物理 / 剛体のつり合い

2 物体の重心

★ 基礎重心

問題

長さ の軽い棒の両端 A、B に、質量 の小球をそれぞれ取り付けた。この系の重心は A から何 m の位置にあるか。

4.0 kg6.0 kgAB1.0 m
両端に 4.0 kg と 6.0 kg。重心は重い側に寄る
ヒントを見る

A を原点として 2 つの球の位置を座標で表し、重心の公式に入れる。答えが出たら「重いほうに寄っているか」を必ず確かめよう。

解答・解説

方針

重心の公式 xG=(m₁x₁+m₂x₂)/(m₁+m₂)。A を原点にとって代入する。重い側に寄ることを確かめる。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 重心は「質量の平均位置」で、質量で重みを付けた座標の平均として計算する。A を原点に取れば、 にある。

公式重心

① 代入する。

② 妥当性の確認。 重心は重い 側(B 寄り)にあり、直感と合う。

まとめ 重心はこの点で支えれば全体がつり合う点でもある。実際、重心まわりのモーメントは で等しい(どちらも )。重心からの距離は質量の逆比( に対し )——シーソーの逆比がここでも顔を出す。

A から

別解

つり合いの点として探すルート。 重心を「支えたらつり合う点」と考え、A から の点で支えるとして、モーメントのつり合いを書く(重力加速度 は共通なので落とせる)。

公式と同じ値になる。重心の公式は「つり合い点の方程式を解いた結果」だとわかる導き方である。

ポイント

  • 重心=質量で重み付けした平均位置
  • 重い側に寄る(距離は質量の逆比)
  • 重心=支えればつり合う点

よくある間違い

  • 単純平均で 0.50 m とする
  • 4.0 kg 側に寄せて 0.40 m とする(逆比の向き)
  • 重さ(N)と質量(kg)の混在を気にしすぎて手が止まる(比だけならどちらでも同じ)