物理 / 剛体のつり合い
はしごをどこまで登れるか
問題
長さ 、重さ の一様なはしごを、なめらかな壁に床と をなすように立てかける。床との静止摩擦係数は である。重さ の人は、はしごに沿って下端から何 m のところまで登れるか。
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s05 で人の位置を変数 d にした式 N_W=(100×2.5+500d)/5.0 を作り、すべらない条件 N_W≤μ×(全体重)に流し込む。登るほど N_W が増える、という向きを意識して不等式を解こう。
解答・解説
方針
人の位置を d として床まわりのモーメントで N_W を d の式にする(45° で三角比が消える)。f=N_W≤μN=0.50×600=300 N の条件から d の上限を出す。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 人が登るほど壁への力 が増え(s05)、床の摩擦がそれを支えきれなくなった瞬間にはしごはすべる。 を人の位置 の式にして、摩擦の上限と比べる——この 2 段で、登れる限界が出る。
① N_W を d の式にする。 床の接点まわりのモーメント( で三角比は消える)より
② 摩擦の上限。 鉛直のつり合いより 。水平のつり合いより 。すべらない条件は
③ d の上限。
はしごの中点までしか登れない。
まとめ はしご(a01)の条件 は等号ぎりぎり——人がいなくても限界の立てかけ方だった。そこに人が乗ると、少し登っただけで限界を超える。「登れる高さ」は角度と摩擦の余裕の写し絵である。
答
(はしごの中点)まで
別解
限界状態から逆算するルート。 すべる寸前は 、よって 。床まわりのモーメントに戻すと
不等式を等式(臨界)で置き換えて解く流儀。答えは同じで、「限界のときに何が起きているか」が式の上で見えやすい。
ポイント
- N_W=50+100d(登るほど増える)
- すべらない条件 N_W≤μ(W+W人)
- 45°・μ=0.50 は人なしで既に限界
よくある間違い
- N を 100 N のまま使う(人の分を足して 600 N)
- d をはしごに沿う距離でなく水平距離と混同する(45° で共通因子が消えるのは両者同じ扱いのとき)
- a01 の条件を確認せず矛盾に気づかない