物理 / 電磁誘導と交流

RL 直列回路のインピーダンス

★★ 標準交流インピーダンス

問題

抵抗 と、誘導リアクタンス のコイルを直列につなぎ、実効値 の交流を加えた。(1) 回路のインピーダンス(交流全体の抵抗)を求めよ。 (2) 流れる電流の実効値を求めよ。

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交流では、抵抗の電圧とコイルの電圧は位相が 90° ずれている——だから単純に足せず、直角三角形の斜辺のように √(R²+XL²) で合成する。3:4:5 の直角三角形に注目。

解答・解説

方針

抵抗とリアクタンスは位相が90°違うため、直角三角形の斜辺(2乗和の平方根)で合成: Z=√(R²+XL²)。3:4:5 で 50Ω。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 交流の合成の急所は「抵抗とリアクタンスは位相が 90° ずれる」——だから直流のように単純に足せず、直角三角形の斜辺(2 乗和の平方根)で合成する。

① インピーダンス。

公式RL 直列のインピーダンス: (位相 90° のずれを直角三角形で合成)

(3:4:5 の直角三角形。)

② 電流。 オームの法則の形で

まとめ」の平方根の由来は位相のずれである——抵抗の電圧(電流と同位相)とコイルの電圧(電流より 90° 進む)がベクトル(回転する矢)として直角に足される。この直角三角形の角度が位相差()、斜辺がインピーダンス。交流は「大きさ+位相」の 2 つを持つので、ベクトル(または複素数)で扱う——だから 2 乗和の平方根になる。 など有名な直角三角形が使えるよう数値が設計されることが多い。

(1) 抵抗とリアクタンスは位相が 90° ずれるので、単純な和でなく (2)

別解

電圧の内訳で確かめるルート。 電流 が流れると、抵抗の電圧は 、コイルの電圧は 。これを単純に足すと で電源の を超えてしまう——おかしい。位相 90° ずれを考え、直角三角形で合成すると ✓。

「電圧の単純和が電源を超える」矛盾が、位相のずれ(直角合成)の必要性を教えてくれる——交流で足し算が使えない理由の実感である。

ポイント

  • Z=√(R²+XL²)(位相90°の直角合成)
  • 3:4:5 で Z=50
  • 交流は大きさ+位相(ベクトル)

よくある間違い

  • Z=R+XL と単純に足す
  • 電圧を単純和にする
  • 位相のずれを無視する