物理 / 剛体のつり合い

L 字形の板の重心

★★ 標準重心複合物体

問題

厚さと材質が一様な L 字形の板がある。この板は、縦 ×横 の長方形(左下の角が原点、縦長)と、縦 ×横 の長方形(縦長部分の右side、下をそろえて接続)を組み合わせた形である。全体の重心の座標を求めよ。座標は左下の角を原点に、右向きに 軸、上向きに 軸をとる。

2.06.06.02.0O
一様な L 字板(単位: cm)。全体の重心を求める
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複雑な形は「単純な形の組み合わせ」に切り分けるのが重心の定石。各長方形の重心はその中心。厚さが一様なら、質量の代わりに面積で重みを付けてよい。

解答・解説

方針

L 字を 2 つの長方形に分け、それぞれの重心(中心)と面積を出して、面積を重みとした加重平均をとる。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 L 字は長方形 2 枚に切り分けられる。各パーツの重さがそれぞれの中心に集中しているとみなし、b09 と同じ加重平均を取ればよい。厚さ・材質が一様なら質量は面積に比例するので、重みは面積で代用できる。

① パーツ分けと各重心。

  • 縦の長方形: で面積 、中心
  • 横の長方形: で面積 、中心

② 加重平均。

重心は

(1.0, 3.0) 面積12(4.0, 1.0) 面積8重心 (2.2, 2.2)
2 枚に切り分け、面積で重みを付けた平均が全体の重心

まとめ 重心 は L 字のくぼみ側に寄っていて、物体の外(材料のない場所)に出ることもあるのがこの型の面白いところである(本問はぎりぎり内側)。切り分け→各中心→面積加重平均、の 3 手はどんな複合板にも通用する。

[cm]

別解

別の切り分けで検算するルート。 同じ L 字を「横長の下段 (中心 、面積 12)+縦の上段 (中心 、面積 8)」と切っても

と同じ重心になる。切り分け方によらず答えは同じ——これが正しく計算できているかの強力な検算になる。

ポイント

  • 複合形は単純図形に切り分ける
  • 一様な板は面積を重みにしてよい
  • 別の切り分けで検算できる

よくある間違い

  • パーツの中心座標を角の座標にしてしまう
  • 面積の重み付けをせず中心の単純平均をとる
  • 切り分けの寸法が重複・欠落する(面積合計 20 cm² を確認)