物理 / 剛体のつり合い

支点の位置がずれた棒のつり合い

★ 基礎モーメントのつり合い

問題

長さ の軽い棒 AB を、A から の点 O で支える。A 端に重さ のおもりを下げたとき、B 端に何 N のおもりを下げれば棒は水平につり合うか。

ABO30 NW=?0.40 m0.60 m
A から 0.40 m の点 O で支えた軽い棒 AB(全長 1.0 m)
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まず支点から両端までの距離をそれぞれ出しておこう。式の形はシーソーと全く同じになる。

解答・解説

方針

支点 O から A までは 0.40 m、B までは 0.60 m。O まわりのモーメントのつり合い 30×0.40=W×0.60。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 見た目は棒はかりだが、中身は b03 のシーソーと同じである。支点からの距離さえ正しく測れば、あとはモーメントのつり合い 1 本で終わる。

① 距離を整理する。 O から A まで 、O から B までは

② つり合いの式。 O のまわりで

③ 解く。

まとめ 「距離は必ず支点から測る」。棒の長さ をそのまま式に入れる誤りが最も多い。支点の位置が変われば同じおもりでもつり合う相手が変わる——これが棒はかり(さおばかり)の原理である。

別解

支点の力まで求めて全体を確かめるルート。 つり合ったとき、支点が棒を押し上げる力 は力のつり合いから

検算として A まわりのモーメントを見ると、時計回り 、反時計回り …ではなく、 が等しく、確かにつり合う。どの点まわりで計算しても、つり合っていればモーメントの和は 0 ——この事実は検算の強い味方になる。

ポイント

  • 距離は支点から測る
  • 30×0.40=W×0.60
  • どの点まわりでもモーメントの和は 0(検算に使える)

よくある間違い

  • 棒の全長 1.0 m をうでの長さに使う
  • O から B の距離を 0.40 m と取り違える
  • 支点の力を求めずに検算できないままにする