物理 / 原子

電子の運動量

★ 基礎物質波

問題

前問の電子(質量 、速さ )の運動量を求めよ。また、この運動量とド・ブロイ波長の関係を式で表せ。

ヒントを見る

運動量は p=mv——ただ掛けるだけ。ド・ブロイ波長 λ=h/p は、この運動量(粒子の性質)と波長(波の性質)を h で結んでいる。運動量が大きいほど波長が短い、という反比例。

解答・解説

方針

運動量 p=mv。ド・ブロイの式 λ=h/p は運動量と波長を結ぶ。粒子性(運動量)と波動性(波長)を1本の式で橋渡し。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 運動量 は粒子性の量、波長 は波動性の量——ド・ブロイの式 が両者を橋渡しする。これが二重性の数式表現である。

① 運動量。

② 波長との関係。

まとめ ——運動量と波長の積がプランク定数という普遍定数になる。光子でも同じ()——粒子性()と波動性()を が結ぶのは、光でも電子でも共通の量子論の法則である。だから「電子は粒子か波か」という問いは無意味で、両方の顔を持ち、 で結ばれているが正しい。 という小さな定数()が、ミクロの世界でだけ二重性を顕在化させる。

。ド・ブロイ波長との関係は (運動量と波長は反比例)

別解

光子と電子を並べるルート。 光子: 。電子: (同じ形!)、。運動量と波長の関係 は光でも物質でも共通——これが「あらゆるものが波と粒子の二重性を持つ」ことの表れである。

光と電子で が共通なことを並べて見ると、ド・ブロイが「光がそうなら電子もそうだろう」と考えた思考の道筋が追える。

ポイント

  • p=mv(運動量)
  • λ=h/p(粒子性と波動性の橋渡し)
  • λp=h は光子でも電子でも共通

よくある間違い

  • 運動量を ½mv や mv² とする
  • λ と p の反比例を比例と誤る
  • 光子と電子で式が違うと思う