。
(2) ひじの関節が前腕を押す力の大きさと向きを求めよ。
(3) 荷物を 倍の にすると、筋肉の力はいくら増えるか。
(4) このように支点のすぐそばを引く仕組みは、力の面では明らかに損である。それでも人体がこの形をしている理由を、筋肉の縮む長さと手の動く距離から説明せよ。
軽い棒と糸で、3段のモビールを作る。全体の重さは 分である。
- いちばん上の棒: 糸でつるした点から左へ のところにおもり 、右へ のところに2段目の棒全体がぶら下がる。
- 2段目の棒: つるした点から左へ におもり 、右へ に3段目の棒全体がぶら下がる。
- 3段目の棒: つるした点から左へ におもり 、右へ におもり 。
すべての棒が水平につり合っているとする。
(1) と、2段目より下の全体の重さを求めよ。
(2) 、、 を求めよ。
(3) だけを 重くしてしまった。3段目の棒のつるす点をどこへ動かせば、3段目は水平に戻るか。
(4) (3) のあと、モビール全体はもとどおりつり合うか。
左右の腕の長さがわずかに違う天秤がある。ある品物の質量を測るのに、次の2回の測定を行った。
- 1回目: 品物を左の皿に、分銅を右の皿に載せてつり合わせると、分銅は だった。
- 2回目: 品物を右の皿に、分銅を左の皿に載せてつり合わせると、分銅は だった。
皿と腕自身の重さは左右で等しく、つり合いに影響しないものとする。
(1) 2回の測定値が違ってしまう理由を述べよ。
(2) 品物の本当の質量を求めよ。
(3) 左右の腕の長さの比を求めよ。
(4) 2回の測定値の平均 を答えとすると、本当の値より大きいか小さいか。理由とともに答えよ。
前輪と後輪の間隔(ホイールベース)が の自動車を、水平な床に置いた台ばかりに乗せて測ったところ、前輪にかかる力の合計が 、後輪が であった。
次に、後輪だけをジャッキで 持ち上げて車体を傾け、前輪にかかる力をもう一度測ると になった。前輪は水平な台ばかりの上にあり、車は動かないように止めてある。
(1) 車の重さと、重心の前後方向の位置を求めよ。
(2) 傾けたとき、前輪にかかる力が増えるのはなぜか。
(3) 重心の高さを求めよ。ただし傾きは、、、 の角である。
(4) 左右の車輪の間隔(トレッド)が のとき、この車が横向きの坂で横転し始める傾きの を求めよ。重心の高さが の車と比べよ。
長さ の同じ積み木を、机の端から少しずつずらして積み上げる。 枚も落ちないようにしながら、いちばん上の積み木をできるだけ遠くまで張り出させたい。
上から数えて 枚目までのまとまりを考えると、その重心が「 枚目の右端」より内側にあれば崩れない。この条件から、上から 枚目は 枚目より だけ張り出せる。
(1) 枚のとき、いちばん上の積み木の右端は机の端から最大どれだけ出せるか。 を用いて表せ。
(2) 枚のときの最大の張り出しを、和の形で表せ。
(3) 枚のとき、張り出しは積み木 枚の長さを超えることを示せ。
(4) 張り出させるには何枚必要か。 で和を近似してよい( は自然対数、)。
正三角形の頂点に 本の脚をつけたテーブルがある。天板は軽くて変形しないものとし、脚の位置を A、B、C とする。三角形の 辺の長さを 、A を原点、B を 、C を とする()。
天板の上に重さ のおもりを置く。
(1) おもりを三角形の重心に置いたとき、各脚が受ける力を求めよ。
(2) おもりを辺 AB の中点に置いたとき、各脚が受ける力を求めよ。
(3) おもりを (C 寄り)に置いたときはどうか。
(4) 同じことを 本脚(正方形の頂点)のテーブルで考えると、各脚の力は決まらない。その理由を、未知数と方程式の数から説明せよ。
天秤のはり(棒)は支点で支えられ、その重心は支点より だけ下にある。はりの質量は 、支点から皿までの腕の長さは左右とも である。
左右の皿に載せた質量に の差があるとき、はりは角 だけ傾いてつり合う。
、、 とする。
(1) 傾いた状態でのモーメントのつり合いから、 を で表せ。
(2) ()のときの傾く角を求めよ。 とする。
(3) 感度(同じ に対する傾きの大きさ)を上げるには、 をどうすればよいか。
(4) 重心を支点と同じ高さ()にすると何が起こるか。また支点より上にするとどうなるか。
重さ 、幅 のドアが、上下 つの蝶番で壁に取りつけられている。 つの蝶番の間隔は で、どちらもドアの回転軸の側にある。ドアの重心は中央にあるものとする。
(1) ドアにはたらく力をすべて挙げ、水平方向・鉛直方向・モーメントのつり合いの式を書け。
(2) 上下の蝶番が受ける水平方向の力の大きさを求めよ。それぞれの向きも答えよ。
(3) 蝶番の間隔 を半分にすると、水平方向の力はどうなるか。
(4) 上の蝶番だけが鉛直方向も支えているとすると、その蝶番が受ける力の大きさはいくらか。
大きさをもつ物体が つの力だけを受けてつり合っているとする(どの力も でないものとする)。
(1) つの力の作用線が 点 P で交わっているとき、 番目の力の作用線も P を通ることを示せ。
(2) なめらかな鉛直の壁に、あらい水平な床から長さ の一様な棒を、床と の角で立てかける。棒にはたらく つの力を挙げ、そのうち つの作用線の交点を求めよ。
(3) (1) の性質を使って、床から棒にはたらく力の向き(水平からの角)を求めよ。 とする。
(4) 棒がすべらないために必要な静止摩擦係数の最小値を求めよ。
半径 の一様な半円板の重心を求めたい。直径を 軸、中心を原点とし、半円板は の側にあるとする。
(1) 対称性から、重心の 座標はいくらか。
(2) から の範囲を切り出した細い帯の面積を、 と で表せ。
(3) 重心の 座標が となることを、帯を足し合わせて示せ。値も求めよ。
(4) 同じ半径の「半円の弧」(針金)の重心は である。板と弧のどちらが外側にあるか。理由を述べよ。
質量 の車が、水平な道を一定の加速度 で前進している。前輪と後輪の間隔(ホイールベース)は 、重心は前後のちょうど中央で、高さは である。 とする。
(1) 車とともに動く立場では、重心に後ろ向きの慣性力 がはたらくと考えられる。この立場で、前輪と後輪が受ける垂直抗力を で表せ。
(2) のときの前後の荷重を求めよ。静止時と比べてどれだけ移動したか。
(3) 前輪が浮き上がる加速度を求めよ。重力加速度の何倍か。
(4) で減速するときの前後の荷重を求めよ。
重さ の箱を、水平な床の上でひもを使って引く。ひもは水平から角 だけ上向きにする。箱と床の動摩擦係数は で、箱は一定の速さで動いているものとする。
(1) 垂直抗力 と、必要な力 を、 を用いて表せ。
(2) (水平に引く)のときに必要な力を求めよ。
(3) を最小にする角 を求めよ。 とする。
(4) そのときの を求め、水平に引く場合と比べよ。
剛体のつり合いの解説 — つまずきやすい点と学習の順序