物理 / 原子
質量欠損と核結合エネルギー
問題
ある原子核の質量は、それを構成する陽子・中性子がばらばらのときの質量の合計より だけ小さい(質量欠損)。この質量欠損に対応する結合エネルギーを求めよ。、、 とする。
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原子核はばらばらの核子より軽い(質量欠損)——この失われた質量が結合エネルギー E=Δmc² になっている。Δm を kg に直して c² を掛け、MeV に換算。核をばらすのに要るエネルギーでもある。
解答・解説
方針
質量欠損Δmをkgに直し、E=Δmc²。結合エネルギー(核をばらすのに要るエネルギー)。MeVに換算。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 原子核は「ばらばらの核子より軽い」——この質量欠損 が、 で結合エネルギーになっている。核子を結びつけているエネルギーの分だけ、質量が減っている。
① 質量欠損を kg に。
② 結合エネルギー。
③ MeV に換算。
まとめ ——化学結合(数 eV)の百万倍のエネルギースケール。だから核反応(核分裂・核融合)は化学反応(燃焼)より桁違いに大きなエネルギーを出す。「質量欠損 → 結合エネルギー」は、原子核が安定に存在する理由でもある(ばらばらより低エネルギー=安定)。逆にこの核を陽子・中性子にばらすには が要る。太陽は水素が融合してヘリウムになるときの質量欠損()で輝いている——(基礎)が、核の世界で実際に働いている姿である。
答
、
別解
1 u あたりのエネルギーで速算するルート。 の質量が全部エネルギーになると ——「」という定番の換算。 なら と暗算できる。
「」は核物理の必須換算——質量欠損(u)から結合エネルギー(MeV)が掛け算 1 回で出る。この換算を持っておくと核反応の Q 値計算が速い。
ポイント
- E=Δmc²(質量欠損→結合エネルギー)
- 核反応は化学の百万倍(MeV vs eV)
- 1 u=931 MeV の暗算
よくある間違い
- Δm を u のまま c² に入れる
- MeV への換算を忘れる
- c を 2 乗し忘れる