物理 / 剛体のつり合い
テーブルの端からどこまで出せるか
問題
長さ 、重さ の一様な棒を、テーブルの端から水平に張り出して置く。棒の張り出した先端に重さ のおもりを載せるとき、棒が傾かずにいられる張り出しの長さの最大値を求めよ。
ヒントを見る
ぎりぎりのとき、棒を支えているのはテーブルの端のただ 1 点。端を支点とみなして、内側に残った棒の重さと、外側のおもりのつり合いを書こう。棒の重心の位置を張り出し長で表すのがポイント。
解答・解説
方針
傾く直前、棒はテーブルの端の 1 点だけで支えられる。端のまわりで、棒の重心(内側)のモーメントと先端のおもり(外側)のモーメントがつり合う限界を求める。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 傾く直前の状態では、棒はテーブル面から浮き上がりかけ、テーブルの端の 1 点だけが支点になる。この端まわりで、内側(棒の重心)と外側(おもり)のモーメントがつり合う限界を式にする。
① 重心の位置を表す。 張り出しを とすると、棒の重心(中央)はテーブルの端から内側に の位置にある。
② 端まわりのつり合い(限界)。
③ 解く。
まとめ おもりがなければ重心が端に来るまで、つまり まで出せる。先端の がその余裕を 削った形である。「傾く直前=端の 1 点支持」という状態の読み替えが、この型の問題の入口になる。
答
別解
全体の重心で考えるルート。 棒とおもりを合わせた系の重心が、テーブルの端の真上に来るときが限界である。棒の中央を原点に、先端(おもり)を とすると、系の重心は
つまり重心は棒の中央から先端側に 。この点が端に一致するとき、張り出しは 。「系全体の重心が支持面の縁に来たら限界」という転倒の一般原理そのままである。
ポイント
- 傾く直前=端の 1 点支持
- 端まわりのモーメントのつり合い
- 系の重心が縁に来たら限界(別解)
よくある間違い
- 棒の重心の位置を 1.0−L でなく 1.0 のまま置く
- おもりなしの答え 1.0 m をそのまま書く
- テーブルの端でなく棒の端を支点にする