回巻いたコイルを貫く磁束が、 秒間に だけ変化した。このコイルに生じる誘導起電力の大きさを求めよ。
物理
電磁誘導と交流 — ファラデーの法則・交流回路・電気振動
電磁誘導の法則(ファラデー・レンツ)、導体棒に生じる誘導起電力、自己誘導と相互誘導、交流の発生、実効値、コイル・コンデンサーのリアクタンス、共振、電気振動を扱います。
全 40 問(★基礎 12・★★標準 12・★★★応用 8・最難関編 8)
磁束密度 の一様な磁場に垂直に置いた 1 巻きのコイルの面積を、 秒間に だけ縮めた。生じる誘導起電力の大きさを求めよ。
円形コイルに、棒磁石の N 極を近づけた。(1) コイルに流れる誘導電流は、磁石から見てコイルのどちら側を N 極にする向きか。 (2) このとき磁石とコイルの間には引力・斥力のどちらがはたらくか。理由とともに答えよ。
磁束密度 の一様な磁場に垂直に、長さ の導体棒を磁場と垂直に速さ で動かした。棒に生じる誘導起電力の大きさを求めよ。
前問の導体棒(起電力 )を、抵抗 の回路につないだ。回路に流れる電流の大きさを求めよ。棒とレールの抵抗は無視する。
前問で、誘導電流 が流れている導体棒(長さ 、磁束密度 )が磁場から受ける力の大きさと向きを求めよ。
自己インダクタンス のコイルに流れる電流を、 秒あたり の割合で増加させた。コイルに生じる自己誘導起電力の大きさを求めよ。
自己インダクタンス のコイルに の電流が流れている。このコイルに蓄えられている磁気エネルギーを求めよ。
家庭用の交流電圧の実効値は である。(1) この交流電圧の最大値(振幅)を求めよ。 (2) 実効値とは何を表す量か、直流と比べて述べよ。 とする。
1 次コイルの巻数 、2 次コイルの巻数 の変圧器の 1 次側に交流 を加えた。2 次側に生じる電圧を求めよ。
前問の変圧器(1 次 、2 次 )で、1 次側に の電流が流れている。エネルギー損失がないとして、2 次側に流れる電流を求めよ。
周波数 の交流について、(1) 周期 (2) 角周波数 を求めよ。 とする。
1 巻きのコイルを貫く磁束 が図のように時間変化する( 秒で から に一定の割合で増え、 秒は で一定)。(1) 秒、(2) 秒 のそれぞれで生じる誘導起電力の大きさを求めよ。
間隔 の水平なコの字レールに抵抗 をつなぎ、磁束密度 の鉛直磁場中で導体棒を速さ で等速で動かす(レール・棒の抵抗は無視)。(1) 誘導起電力 (2) 回路の電流 (3) 棒を等速で動かすのに必要な外力 (4) 外力がする仕事率(仕事の割合)と抵抗の消費電力が等しいことを示せ。
傾き のなめらかな斜面にコの字レール(間隔 、抵抗 )を敷き、鉛直磁場ではなく斜面に垂直な磁場(磁束密度 )をかける。質量 の導体棒を斜面に沿って滑らせると、やがて一定の速さ(終端速度)になった。この終端速度を求めよ。 とする。
2 つのコイルが近くに置かれている。1 次コイルの電流を 秒あたり の割合で変化させると、2 次コイルに の起電力が生じた。(1) この 2 コイル間の相互インダクタンス を求めよ。 (2) 相互誘導と自己誘導の違いを述べよ。
起電力 の電池、抵抗 、自己インダクタンス のコイル、スイッチを直列につないだ。(1) スイッチを入れた直後の電流 (2) 十分に時間がたった後の電流 (3) そのときコイルに蓄えられているエネルギー を求めよ。
自己インダクタンス のコイルに、角周波数 の交流を加えた。(1) コイルの誘導リアクタンス を求めよ。 (2) 加えた交流電圧の実効値が のとき、流れる電流の実効値を求めよ。 とする。
電気容量 のコンデンサーに、角周波数 の交流を加えた。(1) 容量リアクタンス を求めよ。 (2) このコンデンサーが高い周波数と低い周波数のどちらの交流をよく通すかを述べよ。 とする。
