波長 の光の光子 1 個のエネルギーを求めよ。プランク定数を 、光速を とする。
物理
原子 — 光電効果・ボーア模型・原子核
光電効果と光量子仮説、コンプトン効果、電子波(ド・ブロイ波)、水素原子のボーア模型、X線、原子核と放射線、半減期、核反応と質量欠損を扱います。
全 40 問(★基礎 12・★★標準 12・★★★応用 8・最難関編 8)
前問の光子のエネルギー を電子ボルト(eV)で表せ。電気素量を とする。
仕事関数 の金属に、エネルギー の光子を当てた。飛び出す光電子の最大運動エネルギーを (1) eV で (2) ジュールで 求めよ。電気素量を とする。
仕事関数 の金属について、光電子が飛び出す限界の振動数(限界振動数) を求めよ。、 とする。
速さ で運動する電子(質量 )の物質波(ド・ブロイ波)の波長を求めよ。 とする。
前問の電子(質量 、速さ )の運動量を求めよ。また、この運動量とド・ブロイ波長の関係を式で表せ。
水素原子のエネルギー準位は ()で表される。(1) 基底状態()と (2) の状態のエネルギーを求めよ。 (3) エネルギーが負であることは何を意味するか。
水素原子()の電子が の状態から の状態へ移った。このとき放出される光子のエネルギーを eV で求めよ。
前問で放出された光子(エネルギー )の波長を求めよ。、、 とする。
電圧 で加速した電子を金属に当てて X 線を発生させた。発生する X 線の最短波長を求めよ。、、 とする。
質量 ()がすべてエネルギーに変わったとすると、そのエネルギーはいくらか。 とする。
ある放射性原子核の半減期は 日である。はじめ 個あった原子核は、 日後には何個になっているか。
ある金属に振動数 の光を当て、光電子の最大運動エネルギー を測ると、- グラフは直線になった。振動数 で 、 で であった。(1) この直線の傾きからプランク定数を求めよ。 (2) 仕事関数を求めよ。
光電効果で飛び出した光電子の最大運動エネルギーが であった。この光電子の最大の速さを求めよ。電子の質量を 、 とする。
X 線を物質に当てると、散乱された X 線の中に、入射 X 線より波長の長い成分が現れる(コンプトン効果)。(1) この現象は光の粒子性・波動性のどちらの証拠か。 (2) 波長が伸びる理由を、光子と電子の衝突という観点から説明せよ。
ボーアの原子模型では、電子は「円周の長さが物質波(ド・ブロイ波)の波長の整数倍になる軌道」だけを回れる(量子条件)。(1) この条件を、軌道半径 、電子の速さ 、量子数 を使って式で表せ。 (2) この条件が、電子が定まった軌道だけを回る(エネルギー準位がとびとびになる)ことをどう説明するかを述べよ。
水素原子で電子が から の準位へ移るとき放出される光の波長を、リュードベリの式 ()を使って求めよ。リュードベリ定数を とする。
水素原子()について、(1) 基底状態()の電子を原子から完全に取り去る(イオン化する)のに必要なエネルギー(イオン化エネルギー)を求めよ。 (2) このエネルギーを、 から への遷移で放出される光子(基礎で )と比べよ。
X 線管で発生する X 線には、連続スペクトルと、特定の波長に鋭いピーク(特性 X 線)がある。(1) 連続スペクトルの最短波長を決めるのは何か。加速電圧 での最短波長を求めよ。 (2) 特性 X 線の波長は何で決まるか。、、 とする。
光電管に光を当てると光電子が飛び出し、電流が流れる。逆向きの電圧をかけていくと、ある電圧(阻止電圧) で電流が 0 になる。最大運動エネルギー の光電子が飛び出しているとき、阻止電圧を求めよ。 とする。
静止した電子を電位差 で加速した。この電子のド・ブロイ波長を求めよ。電子の質量 、、、 とする。
ある原子核の質量は、それを構成する陽子・中性子がばらばらのときの質量の合計より だけ小さい(質量欠損)。この質量欠損に対応する結合エネルギーを求めよ。、、 とする。
