物理 / 原子
光電効果の総合(仕事関数と阻止電圧)
問題
仕事関数 の金属に、振動数 の光を当てた。、 とする。(1) 光子のエネルギーを eV で求めよ。 (2) 光電子の最大運動エネルギーを求めよ。 (3) 阻止電圧を求めよ。 (4) 光の強さ(明るさ)を 2 倍にすると、阻止電圧はどうなるか。
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順に: 光子のエネルギーを eV で、仕事関数を引いて Kmax、eV0=Kmax から阻止電圧。(4) は光電効果の本質——光を強くすると飛ぶ電子の『数』は増えるが、1 個の『エネルギー』は振動数で決まり変わらない。
解答・解説
方針
光子エネルギーhν(eV)→Kmax=hν−W→阻止電圧V0=Kmax/e。光の強さは光電子の数を増やすが1個のエネルギーは不変→阻止電圧不変。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 光電効果の総合問題。「光子のエネルギー → → 阻止電圧」を順にたどり、最後に光の強さと振動数の役割の違いを問う(4)。
① 光子のエネルギー。
② 最大運動エネルギー。
③ 阻止電圧。 で、 を eV で読めば数値がそのまま V:
④ 光を 2 倍に。 変わらない( のまま)。光を強くすると飛び出す光電子の数は増える(電流は増える)が、光子 1 個のエネルギーは振動数で決まり不変——だから も阻止電圧も変わらない。
まとめ 「光の強さ=光子の数、振動数=光子 1 個のエネルギー」——この分離が光電効果の核心である。強さは電流(飛ぶ電子の数)を、振動数は (1 個のエネルギー)を決める。波動説では「強い光ほど電子が速く飛ぶ」はずだが、実際は振動数だけで速さが決まる——この食い違いが光子説の証拠だった。(1)〜(3)は という 1 本の式(標準 s08 のミリカンの関係)の各段階、(4)はその式に「強さ」が入っていないことの帰結である。
(1) (2) (3) (、 を eV で読めば数値がそのまま V) (4) 変わらない。光を強くしても光子 1 個のエネルギーは同じで、 は振動数だけで決まるから
別解
強さを変えたグラフで見るルート。 光電管の電流-電圧グラフで、光を強くすると「飽和電流(電子の数)」は増えるが、電流が 0 になる「阻止電圧」は動かない——グラフが縦に伸びるだけで、横軸の切片(阻止電圧)は不変。振動数を上げると阻止電圧が左(大きい逆電圧側)へ動く。
「強さ→縦(電流)、振動数→横(阻止電圧)」——グラフの動き方が、2 つの量の役割の違いを視覚化する。実験グラフで光電効果を読む力になる。
ポイント
- hν→Kmax→V0 の連鎖
- 強さ=光子の数、振動数=1個のエネルギー
- 阻止電圧は強さによらない
よくある間違い
- 光を強くすると阻止電圧が上がるとする
- Kmax(eV)と V0(V)の換算で e を余計に掛ける
- 光子エネルギーの eV 換算を誤る