物理 / 原子

放出される光の波長

★ 基礎原子構造スペクトル

問題

前問で放出された光子(エネルギー )の波長を求めよ。 とする。

ヒントを見る

光子のエネルギー E=hc/λ を波長について解く: λ=hc/E。エネルギーをジュールに直してから代入。答えが可視光より短い(紫外)ことを確認しよう。

解答・解説

方針

光子のエネルギーから波長へ: λ=hc/E。ΔE をジュールに直して代入。答えは紫外線領域(ライマン系列)。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 光子のエネルギー を波長について解くだけ——ただしエネルギーをジュールに直す。

① 代入する。 :

まとめ ——紫外線である( の遷移はライマン系列と呼ばれ、すべて紫外)。可視光()になるのは の遷移(バルマー系列、標準)。「準位差が大きいほど短波長(高エネルギー)」—— は基底状態への遷移で準位差が最大級だから、紫外という短波長になる。 で、原子のとびとびの準位が、観測される決まった波長のスペクトル線に翻訳される。

別解

波長の目安を覚えるルート。 の光子 ≈ 波長 」という便利な関係()を使うと、 と暗算できる。

この「 の割り算」はエネルギー(eV)と波長(nm)の換算の定番——原子物理・光の問題で頻繁に使うので、 を武器として持っておくとよい。

ポイント

  • λ=hc/ΔE(準位差→波長)
  • n→1 はライマン系列(紫外)
  • λ[nm]≈1240/E[eV] の暗算

よくある間違い

  • ΔE をジュールに直し忘れる
  • λ=E/hc と逆にする
  • 答えを可視光と誤認する