抵抗 と、誘導リアクタンス のコイルを直列につなぎ、実効値 の交流を加えた。(1) 回路のインピーダンス(交流全体の抵抗)を求めよ。 (2) 流れる電流の実効値を求めよ。
発電所で の電力を送るのに、(A) で送る場合と、(B) で送る場合を比べる。送電線の抵抗を とする。(1) それぞれの送電線を流れる電流 (2) それぞれの送電線での電力損失()を求め、高電圧送電が有利な理由を述べよ。
実効値 の交流電源に負荷をつなぎ、実効値 の電流が流れた。電圧と電流の位相差の余弦(力率)が のとき、負荷で消費される平均電力を求めよ。また、抵抗だけの負荷(力率 1)なら消費電力はいくらになるか。
自己インダクタンス のコイルに流れる電流を、 から に増加させた。(1) コイルに蓄えられる磁気エネルギーの変化を求めよ。 (2) このエネルギーはどこから来たか説明せよ。
の抵抗に、実効値 の交流電流を 秒間流した。この抵抗で発生するジュール熱を求めよ。また、なぜ最大値でなく実効値を使うのかを述べよ。
傾き の斜面レール(間隔 、抵抗 )上を、質量 の導体棒が斜面に垂直な磁場中を滑り、終端速度に達して等速で (鉛直方向)滑り降りた。(1) この間に重力がした仕事 (2) 抵抗で発生したジュール熱 を求め、両者が等しいことを説明せよ。 とする。
自己インダクタンス のコイルと電気容量 のコンデンサーをつないだ 回路がある。(1) この回路の電気振動の角周波数 を求めよ。 (2) 電気振動を、ばね振り子(単振動)と対応づけて説明せよ。 とする。
抵抗 、誘導リアクタンス のコイル、容量リアクタンス のコンデンサーを直列につなぎ、実効値 の交流を加えた。(1) 回路のインピーダンスを求めよ。 (2) 流れる電流の実効値を求めよ。 (3) 共振(電流が最大)にするには、リアクタンスをどうすればよいか。
相互インダクタンス で結合した 2 つのコイルがある。1 次コイルに、 秒で から まで一定の割合で電流を増やした。(1) この間に 2 次コイルに生じる起電力を求めよ。 (2) 1 次コイルの電流の変化を 2 倍速くすると、2 次側の起電力はどうなるか。
面積 、巻数 のコイルを、磁束密度 の一様な磁場の中で、磁場に垂直な軸のまわりに角速度 で回転させる。(1) コイルを貫く磁束を時刻 の式で表せ。 (2) 生じる誘導起電力の最大値を求めよ。
発電所で の電力を、抵抗 の送電線で送る。(1) 送電電圧を にした場合と にした場合の、送電線での電力損失をそれぞれ求めよ。 (2) 損失の比を求め、なぜ高電圧送電が必要かを電流の観点から説明せよ。
起電力 の電池、抵抗 、自己インダクタンス のコイルを直列につなぎ、 でスイッチを入れた。(1) 直後の電流 と十分時間後の電流 (2) 十分後にコイルに蓄えられるエネルギー (3) 電流 の時間変化のグラフの概形を描き、増え方の特徴を述べよ。
抵抗 と誘導リアクタンス のコイルを直列にした負荷に、実効値 の交流を加えた。(1) 流れる電流の実効値 (2) 力率 (3) この負荷で消費される平均電力 を 2 通りの方法( と )で求め、一致を確かめよ。
一辺 の正方形のコイル(質量 、抵抗 )を、鉛直面内に置いて静かに落とす。下方には磁束密度 の一様な磁場の領域(紙面に垂直)があり、その上端の境界は水平である。磁場の領域は十分に広い。 とする。
(1) コイルの下辺が磁場に入り、上辺がまだ外にあるとき、コイルに生じる起電力と電流を、速さ を用いて表せ。
(2) この状態でコイルにはたらく力を求め、運動方程式を書け。
(3) 十分に時間が経ったときの速さ(終端速度)を求めよ。
(4) コイル全体が磁場の中に入りきったあと、コイルの運動はどうなるか。理由とともに答えよ。
の抵抗、 のコイル、 のコンデンサーを直列につなぎ、実効値 の交流電源につないだ。角振動数 は自由に変えられるものとする。
