物理 / 原子
放射能と半減期の応用
問題
半減期 日の放射性同位体がある。はじめ 個あった。(1) 日後に残っている個数を求めよ。 (2) はじめの放射能(毎秒の崩壊数)に対して、 日後の放射能は何倍か。 (3) 放射能が個数に比例する理由を述べよ。
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(1) 半減期の回数を数えて個数を計算。(2) 放射能(毎秒の崩壊数)は残っている個数に比例するので、個数の減り方と同じ割合。(3) 1 個の核が崩壊する確率は時間によらず一定——だから全体の崩壊数は個数に比例する。
解答・解説
方針
個数N=N0(1/2)^(t/T)。放射能∝N(崩壊確率一定)なので放射能も同じ割合で減る。24日=3半減期→1/8。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 (1)は半減期の計算、(2)(3)は「放射能は個数に比例する」という原理がポイント。放射能(毎秒の崩壊数)は残っている核の数に比例するので、個数と同じ割合で減る。
① 24 日後の個数。 半減期:
② 放射能の比。 放射能は個数に比例するから、個数と同じく
③ 比例する理由。 各原子核が単位時間に崩壊する確率は時間によらず一定(核が「歳を取る」ことはない)。だから全体の崩壊数(放射能)は、そのとき残っている個数に比例する。
まとめ 「放射能 個数」——だから放射能も と同じ指数減衰をする(半減期ごとに半分)。(3)の「崩壊確率が一定」が、指数減衰の根本原因である: 毎秒一定割合ずつ減る → 指数関数。これはコンデンサーの放電(毎秒一定割合の電荷が流出)と同じ数学。放射能が個数に比例することを使うと、測定した放射能から残っている核の数、さらに年代(炭素 14 法)が分かる。「1 個の崩壊は完全にランダムだが、多数集まると確率的に規則正しく減る」——ミクロのランダムさがマクロの規則性を生む、統計物理の入口でもある。物理の最終問題として、量子的なランダムさと決定論的な減衰法則の関係を味わいたい。
(1) 日 半減期なので 個 (2) 放射能は原子核の個数に比例するので、個数と同じく 倍 (3) 各原子核が単位時間に崩壊する確率が一定なので、崩壊数(放射能)は残っている個数に比例する
別解
放射能の定義から見るルート。 放射能 (: 崩壊定数=1 個あたり毎秒の崩壊確率、: 個数)。 は一定なので ——個数が になれば放射能も 。崩壊定数と半減期は で結ばれる。
「放射能=崩壊定数×個数」という定義式を持つと、(2)(3)が一目で分かる—— が定数だから と が同じ割合で減る。個数を直接数えられなくても、放射能(測定可能)から個数が分かる。
ポイント
- N=N0(1/2)^(t/T)
- 放射能∝個数(崩壊確率一定)
- ミクロのランダム→マクロの指数減衰
よくある間違い
- 放射能が一定と考える
- 3 半減期を 1/3 とする(1/8)
- 崩壊確率が時間で変わると考える