半減期 の放射性原子核がある。(1) 時間 後に残っている原子核の割合を の式で表せ。 (2) はじめの になるのは半減期の何倍の時間か。 (3) 半減期が 日、はじめ 個のとき、 日後の個数を求めよ。
ウラン が 崩壊した。(1) 崩壊で放出される粒子は何か。 (2) 崩壊後の原子核の質量数と原子番号を求めよ。 (3) 崩壊では原子番号がどう変わるか、理由とともに述べよ。
仕事関数 の金属に、振動数 の光を当てた。、 とする。(1) 光子のエネルギーを eV で求めよ。 (2) 光電子の最大運動エネルギーを求めよ。 (3) 阻止電圧を求めよ。 (4) 光の強さ(明るさ)を 2 倍にすると、阻止電圧はどうなるか。
水素原子で、電子(質量 、電荷 )が陽子(電荷 )のまわりを半径 、速さ で等速円運動している。クーロン力が向心力となる。(1) 運動方程式を書け。 (2) 量子条件 と合わせると、半径が となることを示せ。 (3) エネルギーが となることを、言葉で説明せよ。
水素原子のスペクトルは、電子が落ち込む先の準位で系列に分かれる。()、 とする。(1) の系列(ライマン系列)で、 から出る光の波長を求めよ。 (2) ライマン系列()とバルマー系列()は、それぞれ紫外・可視・赤外のどれか。 (3) 各系列で最も短い波長(系列限界)は で決まることを説明せよ。
電子を電位差 で加速し、結晶に当てると回折模様が現れた。(1) この電子のド・ブロイ波長を求めよ。 (2) 回折が起こったことは何を意味するか。 (3) 同じ実験を電圧 で行うと波長はどうなるか。電子の質量 、、 とする。
X 線を静止した電子に当てて散乱させる。散乱角 の方向へ散乱された X 線の波長の伸び を、コンプトンの式 で求めよ。電子の質量 、、、 とする。また、この波長変化が入射波長によらないことを述べよ。
ある核反応で、反応前後の質量の差(質量減少)が であった。(1) この反応で放出されるエネルギー(Q 値)を MeV で求めよ。 (2) この反応が核融合(軽い核が結合)か核分裂(重い核が分裂)かにかかわらず、質量が減ればエネルギーが放出される理由を述べよ。(エネルギー換算)とする。
半減期 日の放射性同位体がある。はじめ 個あった。(1) 日後に残っている個数を求めよ。 (2) はじめの放射能(毎秒の崩壊数)に対して、 日後の放射能は何倍か。 (3) 放射能が個数に比例する理由を述べよ。
ウラン 235 の核分裂 1 回で、質量が約 減少する。(1) 核分裂 1 回で放出されるエネルギーを MeV で求めよ。 (2) ウラン ( 個)がすべて核分裂したときの総エネルギーを J で求めよ。 (3) これを石炭(1 g で約 )と比べよ。、 とする。
太陽の光が地球のあたりで運ぶエネルギーは、光の進む向きに垂直な面 につき毎秒 である。光の波長を とし、、、 とする。
(1) 光子 1 個のエネルギーを J と eV で、また運動量を求めよ。
(2) 面 には毎秒何個の光子が当たるか。
(3) 光をすべて吸収する面が受ける圧力を求めよ。また、すべて反射する面ではどうなるか。
(4) 面積 、質量 の、光を完全に反射する帆を宇宙空間に広げる。光が垂直に当たるとき、帆の加速度と、 日後の速さを求めよ。 日を とする。
波長 の X 線を、静止した電子に当てる。散乱された X 線を、入射方向から の向きで観測した。
散乱による波長の変化は
で与えられる。、、電子の質量 、 とする。
(1) (コンプトン波長)の値を求めよ。
(2) 散乱後の波長と、入射・散乱それぞれの光子のエネルギーを keV で求めよ。また電子が受け取ったエネルギーは、入射光子のエネルギーの何 か。
(3) 運動量保存から、はじき飛ばされた電子の運動量の大きさと、入射方向からの角度を求めよ。
(4) (3) で求めた運動量から として運動エネルギーを見積もると、(2) の値より数 大きくなる。その理由を述べよ。
