物理 / 剛体のつり合い
机の脚が浮く条件
問題
長さ 、重さ の一様な天板をもつ机がある。2 本の脚(それぞれ左右)は、天板の両端からそれぞれ 内側に付いている。重さ の人が天板の右端(脚より 外側)に腰かけた。左の脚は床から浮くか。浮くかどうかの境目であることを、モーメントの計算で示せ。
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左脚が浮くかどうかは、右脚のまわりの「外へ倒すモーメント(人)」と「内へ戻すモーメント(天板の重さ)」の勝負。それぞれのうでの長さを図から丁寧に拾って比べよう。
解答・解説
方針
左脚が浮く直前は左脚の反力が 0 で、右脚 1 点支持。右脚まわりで、人(外側)のモーメントと天板の重心(内側)のモーメントを比較する。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 端に腰かけたとき机が傾くか——判定は s11 と同じで、浮く直前=遠い脚(左)の反力 0、近い脚(右)まわりのモーメント勝負である。人は右脚の外側だから倒す向き、天板の重心は内側だから戻す向きに回す。
① うでの長さを整理する。 右脚は右端から 内側。
- 人(右端): 右脚から外へ
- 天板の重心(中央、右端から ): 右脚から内へ
② モーメントの比較。 右脚まわりで
- 倒す向き(人):
- 戻す向き(天板):
③ 判定。 両者がちょうど等しい。つまり左脚の反力がちょうど 0 になる境目で、これよりわずかでも人が重い・外側に座る・脚が内側に付いている、のいずれかで左脚は浮く。
まとめ 「端に座ると机がはね上がる」事故の物理はこの 1 行の比較である。脚が端に近いほど(うで が小さいほど)人のモーメントが減って安全になる——家具の脚が端ぎりぎりに付けられている理由でもある。
右脚まわりで、人のモーメント と天板のモーメント がちょうど等しく、ちょうど浮き始める境目(左脚の反力が 0)になる
別解
左脚の反力を文字で出すルート。 左脚の反力を として、右脚まわりのモーメントのつり合い(浮く前の 2 点支持)を書くと
反力がちょうど 0 と出る。(=引っ張らないと支えられない)になったら浮く、という判定条件の意味も、この式から読み取れる。
ポイント
- 浮く直前=遠い脚の反力 0
- 近い脚まわりで倒す vs 戻すの比較
- 本問はちょうど臨界(150=150)
よくある間違い
- 人のうでを右端からでなく脚から 0.25 m と取り違え…ではなく正しく脚から測れているか図で確認しない
- 天板の重心のうでを 1.0 m とする(脚からは 0.75 m)
- 左脚の反力を式に入れたまま浮き判定をする