(1) 共振する角振動数 を求めよ。
(2) 共振しているときの回路のインピーダンスと、流れる電流(実効値)を求めよ。
(3) 共振しているときの、コイルの両端の電圧とコンデンサーの両端の電圧をそれぞれ求めよ。
(4) (3) の答えは電源電圧 より大きい。キルヒホッフの法則に反していないか。理由を述べよ。
自己インダクタンス の閉じたループがある。ループの電気抵抗は とみなせる(超伝導体でできているとする)。はじめ、このループには の電流が流れている。
(1) はじめにループを貫いている磁束を求めよ。
(2) 抵抗が であることから、ループを貫く全磁束は変化しないことを示せ。
(3) 外から磁石を近づけ、ループを貫く外部からの磁束を(はじめの電流がつくる磁束と同じ向きに) 増やした。ループに流れる電流はいくらになるか。
(4) このとき、ループの磁気エネルギーはどう変化したか。エネルギーは保存しているか。
起電力 の電源に、内部抵抗を含めた合計 の抵抗と直流モーターを直列につないだ。モーターが回転すると、その回転によって逆向きの起電力 (逆起電力)が生じる。モーターのコイルの抵抗は に含めてある。
(1) 回転を手で止めているとき()、流れる電流と消費される電力を求めよ。
(2) で回転しているときの電流、電源が供給する電力、抵抗で発生する熱、機械的な仕事率をそれぞれ求めよ。
(3) 機械的な仕事率が最大になるときの と、そのときの仕事率を求めよ。
(4) (2) と (3) で効率(機械的な仕事率÷電源の供給電力)を比べ、何がいえるか述べよ。
一様な磁束密度 の磁場の中に、長さ の導体棒を磁場に垂直な面内に置き、一端 O を中心として角速度 で回転させる。
(1) 中心から距離 の点の速さを求めよ。
(2) 棒の微小部分 に生じる起電力を書き、棒全体の起電力が となることを示せ。値も求めよ。
(3) 「棒の先端の速さ を使って とすればよい」という考えは誤りである。どこが違うか説明せよ。
(4) 棒の長さを 倍にすると起電力は何倍になるか。
巻数比 の理想的な変圧器がある。 次側に の抵抗(スピーカーだと思ってよい)をつなぎ、 次側に実効値 の交流電源をつないだ。変圧器での損失はないものとする。
(1) 次側の電圧と電流を求めよ。
(2) 次側に流れる電流を求めよ。
(3) 次側から見ると、この変圧器と抵抗の組はいくらの抵抗に見えるか。巻数比 と で一般式も示せ。
(4) 内部抵抗 の交流電源から の抵抗へ最大の電力を送りたい。直結した場合とこの変圧器を入れた場合で、抵抗が受け取る電力を比べよ。
水平でなめらかな 本の平行レールの上に、質量 の導体棒 P と Q を、どちらもレールに垂直に置く。レールの間隔は 、鉛直上向きに磁束密度 の一様な磁場をかける。回路全体の抵抗は で一定とし、レールの摩擦と棒の抵抗の変化は無視する。
はじめ Q は静止しており、P に初速 を与えた。
(1) P の速さが 、Q の速さが のとき、回路に流れる電流を求めよ。
(2) P と Q が受ける力の向きと大きさを比べ、 本の運動量の和が変化しないことを示せ。
(3) 十分に時間が経ったときの 本の速さを求めよ。
(4) この間に抵抗で発生した熱の総量を求めよ。はじめの運動エネルギーの何割か。
自己インダクタンス のコイルに の電流を流しておき、スイッチを開いて電流を切る。
(1) 電流が かけて になったとすると、コイルに生じる起電力はいくらか。 で切れた場合はどうか。
(2) コイルに蓄えられていた磁気エネルギーを求めよ。
(3) スイッチと並列に容量 のコンデンサーをつなぐと、電流はこのコンデンサーに流れこみ、電圧は無限には上がらない。コンデンサーの電圧の最大値を求めよ。
(4) (3) の答えを で表し、 を大きくすると電圧がどうなるか述べよ。
電磁誘導と交流の解説 — つまずきやすい点と学習の順序