電子を電圧 で加速し、間隔 の二重スリットに当てる。スリットから 離れたスクリーンで、到達した電子の分布を調べる。
、電子の質量 、電気量の大きさ とする。加速後の電子は非相対論的に扱ってよい。
(1) 加速された電子の運動量と、ド・ブロイ波長を求めよ。
(2) スクリーンにできる縞の間隔を求めよ。
(3) 加速電圧を 倍の にすると、縞の間隔はどうなるか。
(4) 電子を 個ずつ、十分に間隔をあけて送りこんでも、多数の電子が到達したあとには同じ縞ができる。この事実は何を意味するか述べよ。
水銀の蒸気を封入した管の中で電子を加速し、通り抜けた電子による電流を測る。加速電圧を から少しずつ上げていくと、電流はいったん増えたあと で急に落ち、また増えて で落ち、 でも落ちる。
、、電子の質量 、 とする。
(1) この結果から、水銀原子について何が分かるか。また電子が水銀原子にエネルギーを渡すために必要な最小のエネルギーを J で求めよ。
(2) そのエネルギーをもつ電子の速さを求めよ。
(3) エネルギーを受け取った水銀原子が、もとの状態にもどるときに出す光の波長を求めよ。それは可視光か。
(4) 加速電圧を にしたとき、 個の電子は最大で何回まで水銀原子にエネルギーを渡せるか。
古典的に考えると、原子核のまわりを回る電子は電磁波を出してエネルギーを失い、原子核に落ちこんでしまう。しかし実際の原子はつぶれない。その理由を、次のような見積もりで考える。
電子を大きさ の範囲に閉じこめると、不確定性関係から運動量の大きさは 程度になる。そこで、水素原子のエネルギーを
と見積もる。第 項が運動エネルギー、第 項が電気的な位置エネルギーである。
、、、、 とする。
(1) を最小にする を、 で表せ。
(2) その値を計算し、水素原子の大きさ(約 )と比べよ。
(3) そのときのエネルギーを eV で求め、水素原子のイオン化エネルギー()と比べよ。
(4) この計算から、原子がつぶれない理由を説明せよ。
太陽の中心では、 個の水素の原子核が 個のヘリウムの原子核に変わる反応が起きている。
水素原子の質量を 、ヘリウム原子の質量を 、 に相当するエネルギーを 、 とする。
太陽が出す光の仕事率(光度)を 、太陽の質量を 、、、 年を とする。
(1) この反応 回で放出されるエネルギーを MeV で求めよ。
(2) 太陽は 秒あたり何 kg の質量を失っているか。
(3) 太陽の質量の の水素がこの反応に使えるとして、取り出せるエネルギーの合計を求めよ。
(4) (3) のエネルギーを現在の光度で出し続けるとして、太陽が輝いていられる年数を求めよ。
ウラン (半減期 年)は、いくつかの崩壊を経てラジウム (半減期 年)になり、ラジウムはさらに崩壊していく。
地中で長い時間が経ったウラン鉱石では、途中の核種の量が変化しなくなり、一定に保たれる。この状態を放射平衡という。
崩壊定数 と半減期 の間には の関係があり、 秒あたりの崩壊数は で表される。アボガドロ定数を とする。
(1) 量が変化しない条件を、ウランとラジウムの崩壊定数と個数で表せ。
(2) ラジウムとウランの原子数の比 を、半減期で表せ。値も求めよ。
(3) ウラン (原子量 )に含まれるウランの原子数を求めよ。
(4) そのウランと放射平衡にあるラジウム()の質量を mg 単位で求めよ。
結晶の中では原子が規則正しく並び、平行な原子の面が間隔 でならんでいる。この結晶に波長 の X 線を、原子面と角 をなす向きから当てる。
強い反射が観測される条件(ブラッグの条件)は
である。、、 とする。
(1) 隣り合う原子面で反射した X 線の行路差が になることを、図を用いて説明せよ。
(2) と に対する を求めよ。、 とする。
(3) この波長では何次の反射まで観測できるか。
(4) X 線管の加速電圧を にしたときに出る X 線の最短波長を求めよ。その波長では何次まで観測できるか。
原子の解説 — つまずきやすい点と学習の順序