物理 / 原子

質量欠損と核結合エネルギー

★★ 標準核反応質量欠損

問題

ある原子核の質量は、それを構成する陽子・中性子がばらばらのときの質量の合計より だけ小さい(質量欠損)。この質量欠損に対応する結合エネルギーを求めよ。、、 とする。

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原子核はばらばらの核子より軽い(質量欠損)。この失われた質量が結合エネルギー E=Δmc² になっている。Δm を kg に直して c² を掛け、MeV に換算。核をばらすのに要るエネルギーでもある。

解答・解説

方針

質量欠損Δmをkgに直し、E=Δmc²。結合エネルギー(核をばらすのに要るエネルギー)。MeVに換算。

解答

⓪ 発想(どう考え始めるか) 原子核は「ばらばらの核子より軽い」。この質量欠損 が で結合エネルギーになっている。核子を結びつけているエネルギーの分だけ、質量が減っている。

① 質量欠損を kg に。

② 結合エネルギー。

③ MeV に換算。

まとめ は化学結合(数 eV)の百万倍のエネルギーである。だから核反応(核分裂・核融合)は化学反応(燃焼)より桁違いに大きなエネルギーを出す。「質量欠損 → 結合エネルギー」は、原子核が安定に存在する理由でもある(ばらばらより低エネルギー=安定)。逆にこの核を陽子・中性子にばらすには が要る。太陽は水素が融合してヘリウムになるときの質量欠損()で輝いている。(基礎)は、原子核の反応で実際に使われている。

答

、

別解

1 u あたりのエネルギーで速算するルート。 の質量が全部エネルギーになると になる。これが「」というよく使う換算である。 なら と暗算できる。

「」は核物理で必ず使う換算である。質量欠損(u)から結合エネルギー(MeV)が掛け算 1 回で出る。この換算を持っておくと核反応の Q 値計算が速い。

ポイント

  • E=Δmc²(質量欠損→結合エネルギー)
  • 核反応は化学の百万倍(MeV vs eV)
  • 1 u=931 MeV の暗算

よくある間違い

  • Δm を u のまま c² に入れる
  • MeV への換算を忘れる
  • c を 2 乗し忘れる