物理 / 原子
エネルギー準位間の遷移
問題
水素原子()の電子が の状態から の状態へ移った。このとき放出される光子のエネルギーを eV で求めよ。
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電子が高い準位から低い準位へ落ちると、そのエネルギー差が光子として放出される——ちょうど階段を下りる分の位置エネルギーが光になるイメージ。2 つの準位のエネルギーを引き算するだけ。
解答・解説
方針
遷移で放出される光子のエネルギー=準位の差 E上−E下。高い準位から低い準位へ移るとき、差の分を光子として放出。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 電子が高い準位から低い準位へ「落ちる」と、そのエネルギー差が光子 1 個として放出される——これが原子が光を出す仕組みである。
公式遷移で放出される光子のエネルギー:
① 準位の差を計算する。
この が光子として放出される。
まとめ 準位がとびとびだから、放出される光子のエネルギーも決まった値だけ——だから原子は決まった波長の光(輝線スペクトル)を出す。ネオンサインや炎色反応の色は、この準位間遷移の色である。逆に、ちょうど の光を当てると電子は に吸収して上がる(吸収スペクトル)。「エネルギー準位のとびとび → スペクトルのとびとび(線)」という対応が、原子物理の中心テーマである。放出光の波長は次問で で計算する。
答
。この差が光子として放出される
別解
吸収との対称性で見るルート。 で の光を放出するなら、逆に には の光を吸収する——同じ準位差だから同じエネルギー。太陽光を分光すると、途中の水素ガスが特定の波長を吸収した暗線(フラウンホーファー線)が見える——放出と吸収は同じ準位差の表裏である。
「放出=下る、吸収=上る、エネルギー差は同じ」——1 つの準位図で放出スペクトルも吸収スペクトルも読める。
ポイント
- hν=E高−E低(準位差が光子に)
- とびとびの準位→とびとびのスペクトル(輝線)
- 放出と吸収は同じ準位差
よくある間違い
- E1−E2 と符号を逆にする
- 準位差でなく準位の値を答える
- 低→高で放出すると考える(それは吸収)